横浜マラソン「距離不足」に関する巷の疑問に、勝手に回答してみるｗｗ

もう、関東ランナー界では、すごい話題沸騰してますよね。

「横浜マラソンの距離不足問題」　当サイトでも、沢山×2　記事にさせていただきましたｗｗ

先ほど、横浜マラソンFacebookで公式に、告知文書が掲載されていましたが、まー2時間も経たないうちに、出るわ出るわクレームの嵐。（そうでない激励もありましたが）

コメント欄や、その他ネット界隈で書かれている疑問やクレームの中で、外野の人間でも回答可能な内容などがありますので、ここで一つ、丁寧に回答をしてみたいと思います。

クレーム１：距離が短いだなんてお粗末だ！ちゃんと計測をしろ！！

答え：たぶん、無理です。

あくまで管理人の意見ですが、42.195kmで186mの誤差は、割合で言うと0.4％ですので、計測手段として用いた方法に、大きな問題は無かったと思います。

高速道路区間については、「地図で測った」とのことですが、最近ではGoogle MAPの精度もかなり向上して、数メートル程度の誤差しかありませんので、事前計測で利用することは、個人的には”下手に車を走らせる”より、よっぽど正確だと思います。

逆の言い方をしますと、陸連の計測方法って、だいぶ厳密にやりますし、そんなに方法が公にされているわけでもありませんので、このサイトでは以前から申し上げていた通り、主催者がいくら頑張っても一発で誤差を+42m以内に収めることは、至難の業です。おそらく、陸連の計測員を雇うくらいのことをしないと、無理でしょう。笑

現在、日本の各所にある「公認コース」のほとんどは、一回目の計測で修正が入っています。距離の過不足を指摘され、それに合わせてコースを設計しなおし、再度申請して、公認される・・というパターンがほとんどです。

（時々、マラソン大会で不自然な場所に折り返し地点があったり、ゴール手前で迂回するような構造になっていることがあるのは、そういった事情である場合が多いです。）

つまり、私たちは、「まだコース公認が取れていない」「まだ公式な計測がされていない」というアナウンスがあった時点で、今回の横浜マラソンの距離が”ある程度違う”ことについては、諦めなくてはいけなかったのです。

今回の問題は、おそらくその”諦め”をうまく説明できず、最後の最後まで「公認予定です！」と期待させてしまったことが、これほどにまで騒動を大きくしてしまった原因でしょう。

参考記事　→大会直後、大会プロデューサー坂本氏の発言（記事下段）

事前に嫌な情報を公表せず、大会を楽しんでもらいたい・・という主催者の意図は分からんでもないですが、出すべき情報を出し損ねた代償は、大きかったようですね。

クレーム２：10Kmコースの誤差が94mってのは、さすがにヤバくないか？

答え：個人的に、公認コース予定と謳っていたくせに誤差1%ってのは「ちょっと大きいかな・・」と思いますが、もっと酷いコースは沢山ありますので・・・残念でしたとしか、言いようがありません。笑

クレーム３：記録が公認されないだなんて、困るよ！！

答え：そもそも公認大会じゃないので、記録は公認されません。

おそらく、このサイトを読んでいる方は、「公認コース」と「公認大会」の違いは既にご存知かと思いますが、横浜マラソンが公認大会ではない、という事実は事前に公表されていましたから、その時点で「公認記録」を出すことはあきらめなければいけません。

なお、筆者が確認した限りでは、TBSニュースさんと、日テレNEWSさんは、このことをご存じないような記事の書き方でした。報道機関とあろうお方が・・残念（個人的には、コッチの方が問題だと思ってるｗｗ）。

特に日テレNEWSさんの記事は酷いですね。用語がメチャクチャです。

これによって、出場ランナーのタイムは公式記録としては認められず、出場資格が必要な他のマラソン大会などで今回の記録は使用できないなど、ランナーにとっての不利益が指摘されている。
日テレNEWS24　横浜マラソン距離不足　記録は“非公認”に

非公認なのは最初からだし、別に公式記録にならないわけでもないし（後述）、「出場資格が必要な他のマラソン大会」っていう日本語も良く分からないしｗｗ

クレーム４：距離が足りないだなんて、前代未聞だ！！

答え：そんなことないです。

「公認への期待をさせた罪」とのバランスを考えれば前代未聞かもしれませんが、非公認コースってことだけを考えれば、距離が短いなんてのは、前代未聞でも何でもありませんｗｗ

そもそも、非公認コースは陸連の公式計測をしていることの方が珍しいですから、「ちゃんと測ったら短かった！」なんていうコース（大会）は、ゴロゴロあるでしょう。

ちなみに、陸連の検定では、「距離が足りない」という可能性を徹底的に排除するために、計測結果の1001mを1000mとして計上し、加算していく仕組みです。これを、「コース短小防止ファクター」と言うそうです。

日本陸上競技連盟競技規則　第8部道路競走　第240条道路競走　3i
後日再計測した際にコースの距離が短かったということのないようにするため ｢コース短小防止ファクター｣ をとり入れて測定することが望ましい。自転車による計測の場合、このファクターは0.1％とし、各1㎞の計測を1001mとして測定する。

ということで、もし、大会主催者が何らかの方法で「正確な42.195km」を計測したコースがあったとしたら、陸連の計測結果としては「42.152km」となり、距離が短いじゃないか！！と言われてしまうことになります。理論上。笑

なので、今回の横浜マラソンのコースが「186m短かった」というのは、コース短小防止ファクターを除いて考えれば、140mくらいのものだった・・・ということになります。それでも、足りないけどｗｗ

疑問１：当日に、距離が足りないと分かったら、フィニッシュ地点をずらせば良かったのでは？

答え：たぶん、無理です。

大会当日の計測員は、横浜マラソンの事務局の人ではなく、事務局が「日本陸連に依頼した、陸連の計測員」です。もちろん、お金を払って計測してもらいます。

大会当日の計測が終わるのが、仮にトップのフィニッシュより早かったとしても、その結果を書類にし、横浜マラソン事務局へ「正式回答」をするのは、当日の午後になることは避けられそうにありません。

何名の計測員が居たのかは分かりませんが、私たちがスタートする30分前ぐらいに、スタート地点を出て行ったのが見えましたので、おそらく2時間そこそこで正式回答をまとめて、ゲートやマットをずらすのは、無理でしょう。

交通規制さえなければ、もっと早く計測を始めればいいのに・・・と思うかもしれませんが、そんなに長く交通規制ができるなら、事前に計測を済ませているでしょう・・・。

疑問２：今回の記録は、公式記録にならないのですか？

答え：いいえ、公式記録です。

今回の記録、「公認記録」でもなければ「公認コースでマークされた記録」でもありません。ただ、立派な「横浜マラソンの公式記録」であることは、間違いありません。

陸上競技規則や、その他スポーツ関連のルールに「公式記録」という定義はありませんので、あくまで日本語としてそのまま解釈するならば、「横浜マラソンが公式に認める記録」であることに、間違いはありませんし、「横浜マラソンの、フルマラソンの部でマークした、公式な記録」だと、胸を張って言えると思います。

そこに、疑いの余地はないでしょう。

以下、細かいことなので、簡単に・・・（ちょっと辛口

Bブロックスタートだから、たぶん「フルマラソン完走！」って言えますよね？

まぁ、言えると思います。ご自由に。笑

「フルマラソン完走」の定義によるので、ご本人がOKであれば、OKなのでは？？（そもそも許可制ではない）

計測もしてないのに、15,000円も払わせるな！

計測はしてます。それと、参加費が高いのは別の話です。二つの問題を混ぜると、適切なリターンを得られませんよ。

私のGPS時計では、42.2kmを超えてましたが・・

陸連計測の精度と、GPSの精度とでは、はっきり申し上げて雲泥の差があります（雲泥の差というのは実績だけではなく、仕組みの話として）。

逆に言うと、陸連計測のような接触型よりも、非接触型かつ流動性の高いGPSを優先される、その考え方の根拠を知りたいです。笑

GPSはその仕組み上、受信電波が1/1000000秒ずれるだけで、約30mもの誤差となり、それをジャイロセンサーなどの補完技術により精度をあげ・・・まぁ、このへんにしときましょｗｗ（数字はちゃんと調べてませんので詳しい人いたら訂正頼むｗ）

あ、あともう一つ。仮にGPSが完全に正確となる未来が来るならば、それは「コースの距離」ではなく、あなたの走行軌跡の距離ですよ、と言いたい。

マラソン大会で、距離が足りないって、ヤバいでしょ。

クレーム４の回答にもあるように、非公認コースの大会では、表沙汰になっていない”距離不足”は、ゴロゴロあるでしょう。それがヤバいことなのかどうかは、「ヤバい」の定義によりますが。

横浜”ほぼフルマラソン”

上手いこと言いますね。

こんなに細かいことを気にするなんて、日本人はこだわり強すぎません？

42.195kmを3時間00分00秒　と　42.009kmを3時間00分00秒　では、1kmあたり1.13秒の差があります。サブスリーの方は、だいたい時速14Km程度で走りますから、ざっくりした計算では、1分走るごとに、1m離れていく計算になります。

この違いを、どうでも良いと思うか、大事な差だと思うかは、個人の価値観だと思います。

少なくとも「全員にとってどうでも良い情報」ではないことだけは、確かだと思います。

ちゃんと謝罪してください。

なんか、偉い人のコメントで申し訳ありませんでしたと、書かれていたような・・・

公式文書で、組織のトップが「申し訳なく思う」の一言を書くって、結構重大なことなので、もう許してあげてｗ

最後に・・

こうやって、揚げ足を取るようなことすると、また嫌われるんだろうなぁｗｗ

簡単に言うと、陰口　ですよねこの記事ｗｗ（表舞台に立つ勇気がないので

その他、気になることがあれば、聞いてくださいね～～♪

おしまい。。orz