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干ばつ対策で功績の日本人しのぶ
4月11日 4時40分

韓国で、日本の植民地時代に干ばつに苦しむ農家の人たちのために貯水池を作り、現地で亡くなった岐阜県出身の水崎林太郎氏をしのぶ催しが行われ、ひ孫の女性が参加して、水崎氏の墓を守ってきた地元の人たちに感謝の意を伝えました。
水崎林太郎氏は岐阜県の出身で、大正時代、日本の植民地だった現在の韓国南部のテグ(大邱)に渡って農業を営み、昭和2年、干ばつに苦しむ農家の人たちのために朝鮮総督府に働きかけるなど奔走しながら貯水池を完成させました。水崎氏は現地で死去したあと、遺言どおりに池のほとりに墓が作られました。
10日、この墓の前で、水崎氏をしのぶ催しが行われ、地元の人たちや日韓両国の関係者が花をささげて功績をたたえました。水崎氏の墓はその人柄を知る地元の人たちによって韓国の独立後も守られ、その中心となったソ・チャンギョ(徐彰教)さんが去年死去し、遺骨の一部は水崎氏の墓のそばに埋葬されています。
催しには、水崎氏のひ孫に当たる岐阜市の小野裕美さんも参加し、ソ・チャンギョさんの息子のソ・ポゴン(徐輔健)さんに感謝のことばを述べていました。ソさんは、「大きな恩恵を施してくれたのですから、感謝するのは当然です」と話し、墓の管理を受け継いでいくと誓っていました。貯水池は、周辺の宅地化が進んだことから、今は公園として、市民の憩いの場となっています。

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