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 10日午前9時35分ごろ、浜松市東区白鳥町の三立製菓白鳥工場で従業員が倒れた、と119番通報があった。午後にかけて、頭痛を訴えた従業員計7人が病院に搬送された。一酸化炭素中毒の疑いがあるとみて、浜松東署が調べている。

 三立製菓によると、工場2階のパイ製造ラインで午前9時35分ごろ、生地にレーズンを載せる作業などをしていた女性が倒れたという。一度ラインを止めたが、個人的な体調不良と考えて午前10時から製造を再開すると、ほかの従業員も頭痛を訴え、6人が搬送された。7人は20~50代の男女だという。

 市消防局によると、7人に重症者はいないが、3人は中程度の症状だという。工場側は、プロパンガスを使ったオーブンの不完全燃焼で、一酸化炭素が排出された可能性があると話している。工場では105人が働いていたという。

 三立製菓は浜松市中区に本社を置く1921年創立の老舗メーカーで、「源氏パイ」などで知られる。