2015-04-09
■各々の「シンデレラ」へ続く螺旋階段。/アイドルマスターシンデレラガールズ12話感想

アイドルマスターシンデレラガールズ第12話「“The magic needed for a flower to bloom."」感想です。
デレマス感想過去記事はこちらをどうぞ。
○アイドルマスターシンデレラガールズ各話感想まとめ記事&各記事案内
7話で「一緒に、一歩ずつ…階段を登っていきましょう」とCP14人+P、15人の再出発が描かれ。
8話〜11話でNGの3人、ラブライカの2人に続いて9人も各々ユニットとしてデビュー。
そして迎えた12話。
まず、それぞれがユニットとして抱え育んだ思いや絆、気遣いが「全員」での挑戦を躊躇わせたり障害にもなりそうだった流れが一度は示され(Aパート)。
それが鮮やかに解消された(Bパート)挿話かと思います。
それと、(劇場版アイマスにも参加していた)絵コンテ:神戸守さんの特徴、凄みが目立った話数だったかとも思えます。
また、舞台となった合宿所の一致をはじめ、「劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』」との対比が目立った回でもありました。
各ユニットの固い絆と結束からの、ユニット相互の衝突。そしてその解決
各ユニットの絆と思いが、他ユニットとすれ違い、ぶつかってしまう
辛さを押し隠し、独り自分自身とだけ向き合うことで無理にでも輝くのでなく。
まずは信頼するユニットのパートナーと手を取り合い。
ユニット同士で競い合い支え励ましあい、シンデレラプロジェクトの仲間として皆で一歩ずつ進んでいく。
ススメ☆オトメ。12話はそういう挿話。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
11話アバンでは向き合うべき自分に向き合わず相方と表面上の齟齬で争ってしまうアスタリスクを描き。
https://t.co/1SVQEGfXqd
12話Aパート終わりでは独り自分にだけ向き合ってしまう過ちからの脱却が描かれる。
「シンデレラ」へ続く螺旋階段。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
「螺旋階段」という話には後で少し長く触れますが。
CP14人とPとはひたすらまっすぐに次へ、次へと「一緒に階段」を登って行くのでなく。
一度解決したはずのものと似たような問題に幾度も繰り返し悩み時に苦しみもしつつ、巡る螺旋のように少しずつ先(≒上)へと進んで行っている、といったイメージです。
ここからの連投でまとめて書きますが。
7話で「一緒に」と確認され、8話〜11話の各ユニットを巡る挿話でも中心となったその話数でデビューした面々だけでなく、いつも周囲の心身両面でのサポートが示され続けて順調な歩みが描かれていった一方で。
12話では「一緒に」といっても特に強い絆がもう芽生えている各ユニットが、それぞれ抱える思いやユニットの仲間を心配するがために「全員一緒に」という新たな試みとぶつかってしまう、築かれた絆が障害へと変わり「一緒に」が危うくなる……という流れが見事に描かれていたかと思えます。
12話ではただPが新田さんを不在時のリーダーに指名したというだけでなく。
彼女たちの間でも順に、今、リーダーとして立ち得るかが順番に問われていき、その中で新田美波がその在り方を自ら問い、自ら見出す流れになってる。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
NG。本田未央は7話が明けて8話冒頭、あえて勢い良く扉を開いて笑顔で現れ、閉じこもっていた私室からクッションを持込み、皆の交流を促す意図で私物持ち込み提案……からずっと。"みんなに迷惑をかけた"思いからその挽回に皆の応援と配慮を全力で行ってきていて。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
ただ、やはりCPの中で唯一、CDデビュー関連のライブで不本意、不完全燃焼に終わってしまったことは刺となって残っている。それへのユニットとしてのリベンジという思いは強くもあれば、それに囚われてもしまっている。その強い思いは凛と卯月には共有されるけども。一方で、
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
焦りにも繋がってしまっているそれは智絵里を怯え困らせたりもしている。本田未央は今の時点でNGのリーダーは務まるけど、(少なくとも彼女の、またユニットとしての挫折が次のライブで乗り越えられるまでは)CP全体のリーダーにはまだ成り得ない。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
なお、大縄跳びで智絵里が失敗した時、真っ先に未央がフォローしたところで、焦りから怯えさせてしまってのギクシャクも修復されていたりする。
デレマスはそんなところも描写が丁寧。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
アスタリスクの二人。李衣菜「今はユニットの方を大事にしたいんだよね。私たち、一番最後だったから」。こちらもライブ失敗の挫折を抱え続けるNG同様、「一番最後」だった烙印は今も重い。全体のリーダーとして立つにはそれが辛いし、「みんなで」という流れにも乗りにくい。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
キャンディーアイランドの三人。
杏「無理に詰め込んで本番で失敗、なんてことに」。
杏自身は本番には滅法強く、振付も映像見るにマスターしてる(なので全体曲=Star!!だろうところ、OPでもここでもセンターを務める)。
#imas_cg pic.twitter.com/dXlfe2bSTg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
決してそうは言わないけど、杏はまずユニットの仲間、智絵里の様子がとても心配だったりしたのではないかと思う。
勢い込む未央を止めるような無気力発言もその流れの中にあったかと思う。
CI(杏)もリーダー役は勿論、全体の流れに乗れないでいる。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
きらりは茶碗を割った智絵里に状況も心理もよくよく察した上であえて明るい声を掛けてみせたように。配慮は人一倍できる一方、コンプレックスも強く、望むノリに周囲を巻き込むのを強くためらわずにはいられない。目立たないように縁側で独り悩み、やってきた美波に思いを漏らす。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
蘭子についても「みんなとうまく合わせられなかった。やっぱり、誰かと一緒にステージに立ったことないからかな」と呟くことで、リーダーは勿論、流れに乗れない苦しい思いが示される。
デビューと経緯が今回の流れで刺になっているのはNG、*と同じ。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
秘めてきた個人のイメージが十全に理解され、見事に解放し演じきってみせた蘭子の大成功(CD売上も非常に順調とCパートでも言及)が、今度は「誰かと一緒にステージに立ったことがない」と悩みに反転。長所と短所は表裏一体というデレマスに一貫した描写がここでも繰り返されてる。#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
正に初ライブ時のあの手をつないで向かったステージとその成功、その時の思いを糧にも核にもして、新田美波がCP全体のリーダーとして、また一人のアイドルとしての目指すべき、抱くべき思いを示してみせる。
実に綺麗で見事な回収、構造だったかと思う。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 4
少し自分で補足すると。
未央の悔しさは未央だけのものでなく、ユニットのものでもあることが夜中のやりとりで確認されています。
でも、強い意気込みのあまり焦りも交じるそれは智絵里を怯えさせたり杏の反発も受けたり、翌日の新田さんの提案への反論(未央)や疑問(凛)にも繋がり、異なるユニットあるいは全員との間では齟齬となって立ち現れて来てしまってもいました。
同じ夜。杏の、
「今日やってみてわかったじゃん。全体曲今からやって、皆で合わせるなんて難しいんじゃない?」
「無理に詰め込んで本番で失敗…なんてことに」
は当人の省エネ主義からまず出ているものであるだろうと思えますが。
全体を冷静に俯瞰してのごくまっとうな判断とも言えそうです。
ただ、それがユニットの仲間の(かな子と)智絵里をひどく動揺させてしまったことには結構気にしていた様子も。
で、杏の失敗をきらりがフォローしに現れるのもなんとも良い関係です。
ここの…お皿が割れてるのとみんなの表情を見て…慌てず騒がず優しくちりとりとホウキを持ってくるって言ってくれて、そのあとで1人もの想いにふけってる…きらり……きらり… pic.twitter.com/Zg4kW7OXTa
— 愚女子 (@GOODjoshi) 2015, 4月 3
ちなみにキャンディーアイランドの三人のところに来た時に掛けた言葉は
「ん?どしたのぉ?」
であった一方。
きらりが縁側で身を縮めて「あのね…」と悩みを明かした時に(その間のやりとりをあえて時間経過飛ばして省いた上で)新田さんは
「そう…智絵里ちゃんとかな子ちゃんがそんなことを」
と返していて。
CIの三人に対しては「状況も心理もよくよく察した上であえて明るい声を掛けてみせた」ということが裏打ちされたりもしているかと思えます。
ここで、明けて翌朝。
未央「だから、もっと練習しなきゃ」
智絵里「ひっ…」
未央「じゃないとフェスに間に合わないよ!」
のすぐ後の
は本音でもあれば冷静な判断であると共に。
今度はよりはっきり智絵里をかばっての発言でもあったのでは、と個人的には思えます。
ちなみに、
「きらりはね、皆で歌うのって楽しいかな、って思ったんだけど。ユニットの練習も大変でしょ?両方うまくできるかどうか、不安な子もいるんだな、って思うと」
という思いは、ユニットの仲間であるみりあと莉嘉には、(みりあが)アスタリスクの二人に食って掛かったやりとりからも分かるように共有(「皆で歌うの楽しい」)されていたりもします。
まとめるなら。
ニュージェネレーションズ、キャンディーアイランド、凸レーション、アスタリスクが各々ユニット間で積み上げてきたものや相性の良さで互いに想い合い結束しつつ。
例えばNGとCI、凸レーションとアスタリスク……といったようにユニット間で懸ける思いや熱意、懸念がすれ違ったりぶつかったりしまっている様子が描かれていたのかと思えます。
互いに競い合いつつも、助け合い応援し合い「心をひとつに」
そして、そのユニット間のすれ違いと衝突を、互いに競いあいつつも、助け合い応援し合い、「心をひとつに」(蘭子)するためのスペシャルプログラムを新田さんが打ち出し、毅然として実行し切って見せたのがBパートの流れです。
何をすべきか迷った時の支えも、やるべきことに気づくきっかけも、決意したことを実行している時も、ユニットのパートナーのアナスタシアが新田美波を言葉以上に心と行動とで支え続けてもいた12話でもありました(こちらはAパートからずっと)。
Aパートラスト、鏡を覗き笑顔を作り、頬を叩き気合を入れる。その手を見詰め何かに気づく。
独り自分の頬を張る感触と、仲間と握った手の違い、ということかな。
で、バトンでリレー、二人三脚。ソロの蘭子には自分達が手を繋ぐ。
#imas_cg pic.twitter.com/0erGxpJ84o
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
つまり、一人一人で、独りでではなく。まずユニットの仲間と。そしてシンデレラプロジェクトの仲間でがんばろう、という気付き。
で、CM挟んでBパート幕開け、皆ユニット毎に固まってる。
額の「温故知新」が全員を見守ってる。
#imas_cg pic.twitter.com/FfE4XkI0YQ
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
で、その流れで、三人一組でという構図からでもあるけど。
アスタリスクの二人には競技参加でなく、司会進行と盛り上げ役を割り振る新田さんの采配が愉しい。大丈夫だとは思っても、万が一ここで流れを壊されると困るからね……。
#imas_cg pic.twitter.com/SPqwwJsAEG
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
勿論、積極的な意味合いとして、いつも皆の代弁者の役回りを演じてきた前川みく(と多田李衣菜)は盛り上げ役にも向いていて、リーダーの自分が環の中に入る一方、環の外周から流れを作ってもらう、適材適所という話もありそう。
#imas_cg pic.twitter.com/1yHKskcQmP
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
@yumetya_toka 「アスタリスクは実は(三人四脚で圧勝した)NG以上に改めて合わせるまでもなく、呼吸が合い続けているユニットだから」
https://t.co/b0WeLHgo1d
という側面もありそうだったりもしますねー。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
ユニットデビュー告知。
自分たちの楽曲(歌詞なし)を初めて聴く。
相性がいいと思ったと聞かされ。
ソロなら一人はCDデビュー後回しと聞かされ。
「お二人を、信じていいのですね?」「勿論!」
最初から完璧なユニゾン。
#imas_cg pic.twitter.com/MxPU8pwxUe
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
ラブライカ+蘭子の急増ユニットを応援するCPの面々。杏もこの熱心さ。
そして、ゴールの後の喜ぶ皆の中でのこの表情が実に良い。
「必死」の輪の中に加わっていた自分とその気持ちとを改めて見つめている顔かな。
#imas_cg pic.twitter.com/Djm2KnqLqH
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
ちなみに。
「みんなで、心を一つにすれば……」
(皆のどよめき)
「あぁ…あの、その……」
「蘭子の言うとおりです」
ここ、蘭子語じゃないんだよな。
#imas_cg pic.twitter.com/wnp3Y1tJWs
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
ここは蘭子語ではないことと共に。
ソロデビューだったからこそ一際その前の夜にも独り孤独と不安を抱え込んでしまっていた蘭子が「みんなで、心を一つにすれば」と期待と希望ももって素直に口に出来ている、という描写が鮮やかです。
先述したように(その蘭子の呟きのすぐ前に)大縄跳びの智絵里の失敗をすぐに「ドンマイちえりん!」「焦ることないよ!」と未央がフォローしたように、他の誰よりもその流れでそのキャラクターが発するべき台詞がここでも割り振られている、という話かとも思います。
(5話&)6話のやり残しの回収。新田美波(あるいはラブライカ)とNG
5話。
「何もないから心配なのかな」
「それは自信とか…そういう」
「私たちにはプロデューサーさんが用意してくれた素敵な曲と、衣装しかないでしょう?まだステージに立ったこと、一度もないし」
「……美波」
「しっかりしなきゃね。選ばれたんだから、がんばらなきゃ」
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
この新田さんが6話のライブでアーニャと共に初ライブを成功させて。
その後、PとCPの仲間たちと一緒に一歩ずつ階段を登って行って。
そして、12話ラストではフェスに向けての皆のリーダーに。
素晴らしいなあ。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
@yumetya_toka デレマスでは基本、なにかしら欠点として描かれたものは後に長所に反転して描かれますね(一方、その逆も)。それが幾度も幾度も繰り返し描かれています。
螺旋階段を一歩一歩登って行く、アイドル達とP。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
「まとめ役だからじゃないの」
「今度はみんなと一緒に何が見えるのか、私自身が確かめてみたいの」
「いいなあ、何が見えるんだろう」
まず、未央に響く言葉に最初は見切れさせ、表情を見せない。
その後すぐにカラリと受ける。
#imas_cg pic.twitter.com/G3VEWTinCF
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
見切れさせての引っ張りがいい感じだし、それをすぐにカラリと受けるというのが本田未央という少女/アイドルのキャラクター性を鮮やかに描いてもいる。横で島村卯月が穏やかに嬉しそうに寄り添っているのもいい。
で、一方、ここでもそれと対照的に描かれるのが渋谷凛。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
ちなみに本田未央が「すぐにカラリと受ける」のは物を考えないからでなく、考え、把握し、よくよく分かった上であえてそう出来るのが彼女ならではこその素晴らしい美点だからで。
例えばそこを安易な掌返しだとか抜かすやつは、それこそ安易でアホだからな?
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
「私ね、このプロジェクトに参加するまで、自分がアイドルになるなんて考えたことなかったの」
「本当に想定外で、私にとっては一つの冒険だった」
「一緒に不安を乗り越えて見えた景色は、とってもドキドキできるものだったから」
(続く
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
続き)
「冒険して、一歩踏み出してみて、良かった、って思えたから」
「次のライブもね、きっとまた新しい景色が見える、チャンスなんだろうな、って」
1話7話参照……と改めて言うまでもなく。渋谷凛に刺さる言葉の連発に継ぐ連発。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
で、真っ先に反応を返した本田未央に対して。
他の面々を次々に映しつつ、最もそれに強く反応すべき彼女を最後に残し。
溜めに溜めてからの、渋谷凛のこの反応。
これも見事過ぎるほど見事なキャラクターの表現。
#imas_cg pic.twitter.com/mGxyFn1sOS
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
ラブライカは6話でしっかり心を一つに重ねて観客と向き合い、初ライブを充実したものとしてやり遂げ感激に浸る……そうできなかったNGとの対比という役を振られた関係で。
8話以降それぞれ丸々1話ずつを使って描かれた他ユニットたちに比べればやや掘り下げが少な目、新田さんが口にした「何もないから心配なのかな」という不安と課題も乗り越え切られていなかった……と、12話放送後の今であれば振り返ることができるようにも思えます。
すれ違いの夜の翌日、「心をひとつに」出来てからの花火の夜の新田さんの告白とそれへの反応を通じてNGもまた掘り下げられ、それぞれ一歩階段を登るという6話に引き続いてのNGとの関わりの深さもすこし、面白いところかとも思えます。
なお、リーダーとしての新田さんの活躍が目立った一方で、大切なことなので二度言うと。何をすべきか迷った時の支えも、やるべきことに気づくきっかけも、決意したことを実行している時も、ユニットのパートナーのアナスタシアが新田美波を言葉以上に心と行動とで支え続けてもいたわけで。
12話の活躍も見事に二人の共同作業、という観があります。
ついに本編とOPがつながったねえ #imas_cg pic.twitter.com/fyBr3L8T9u
— 朗読P, et al. (@Whitethroat) 2015, 4月 3
よく見たら、この花火の色Cu・Co・Paじゃないかw #imas_cg pic.twitter.com/dMemb8YZmY
— 朗読P, et al. (@Whitethroat) 2015, 4月 3
どちらも「心がひとつに」なったことの象徴的な表現でもあるかな、と思えます。
CP14人とPが一緒にひとつずつ登って行くのは(「シンデレラ」へと続く)「螺旋階段」
11放送時点(12話放送前)のやりとりなんですが、どこかで書いておきたい話なので、ここで載せてみます。
人の感想や考察記事を読んで、成長って言葉を使うのに慎重になってる自分を見つける。歳かな
— スクラップ残骸 (@scraped_t) 2015, 3月 30
@scraped_t ことデレマスに関しては「一人一人(とP)が自分自身に向き合い、各々が目指すアイドル像(シンデレラ)に向け螺旋階段を登り、アイドルとして輝いていく」構造が明確かと思うので、その文脈の中で階段を登る≒成長として書いていくのは悪くはないかな、と。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
@scraped_t 目指すべき模範的な大人、ロールモデルが失われた中で昔ながらの成長物語を描くとか、安易にそのモデルを当てはめ解釈だか考察だかするのは実に危ういかと思いますが、デレマスに関しては割合衒いなくキャラクターの「成長」と捉えていってもいいのかな、と。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
@scraped_t デレマスは14人(とP)各々に各々ならではの目指すべきアイドル像、登るべき階段≒成長の行先が多種多様、そしてそこの上下や優劣はなく、相互に尊重されるべき……というテーゼが示されてもいて。非常に「現代的」でもあれば素晴らしくもあるな、とも。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
@sagara1 そうですね。人それぞれに成長がありますね。ビルドゥングスロマン的な人間的成長だったり、スキルの積み重ねで目標に到達するアスリート的な成長だったり、ただ成長という言葉で済ませるので無くキャラクタの変化の内実に迫る為に慎重になってはいます。
— スクラップ残骸 (@scraped_t) 2015, 3月 31
@scraped_t まず、「成長」って、多方面(様々なフィクションに対しても、それ以外に対しても)においてあまりにアレな扱い方をされているのを見かけることが多い(多すぎる)言葉・概念かと思うので。
「慎重に」というのはある程度わかるかな、とは思います。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
@scraped_t ちなみにデレマスにおける「成長」は各々が「自分と向き合い、アイドルとして輝く」という方向性を常に持ち、アイドル≒個性の良き拡張という趣も持つことと合わせ、ビルドゥングスロマンにおける「去勢」とむしろ逆な傾向を持つのが面白いな、とも思えます。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
@scraped_t 「一緒に一つ一つ、階段を登って」、正に「ステップアップ」なのでまあ「成長」でいいだろう、とも。
なお階段は直線ではなく螺旋階段(P執務室でいつも映る置物は恐らくその象徴)というのもいいな、と。
#imas_cg pic.twitter.com/w99dhqsMhx
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
@sagara1 作品として、過去の似たようなシチュエーションに違う対応をするPを描写して「成長している」という事を視聴者に印象づけるという事はしてそうです。
— スクラップ残骸 (@scraped_t) 2015, 3月 31
@sagara1 一方で、ユニット回でアイドルがピンチを切り抜けるのは「覚醒的」で階段を一足飛びにしてしまってる感もあります。もちろん一足飛びにできる脚力は日頃の積み重ねだろうなと思うのですが。
— スクラップ残骸 (@scraped_t) 2015, 3月 31
@scraped_t まず、心理描写としてキャラクターを「一人の人間として描く」方向の迫真性に強くこだわる一方、設定とか社会環境とか、都合の良い(良すぎる)流れとか、状況についてのいわゆるリアリティ(?)は一貫して緩く扱っている観はありますね。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
@scraped_t 「一足飛びにできる脚力」といえば、11話*はNGとの対比の上で、3、6、7話を一挿話で早回しでこなしてみせた観もあります。
それは積み上げあってこそ、という事も見事に描かれていたかと
http://t.co/qHWCxtQXNq
思えます。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
@sagara1 おっしゃる通りですね。そもそもアイマス世界が346プロに限らず「アイドル多すぎ」なので、キャラクタのリアリティを追求していくと、そのうち世界と齟齬が出てくる懸念に気づく。今は3話に出てきた大物プロデューサーらしき人物などでリアリティの釣り合いをとってるけど
— スクラップ残骸 (@scraped_t) 2015, 3月 31
絵コンテ:神戸守
「今はユニットの方を大事にしたいんだよね。私たち、一番最後だったから」
アスタリスクと年少組二人の会話を聞いていた新田さん。
その背後にフェリー(?)の発着時刻表。
神戸守絵コンテらしい(?)表現だなー。
#imas_cg pic.twitter.com/93Z55GxQH6
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
きらり「みんなで歌うなんて楽しそう!」
莉嘉「どんな曲なんだろう」
みりあ「わくわくするね!」
↓後ろ三人他に合わせられていた焦点が杏に合う(表情は最初から変わらない)
杏「はあ…また仕事が増える」
#imas_cg pic.twitter.com/7QFdq8dmxZ
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
凛→開かれた障子、開いた窓。
卯月→閉じた押入れ
未央→開いたカーテン、閉じた窓、積まれた布団。
背景も一人の主要な登場人物であるかのように表情豊かに振る舞う絵面。
そこら辺も「ああ、神戸守絵コンテだ」って感じだ。
#imas_cg pic.twitter.com/ZFwNrP31dY
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
12話の滴りと水。
重圧に苦しむ美波。涙を(見せず)止めるように水を止める。
事態を打開し、明るい日差しの下、階段の向こうに海が広がる。
楽しく水の掛け合い。
輝きを放ち一粒落ちる水滴。確認される団結とリーダー。
#imas_cg pic.twitter.com/BKTsljnB0d
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
続き)
最上段の蛇口の向きが左向き、最下段が右向きで逆。
独りで鏡と向き合う孤独と辛さ(最上段右)と、
皆で課題と向き合う団結と喜び(最下段左)と。
例えば、そういう話でもある。
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
神戸守さんは劇場版アイマスにも関わり、特にその後半の合宿の場面に担当した箇所が多かったいう話などもあり、それもあっての起用だったのかな、とも。
ちなみに直近ではノイタミナ枠の二作品『四月は君の嘘』『冴えない彼女の育てかた』での大活躍(君嘘では全22話中、8話で絵コンテを担当、全てが神回という驚異の神戸守無双)が大変印象的だったかと思います。
君嘘での担当回についてはこちらで随時詳しく触れていますので、関心のある方はご参照頂ければと。
○『四月は君の嘘』感想まとめ
○『四月は君の嘘』感想[二期]
劇場版アイマスとの重なり・対比
ムビマス・デレマス双方において聖地化したあの民宿、ファンタジーものだったらあまりの清浄さに魔のものが近づけないレベルの結界を形成しそう。宝具だったら祝福儀礼の多重がけ
— 朗読P, et al. (@Whitethroat) 2015, 3月 30
ムビマス・デレマス双方において聖地化したあの民宿、ファンタジーものだったらあまりの清浄さに魔のものが近づけないレベルの結界を形成しそう。宝具だったら祝福儀礼の多重がけ
— 朗読P, et al. (@Whitethroat) 2015, 3月 30
同じ合宿所で、千早は昼に海を見て、凛は夜に星空を見るのか。美しい対称性だ #imas_cg pic.twitter.com/767Wnz4xs8
— 朗読P, et al. (@Whitethroat) 2015, 3月 30
合宿の夏、アイドルたちの夏 #imas_cg pic.twitter.com/fyzQP12RjU
— 朗読P, et al. (@Whitethroat) 2015, 4月 3
本当にムビマスとの対比と相似を盛りだくさんで入れてくるなあ #imas_cg pic.twitter.com/WtYP2yCZT7
— 朗読P, et al. (@Whitethroat) 2015, 4月 3
「一緒に不安を乗り越えて見えた景色は、とってもドキドキできるものだったから」、か。いつか来た道、誰かが行く道 #imas_cg pic.twitter.com/sb05ZfG5zR
— 朗読P, et al. (@Whitethroat) 2015, 4月 3
この対比な。765は再確認と再出発を夕焼けに見て、346はこれからの期待を青空に見てるような気がする演出好きです pic.twitter.com/zjnUpOj6c5
— 星空P (@starlightcarpet) 2015, 4月 3
良さ... pic.twitter.com/2pHrc9ll8c
— 氷月P@上陸準備中... (@hiduki_9) 2015, 4月 3
初めての大舞台に立つCPは左から右、今までの集大成の765ASは右から左というわけか pic.twitter.com/JYHTUuqfu0
— スクラップ残骸 (@scraped_t) 2015, 4月 3
ここまであからさまにあるいは重ね、あるいは対比を示してきているわけで。
おそらく、その意図も含め詳しく細かく追っていけばより一層面白いのでは、とは思えます。
いつもの。
ブログ向けに加筆&再編集した話の他、多方面の内容を随時、togetterでまとめています。
宜しければどうぞ。
○アニメ版『アイドルマスターシンデレラガールズ』(デレマス)感想
http://togetter.com/li/768711?page=1
↓12話分は下記リンク先から。
例えばこんな話なども。
— 借金姉妹2 (@meidonomiyage) 2015, 4月 3
いや、まあ、そこは露骨過ぎるほど露骨な「灰かぶり(姫)(→シンデレラ)」の(9話のクイズで落下粉まみれに続いての)寓意だから。
だから……ベイマックス言うなwww
https://t.co/ddGa0PaBgy
#imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 4月 3
他には挿入歌の使われ方とその意味についての検討など、まあ、いろいろです。
- 69 https://www.google.co.jp/
- 50 http://t.co/ziy9O2xWCQ
- 15 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=12&ved=0CEkQFjAL&url=http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20140528/p1&ei=ZpwmVZmDD4vt8AWZlYHoAg&usg=AFQjCNEpozr75zhwsjauYf_OXpNdcjstdA
- 6 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=7&cad=rja&uact=8&ved=0CEEQFjAG&url=http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20140511/p1&ei=odYmVdOpEM3U8gXJmYD4Cg&usg=AFQjCNGRjH2aIwUHM8BTK79gqSPgxJMUKw
- 5 http://togetter.com/li/768711?page=83
- 5 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=5&ved=0CDYQFjAE&url=http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20140528/p1&ei=mpMmVdnWBoOY8QWvl4CYCA&usg=AFQjCNEpozr75zhwsjauYf_OXpNdcjstdA
- 5 http://www.google.co.jp/url?url=http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20110525&rct=j&frm=1&q=&esrc=s&sa=U&ei=jwsnVdWDHKbCmAXnxoCABA&ved=0CCUQFjAD&usg=AFQjCNE5034cJDsFxRk1QuRK8GgUoZYByQ
- 4 http://b.hatena.ne.jp/entrylist/game/アイドルマスター
- 4 http://b.hatena.ne.jp/entrylist/game?sort=hot
- 4 http://b.hatena.ne.jp/search/tag?safe=on&q=アイドルマスター&users=1
- 2015-04-10 たまごまごごはん 3/54 5%