『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』 

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感想 ★★★★☆

2009年公開のスウェーデン映画。人気小説を映像化したミステリー作品で、全三部作となっている。その一作目の本作は世界中でヒットし、ハリウッドでリメイクもされている。過激な描写と先の読めない展開で最後まで楽しんでみることができました。

名誉を傷つけられ失意の底にいた記者のミカエルは、ある大物実業家から過去に一族の間で起きた謎を解明してほしいと依頼される。その謎とは、約40年前に起きた少女失踪事件。興味を持ったミカエルはその依頼を了承し、独自に調査を進めるも、やがて行き詰ってしまう。そんな時、ミカエルのもとに正体不明のハッカーから事件に関するメールが送られる。ミカエルは送信者の天才ハッカー・リスベットの居場所を突き止め、協力を要請。こうして二人は謎の多いこの事件の調査に乗り出す。

なんといってもリスベットのキャラクターが強烈。両耳と鼻にピアス、背中の全面にドラゴンのタトゥー、服装は細身の黒という出で立ちで、かなりハードなパンキッシュスタイル。スタイリッシュでかっこいいんだけれど、ナイフのような危うい雰囲気が漂っている。彼女は過去に闇を抱えているらしく、気難しくて暴力的な性格。好きな男に対しては純情なのか大胆なのかわからない行動を取る掴みどころのないキャラクターだ。

そんな彼女がひどい目にあって、ひどいことをやり返すシーンはけっこう過激でした。そういうシーンがあるとは知らなかったので少々驚いた。この一連の出来事でリスベットがどういう人間なのかを、的確に表現しているので必要不可欠なシーンだ。やはりこういう思い切ったシーンがあると、人物像に凄味が加わると思う。リスベット役を演じたノオミ・ラパスは良い女優さんですね。体当たりの演技を披露していて他の作品も見たくなりました。

そしてストーリーもよかった。調査を進めるうちに少しずつ真相に近づき、やがて巨大な事件があきらかになる展開は定石通りだけれど、やはり面白い。真相には意外性もあったし最後に驚きも用意されているので、ミステリー好きの人も納得すると思う。完全版の上映時間は3時間あるんですが、引き込まれるストーリーだし、アクションシーンや暴力シーンなど目を惹くところが多々あって、長さを感じなかった。

本作はミステリー映画として完成度の高い映画といえるでしょう。ホラー映画とはまた違った嫌な感じがあって、陰鬱で猟奇的なものが好きな人は楽しめると思う。事件にはある思想が関与しており、欧州の過激で退廃的な雰囲気が横溢しています。個人的にはかなり満足度の高い映画でした。2部、3部がどういう話になっているか気になるところ。小説も読んでみようかなあ。


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『ハロウィン』

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感想 ★☆☆☆☆

1978年公開のホラー映画。『13日の金曜日』にも影響を与えたスプラッター映画の元祖といわれてますが、全然怖くなかったし、特に面白いとも思わなかったです。

ある一家で殺人事件が起き、その犯人として幼い子供のマイケルが逮捕される。時が経ち、大人になったマイケルは精神病院を脱走し町に潜伏。そこで見つけたローリーという女をターゲットと定め、彼女を殺そうと後をつけ狙いチャンスを窺う。一方その頃、昔からマイケルのことを観察していた博士は、懸命に彼の行方を捜索をしていた。マイケルはついに絶好の機会を得て、女の家に侵入するのだった。

いろいろな作品に影響を与えた重要な作品なんだろうけど、今見ても怖くないと思います。僕が一番面白く感じたのは、冒頭で女が殺害されるシーン。犯人の主観映像で殺害したのが誰かわからないようになっていたから、その後、犯人が子供だと明らかになった時は驚かされました。非常に面白い導入で期待したのですが、途中でだれてしまったところがあってハラハラするような展開ではなかったし、ストーカーの描写にも特に恐怖を感じませんでした。

マイケルが家に侵入してから少し面白くなったけれど、それからの展開があっさりし過ぎていたように思う。本作はスプラッターの元祖といわれてますが、そういうグロさや派手さはなく、とても地味な印象を受けました。被害者も静かに死んでいきます。主人公の女が襲われても簡単に対抗できていて、もしかしたら殺されるかも、というドキドキ感を味わえないのです。

殺人鬼のマイケルは作業着にマスク姿でジェイソンを彷彿とさせる。何も喋らないところも一緒。なるほど確かにジェイソンに影響を与えているようです。でも、殺害シーンが地味だったせいか、著名な殺人鬼たちと比べるとインパクトは薄い。ところで、最後に銃で全身を撃たれても彼が死ななかったのはなぜだろう。精神異常者であっても体は普通の人間と変わらないはずなのに。いつの間にかモンスターへ変貌していたということだろうか。それとも始めから死なないモンスターだったのか。この辺りが疑問。とても評価の高い作品ですが、僕は面白いと思わなかったですね。



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感想 ★★★★★

1975年公開の映画。監督はスティーヴン・スピルバーグ。動物パニックホラーの原点といえる作品で、スピルバーグ監督の出世作となった。船を破壊するほど巨大なサメの姿はすさまじいインパクトで一度見たら忘れられない。大ヒットしたのも納得の面白い作品。

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『遊星からの物体X』

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感想 ★★★★★

1982年公開のSFホラー。キモくてグロくて面白い映画。南極基地で未知の寄生生物に襲われる隊員たちの姿を描いたパニックホラーです。最近、アニメ化と映画化され話題となった『寄生獣』も、本作から影響を受けているのではないでしょうか。悪夢のようなクリーチャーのデザインがすごい。

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『チャイルド・プレイ』

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感想 ★★★★★

1988年公開のホラー映画。この映画を見たことがなくても、チャッキーの人形を知っている人は多いのではないでしょうか。そのくらい有名なキャラクター。内容は殺人鬼の魂が乗り移った人形に、ある母子が命を狙われる話。人形の表情や動きが独特で、恐ろしいのだけれどコミカルさも感じられる。チャッキーは憎たらしい悪ガキみたいなところがあって、日本人形に対して抱くような怪しい怖さではないです。

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