コンピューターが間違った、事実と意見
コンピューターが間違った、事実と意見
フィリピンでは事実と意見とをごっちゃ混ぜにすることが多い。話をすり替えると言ってもいい。これが腹立たしい。奴隷根性の名残か、この民族が本来的に持っている性質なのかは定かではない。具体的事例を挙げてみよう。
買い物をする。釣銭が足りない。俺の金を返せ。私の計算に間違いありません。計算やり直せ。やはり380足りない。買っていないものが計算されている。これはコンピューターが間違ったのです。だから金を返さないのか。無言。マネージャーを呼べ。泣き出すフィリピーナ。
セール何か問題ありますか。彼女は俺の金をだまし取ったから会社は俺の損害を賠償しろ、時間損失と慰謝料とで13000だ。彼女を解雇しますから許してください。それは免罪符にならない。賠償するのか、しないのか。答えなし。では裁判所で話をつけよう。お待ちください、私が先にクビになります。俺には関係ない、俺が買ったものを並べろ。
レシートと突き合わす、品数が足りない。これはコンピューターが食ったのか。誰か証人になってくれませんか。私がなろうと英国人が進み出る。サンキュー。写真を撮っておこう。いい考えだ、英国人は俺に好意的だ。店員は隠した品物をポケットから取り出す。このカメラはビデオも撮影できるんだ、観たいか。ノウサー!身体が震えている。
セールは日本のヤクザですか。これは先進国に於いては犯罪である。彼女はプリズンに行かなくてはならない。会社は損害を賠償しなくてはならない。そのとおり、英国人が同調する。マネージャーの顔は蒼白。
銀行に行く。1000USD引き出したい。口座はお持ちですか。口座がなくても引き出せるのか。通帳を見せてください。金はあるのか。出金伝票にご記入下さい。One thousand dollars 併記する。少々お待ち下さい。何分か。数分です。数分とは何時間か。答えなし。
待つこと20分。サー明日お越しください、そうすれば引き出すことが出来ます。金がないのか。イエス。ここは銀行か。イエース。潰れるのか。ノウサー。この預金は定期ではない、普通預金だ。イエスサー。何故引き出せない。タウザンドダラーは43000ペソに相当します。だから?
支店長のおばさん登場。サーこの口座はマニラで作られています。ここはマクタン支店です。別の銀行か。そういう訳では。マニラ支店で口座を作ったときフィリピンのどの支店でも引き出せると言ったぞ。ですから明日はできます。俺は今ここにいる、何故今日はダメなのだ。
ショットガンを持った警備員が近づいてくる。兄ちゃん、そのガン彼女のヴィラに突っ込め。セール無理です。どうしてだ。ラブジュースがありません。あるわよう、でも痛そう。何すぐ気持ちよくなる。でしたらセールのオッテンでサクサク、彼女喜ぶ。そうか、でも俺の労働費は高いぞ、時給1000。USD?当たり前だ、重労働だからな。セール高い、俺の月給より高い。
もし俺の子供を宿したら100万ドルの儲けだ。はあ?何しろ種がいいもんだから。でも彼女は妊娠できないでしょう、あっちの娘にしたら。あれか、身体は良さそうだが頭が悪そうだ。種が良ければ畑は問題ない、聞いてみましょうか。1000ペソくれるならと言ってます。種豚が1000ペソなのに日本人のこの俺が1000USDで高いと思うか。思いません、セールの種なら安いものです。
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