中国メディアの中国新聞社は８日、韓国メディアの報道を引用し、韓国企画財政部が８日に経済動向報告書（グリーンブック）を発表したことを紹介し、工業生産などが回復傾向にあり、韓国の景気が改善しつつあると分析したことを報じた。 　記事は、経済動向報告書の内容として、国際原油価格の下落によって物価上昇率が抑えられ、雇用が増加したうえに春節（旧正月）という季節要因もあり、鉱工業生産が伸びたとし、「韓国経済は緩やかな回復が見られる」と論じた。 　続けて、韓国の２０１５年２月の小売売上高は前月比２．８％増となったことを紹介、また、鉱工業生産は自動車及び半導体製品などの増産によって前月比２．６％増になったと報じた。 　さらに、経済動向報告書の内容で「注目すべき点」として、食品などを除いたコアＣＰＩは２月、３月と２カ月連続で２％台の上昇だったことを挙げたほか、３月も貿易黒字となったものの、輸入減少を背景とした「衰退型貿易黒字」だったことを挙げた。 　記事は、韓国企画財政部の分析として、「世界経済には不確定要素が複数存在する」としつつも、原油価格の下落のほか、韓国国内では経済回復に向けて不動産価格および株価の上昇など明るい材料も増えていると伝えた。（編集担当：村山健二）