ブルームバーグの記事を読んでいたら野村ホールディングスの永井浩二CEOがgumiのIPOに関し「若干感覚が甘い会社もいるのは事実だ」とコメントしたそうです。

でもgumiの主幹事は野村じゃありません?

しかも新規株式公開後、アップティックなしで株価はダダ下がり(笑)

普通、こういう開け方をした主幹事は、そのふがいなさを深く恥じるべきものです。

僕は証券業を愛していますが、本当に証券会社のコトが嫌になるのは、この野村のCEOの発言のような卑怯な言いぐさに接したときです。

IPO直前の最終プライベート・ラウンドでVCたちが付けた時価評価より2倍近い値段で公開しておいて、上場後の株価急落の責任を全てgumiになすりつける野村のやり方は、今後IPOしようとしている企業の経営者から注視されている筈。

ウォール街には「Under promise, over deliver」という金言があります。これは発行体にもあてはまるけど、主幹事証券にもあてはまります。

証券会社には2つの「お客様」が存在します。そのひとつはgumiのような発行体であり、もうひとつの大事な顧客は投資家です。

IPOでは発行体の利害(=なるべく株を高く売る)と、顧客の利害(=なるべく株を安く買ってもらう)が真っ向からぶつかり合います。そのバランスをきちんと取って、発行体にも、そして投資家にも満足してもらうのが引受業者の仕事というもの。

アフターマーケットでアップティックが無かったということは、野村はその責務を全うしなかったのと同じ。立派な仕事ぶりとは言えません。

野村にはgumiを糾弾する資格ナシ!


(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

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