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美浜原発の審査会合 規制委が関西電力を批判
4月9日 23時11分

福井県にある美浜原子力発電所3号機の審査会合で、関西電力が示した地震の揺れの想定などを巡り、原子力規制委員会側は「同じ県内の高浜原発などで想定を引き上げた経緯を踏まえているのか疑問だ。審査は交渉ごとではない」と批判しました。
美浜原発3号機の再稼働の前提となる審査は9日、2回目の会合が開かれ、耐震対策を決める根拠となる関西電力が想定した地震の揺れを巡り指摘を受けました。
まず震源の深さについて、審査が先に行われた高浜原発と大飯原発で、関西電力は規制委員会の指摘を受けて当初の4キロからより浅い3キロに見直しましたが、美浜原発では4キロのままで申請しています。
地震による最大の揺れの想定も、東日本大震災の前と同じ750ガルとしています。
原子力規制庁の櫻田道夫部長は「これまでの経緯を踏まえているのか大いに疑問だ。審査は交渉ごとではない。仮に、ここまでは受け入れてもよいという腹案があるのに最初は手の内は見せず、必要に応じて示そうという姿勢ならば、やめてほしい」と批判しました。
これを受けて関西電力側が「これまでの審査を踏まえており、今後非公開のヒアリングの場で説明したい」と述べたのに対し、規制委員会の更田委員は重要な問題だとして公開の審査会合で説明するよう求めました。

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