よく「原油安は世界の景気が悪く、需要が減退しているからだ」という説明をする人が居ますが、僕はその意見には反対です。
現在の原油安はアメリカにおけるシェールオイルの増産による供給過多によってもたらされています。
さらに言えば、今後アメリカでの原油価格は、ドカ下げするリスクがあります。
なぜなら、原油を貯めておく貯蔵タンクが、どこも満杯になっていて、原油の持って行きどころが無くなっているからです。
貯蔵できないものは、投げ売りするしかありません。
しかもアメリカは原油の輸出を法律で禁じています。
僕が考えている原油価格の下値メドは34~35ドル前後です。
さて、アメリカで石油が余りまくっている関係で、アメリカは外国産の石油を買わなくなっています。そのことは世界の原油生産国が、アメリカ以外のお客さんを探さなければいけなくなっていることを意味します。
そこで中国の存在が以前より重要性を増してきています。
中国は、かつてほど急成長していないのですが、それでも原油の輸入のペースは衰えていません。いや、それどころか最近、輸入を加速させている兆候があります。
その理由は、国際市況が悪い今のうちに、原油の戦略備蓄を「前倒し」しているからです。

これは手堅い政策だと思います。
大西洋から中国へと原油の仕向け先がシフトしているということは、原油タンカーの運航距離は伸びていることを意味します。それがVLCC(大型タンカー)の市況をじりじりと切り上げる働きをしています。
この分野では、最近上場されたユーロナブ(ティッカーシンボル:EURN)という銘柄に注目しています。

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山本五十六がスタンダード石油から「うちに来い!」と言われた話
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さらに言えば、今後アメリカでの原油価格は、ドカ下げするリスクがあります。
なぜなら、原油を貯めておく貯蔵タンクが、どこも満杯になっていて、原油の持って行きどころが無くなっているからです。
貯蔵できないものは、投げ売りするしかありません。
しかもアメリカは原油の輸出を法律で禁じています。
僕が考えている原油価格の下値メドは34~35ドル前後です。
さて、アメリカで石油が余りまくっている関係で、アメリカは外国産の石油を買わなくなっています。そのことは世界の原油生産国が、アメリカ以外のお客さんを探さなければいけなくなっていることを意味します。
そこで中国の存在が以前より重要性を増してきています。
中国は、かつてほど急成長していないのですが、それでも原油の輸入のペースは衰えていません。いや、それどころか最近、輸入を加速させている兆候があります。
その理由は、国際市況が悪い今のうちに、原油の戦略備蓄を「前倒し」しているからです。
これは手堅い政策だと思います。
大西洋から中国へと原油の仕向け先がシフトしているということは、原油タンカーの運航距離は伸びていることを意味します。それがVLCC(大型タンカー)の市況をじりじりと切り上げる働きをしています。
この分野では、最近上場されたユーロナブ(ティッカーシンボル:EURN)という銘柄に注目しています。
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