■東区

2現職3新人が激戦 議席獲得目指す共産

◆道議(定数4、候補5)

谷口  誠 53 無新

星野 高志 63 民現《5》大[社]

大崎 誠子 58 自現《3》

宮川  潤 54 共新

阿知良寛美 59 公新

 自民、民主の現職2人に新人3人が挑む少数激戦区。共産が12年ぶりの議席獲得なるかも注目される。

 民主現職の久保雅司が後継指名した谷口は無所属で出馬。出身母体の北電労組が支え、組織内候補として1987年から守る議席の維持を目指す。

 民主はベテランの星野が6選を狙う。労組を中心に地盤を固めるとともに「脱原発」を前面に押し出し、街頭演説を小まめに重ねて支持拡大に取り組む。

 前回3万4千票を得た自民の大崎は、市議候補と連動し、支持層の引き締めに力を入れる。女性への浸透も進め、連続トップ当選を見据える。

 公明は引退する包国嘉介の後継として、札幌市議の阿知良を擁立。2007年の選挙で失った議席の復活を目指す共産は同市議の宮川を立てた。阿知良は丘珠空港の防災拠点化、宮川は北電泊原発再稼働の反対などを主張。2人は市議会会派でそれぞれ幹事長を務めた経験や実績を強調し、知名度も生かして基礎票以外の取り込みを狙う。

自・民3人擁立*共産は2人出馬

◆市議(定数9、候補11)

太田 秀子 57 共新

堀江 政行 49 無新 維

平岡 大介 26 共新

鈴木 健雄 64 自現《5》

藤原 広昭 63 民現《5》[社]

金子 快之 44 無現《1》

山田 一仁 65 自現《4》

五十嵐徳美 57 自現《4》

小口 智久 48 公新

篠田江里子 65 民現《2》大[社]

成田 祐樹 37 民新 大[社]

 前回選挙で4議席から3議席に獲得議席を減らした自民は、公募で4人目の擁立を目指したが、結局、鈴木、山田、五十嵐の現職3人を擁立した。民主は現職の藤原、篠田に加え、引退する川口谷正の後継として小樽市議だった成田が出馬。維新の推薦を受ける無所属新人の堀江も千歳市議から転身した。公明の小口は、道議選に立候補した阿知良寛美の後継。前回1議席を獲得した共産は、太田と平岡の2人を擁立した。金子は無所属で2期目を目指す。

■白石区

現職3人に新人挑む、8年ぶりの選挙戦に

◆道議(定数3、候補4)

森  成之 61 公現《4》

森  英士 37 共新

伊藤 条一 59 自現《6》

広田まゆみ 51 民現《2》大[社]

 現職3人に加え、共産の新人が立候補し、8年ぶりの選挙戦となった。

 定数3となった1991年以降、トップ当選した候補の党派が毎回入れ替わる選挙区だけに、各陣営とも訴えに熱が帯びる。

 自民は、祖父と父も道議を務めた伊藤が「地元保守の名門」(後援会幹部)を掲げ7選を目指す。道政与党としての実績をアピールし、支持者固めを進める。

 民主は、8年前に約3万3千票を獲得しトップ当選した広田が出馬。「北海道の自立と共生社会の実現」をキャッチフレーズに、道政の刷新を訴える。

 公明は、党道本部幹事長を務める森成之を擁立。政権与党とのパイプを強調するとともに、市議候補と連携し、支持母体を中心に票固めに力を入れる。

 共産の森英士は、党機関紙の記者時代に福島第1原発事故の被災者を取材した経験を踏まえ、原発再稼働反対を主張。同党支持者に加え、無党派層の取り込みを狙う。

議席増狙う自民 民主は維持期す

◆市議(定数7、候補8)

山口 和佐 38 民現《2》

伊藤理智子 53 共現《3》

松浦  忠 75 無現《7》大

前川 隆史 47 公新

佐々木美津子 52 自現《2》

藤田 稔人 37 自新

畑瀬 幸二 69 民現《6》[社]

阿部 英明 49 自現《1》

 現職6人、新人2人が7議席を争う。自民は現職の佐々木、阿部に加え、新人の藤田が出馬し、現有2議席からの上積みを目指す。民主は現職の畑瀬、山口を立て議席維持を期す。公明は新人の前川、共産は現職の伊藤を擁立。大地の推薦を受ける無所属の松浦は8期目を目指す。