キャスター・アナウンサー BLOG

春ちゃんインタビュー~河野キャスター2~

2015年04月10日 (金)

春ちゃん)
前回河野キャスターへのインタビューブログが好評だったので!!
またお話をお伺いします!

河野さん、お疲れさまです。

インタビュアー春ちゃん (以下/春)
印象に残っている国際ニュースは?

河野憲治(以下/河野)
いっぱいありすぎて、選ぶのがたいへんです。
あえて選ぶとしたら、まず2001年の同時多発テロでしょうか。超大国アメリカを10年以上も、アフガニスタンの戦闘やイラク戦争、その後の混乱といった泥沼に引きずり込むことになったからです。僕もその後、「テロとの戦い」に突き進むアメリカや、戦火に苦しむアフガニスタンやイラクの現地を取材することになりました。

ところで、同時多発テロのあと、アメリカがアフガニスタンで軍事攻撃を開始したとき、僕はアフガニスタンの隣のイランに駐在していました。アメリカの空爆開始が近いのではないかといううわさが広がったころ、イランの国営放送がアフガニスタンとの国境付近に中継車を配置したという話を聞きつけました。イランはもちろんアメリカと敵対関係にありますが、いずれもアフガニスタンのイスラム原理主義勢力「タリバン」と対立するという意味で、「敵の敵は味方」の関係です。もしや空爆情報も何らかの形で伝わっていて、それでイランの国営放送が中継車を置いたのではないか。そう想定して国境付近に向かったところ、どんぴしゃ。空爆が始まりました。イランでは、警備の厳しい国境地帯では取材はおろか、生中継なんてもってのほかですが、このときは国営放送もなぜか中継車を貸してくれて、外国メディアでは前代未聞、国境からの生中継リポートが実現しました。

春)
へぇー! 

河野)
イラク戦争開戦のときは、実はイラクの上空近くを旅客機で移動中でした。その前日までイラク北部にあるクルド人自治区で取材をしていたのですが、「開戦が近い」「フセイン政権が再びクルド人に対して化学兵器で報復する」といったうわさが流れて、クルド住民が大量にイランとの国境付近に避難を始めました。それを取材したあと、僕自身どう動くか悩みましたが、翌日から国境検問所が閉鎖されることを知ったのでイラン側に出国。テヘランの空港から旅客機で日本に向けて出発しました。そしてイラクの上空近くを飛行して経由地のトルコに着いたときに、テレビで開戦を知りました。クルド人自治区での開戦前夜の緊張感はいまも忘れません。

海外で日本人が巻き込まれた事件も忘れられません。ペルーの日本大使公邸で起きた人質事件や、アルジェリアの天然ガス施設で日本人らが拘束・殺害された事件のほか、最近もシリアでフリージャーナリストらが拘束・殺害される事件がありました。中央アジアのキルギスで日本人技師が武装勢力に拉致された事件では、タジキスタンとの国境で日本人技師らが解放される瞬間を取材し、中継で伝えました。ちなみに解放場所は、川を渡った高台にありました。カメラ機材をもって、どうやってたどり着くか。そのとき、地元のスタッフが近くの畑にいた馬を指さしました。その手があったかと、農夫から馬を借りて川を渡り、高台までのぼりました。当時、「馬でやってきた記者」として話題になりました。


春)
本当にすごくたくさんですね…
何か国行かれたのでしょうか?好きな国は?

(スタッフに話しかけられる春ちゃん)
えっ?きょうはココまで?
もっと伺いたかったのに!
それではまた今度!

以上、春ちゃんインタビューでした。次回もきっとある!?予定です…

投稿者:河野 憲治 | 投稿時間:18:21
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