前日計量でリミットの50・8キロに対して1・2キロの体重超過で王座を剥脱された村中優(29=フラッシュ赤羽)が、同級1位林徹磨(27=セレス)に3-0と判定勝ちした。

 7回までリードを許す展開も、終盤の猛攻で逆転した。観客や相手陣営に深々と頭を下げると「罪悪感しかなかった。感情を持たず、無で戦った」と話した。

 3度目の防衛を目指したが「自分のやり方が悪かった。いけるだろうと思っていたが(体重が)落ちなかった」と減量に失敗。両陣営で話し合い、試合当日の午後5時に計量して53キロ以下に落とす約束を交わしてリングに立った。

 今後について、川島勝会長は「世界と思っているが、ポカをやった。仕切り直してもう1度上を見てやっていきたい」と神妙な表情で話した。王座は規定により空位のままとなる。