中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

マエケン初勝利 意地の117球0封 エース対決制す

2015年4月10日 紙面から

自筆のイラストTシャツを着て満面の笑みを浮かべる広島・前田=マツダスタジアムで(北村雅宏撮影)

写真

◇広島1−0巨人

 広島が連勝した。1回無死一、三塁から丸の二ゴロの間に先制。この1点を先発の前田から中崎、ヒースで締める継投で守り抜いた。前田は粘り強く7イニング無失点で今季初勝利。巨人は菅野の力投を援護できず、今季2度目の無得点に終わった。

     ◇

 今季初勝利は巨人戦で決めた。広島・前田が7イニングを投げて6安打無失点。「勝つのが遅くなってしまった。勝ててよかったです」と喜んだ。

 ハイライトは1点リードの7回、2死一塁で坂本。2ボール1ストライクから投じた117球目。宝刀スライダーで坂本を遊ゴロに抑えた。両手でグラブをたたき喜びを爆発させた。

 今季3試合目の登板。2回以降は毎回のように走者を置きながら、ホームを踏ませなかった。5回までに90球と状態が不安定な中での投球。それでも粘った。

 「ピンチでも焦ることなく冷静に投げられた。勝ちたいと思って必死に投げました」

 プロ9年目。エースの自覚は行動に表れる。昨季、大瀬良と中田に約束をした。中田が50試合以上の登板、大瀬良が2桁勝利で、欲しいものをプレゼント。自身も若いころにノルマをクリアし、黒田から高級時計をもらった。

 「物なら一生残る。僕もそうやって育ててもらった」。達成した2人に高級ブランド「Christian Dior」のスーツを贈呈した。本人は明かさないがオーダーで100万円は下らぬ高級品。エースの系譜を、今季の優勝に欠かせぬ後輩につないだ。

 「相手のエースに勝てたのは、チームにも自分としても大きい」。チームの巨人戦1−0勝利は、11年8月26日以来4年ぶりだ。カード勝ち越しを決めて、7連敗後につかんだ連勝。エースの力投が勢いを呼んだ。 (田中政行)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ