大阪府教委:中学校内申点に学テ活用を決定
毎日新聞 2015年04月10日 11時37分(最終更新 04月10日 15時21分)
大阪府教委は10日、臨時の教育委員会議で、公立高校入試の合否判定に使う中学3年の内申点の基準づくりに、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を来春の入試から活用することを決定した。文部科学省によると、全国初の試みとみられる。21日に実施する今年度の学力テストから適用する。
会議では、教育長と教育委員計4人のうち、1人が反対した。
大阪府内の公立高入試の内申点は、来春から5段階の絶対評価となる。今回決めた方法は、まず中学2年の3学期に実施する府内統一のチャレンジテストの結果に基づき、内申点の分布と平均内申点を学校ごとに決定。これに中学3年の4月にある全国学力テストの成績を加味する。
学テの成績が府平均を上回る学校は、チャレンジテストに基づく平均内申点を引き上げ、高評価の内申点を多くの生徒に付けられるようにする。一方、学テの成績が府平均を下回る学校は、平均内申点を引き下げ、低評価の内申点の生徒が多くなる。これで、学校間の学力差が内申点に反映される仕組みとなる。
大阪市教委が、中学3年の秋に5教科の独自テストを行うなど、他市町村と異なる評価方法を導入することを決めたため、府教委は内申点の統一の基準づくりを迫られていた。大阪市教委は今回の府教委の決定を受け入れる方針だが、学テが3教科のため、独自テストも実施し、内申点の補正に活用する方針。
府内のある中学校長は「学力テストで、学校の点数を上げるよう求める保護者が出てくるだろう。過当競争が起きるのではないか」と懸念を示した。【大久保昂、寺岡俊】