李完九(イ・ワング)首相は9日、日本政府が歪曲(わいきょく)された歴史教科書を承認したことについて「事実に基づかない歴史の歪曲(わいきょく)は、われわれの民族魂を否定するものであり、絶対に容認できない。いつの日か歴史の厳しい評価を受けることになるだろう」と述べた。
李首相はこの日、政府ソウル庁舎で記者懇談会を行い「日本の文部科学省が最近、任那日本府説を取り上げた歴史教科書を検定で合格させ、また文化庁がウェブサイトで、韓半島(朝鮮半島)の三国時代について『日本の支配を受けた任那時代』と表記した。これは全く事実と異なる」と述べた。その上で李首相は「忠清南道知事時代、百済の歴史の研究者を政策補佐官に任命し、姉妹提携している日本の熊本県や大阪、奈良などを訪れて、歴史的な真実を目の当たりにした。任那日本府説は歴史的な事実と合致せず、むしろ百済こそが日本の根源だ」と述べた。さらに「熊本県知事も私と会ったとき『百済が滅亡した後、数十万人の人たちが九州に渡ってきた』と話した」と語った。