「パイティン(がんばれ)」「打て、シュート」。炎天下のサッカーコートで、日本語と韓国・朝鮮語が響き合う。15〜19日、東予地方の4市で日、韓、北朝鮮の16歳以下の高校サッカーの俊英が集まる「チャレンジリーグin愛媛」が開かれた。島根県・竹島(韓国名・独島)領有権問題に端を発する日韓の緊張にも臆することなく、試合を通じて熱い国際交流を楽しんだ。 キックオフのコールがかかると、韓国の赤いユニホームが躍動。日本の強豪校の一瞬の隙を突いて鋭いパスを繰り出した。参加した東海大付属第五高校(福岡)の1年今村一希君(16)は「韓国選手は強く、速く、うまい。自分より体格の良い選手とぶつかったときの対応を練らないと」と目を輝かせる。 大会は、3カ国の高校1年生に国際試合の経験を積ませることを目的に、在日韓国人らで組織する実行委員会が昨年から東予地方で開催。大会マネジメントを職業とする岡山県倉敷市の李雄輝(リ・ウンフィ)さん(40)がネットワークを生かし、韓国から高校選抜チームを招いている。今年はKリーグ「釜山アイパーク」のユースチームも加わり計2校を招待した。 国内からはハイレベルな試合を目当てに鹿児...