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中間貯蔵施設への車両をGPSで監視
4月10日 21時40分

福島県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設への土などの搬入が10日から原発事故による避難区域以外でも始まり、輸送時の安全を確保するため、GPSで輸送に使う車両の位置を常時監視する取り組みが行われています。
政府は、東京電力福島第一原発周辺の福島県双葉町と大熊町に、県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設を建設する計画で、先月、2つの町から土などの搬入を始めました。そして、10日から避難区域以外では初めて田村市都路地区から土などの搬入が始まりました。
土などの搬入を巡っては、輸送ルート周辺の住民などから輸送中のトラブルや事故などを懸念する声が上がっています。このため、環境省と中間貯蔵施設の管理・運営を行う国の特殊会社では、GPSで輸送に使う車両の位置を常時監視する取り組みを行っています。
福島県いわき市に設けられた施設では、車両の位置情報が衛星を通じて7分ごとに画面に表示され、決められたルートどおりに運搬されているかなどをチェックします。さらに、輸送している土などの重さや放射線量などの情報もインターネットを通じて送られ、確認することができます。国の特殊会社の中山元太郎中間貯蔵管理センター副所長は、「しっかり監視することが不安の払拭(ふっしょく)につながる。仮置場から一日も早く廃棄物がなくなる日が来るよう努力したい」と話しています。

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