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海岸にイルカ150頭=地元住民ら救出活動―茨城

時事通信 4月10日(金)14時57分配信

 太平洋に面した茨城県鉾田市の海岸で10日朝、イルカ約150頭が数キロにわたって打ち上げられているのが見つかった。地元住民や大洗水族館(同県大洗町)の職員らが駆け付け、海に帰すなど救出に当たった。
 同日午前6時ごろ、複数の地元住民から海上保安庁や消防に通報があった。大洗水族館によると、打ち上げられたのは「カズハゴンドウ」と呼ばれる種類で、体長は約2〜3メートル。打ち上げられた原因ははっきりしないといい、尾びれをばたつかせ、息をしている個体もあった。
 集まった住民らはシートにイルカを乗せて海に帰す作業に当たったが、弱っているため、砂浜に再び打ち上げられてしまう個体もあった。市の対策本部は重機で砂浜に穴を掘り、死骸を埋めた。
 テレビのニュースで知り、バケツで海水をかけるなどした地元に住む派遣職員石岡民子さん(53)は「なぜこんなことが起きたのか。傷だらけでかわいそう。がんばって海に帰ってほしい」と祈るように話していた。 

最終更新:4月10日(金)15時7分

時事通信