金城マルチ!移籍後初スタメン「1番」一人気を吐く
2015年4月10日6時0分 スポーツ報知
◆広島1―0巨人(9日・マツダスタジアム)
敗戦の悔しさが金城の心を支配していた。試合後は「また、頑張ります」と一言だけ言い残し、足早にバスに乗り込んだ。移籍後初の先発出場。前田から2安打1四球とトップバッターとしての役割を果たしたが、勝利には結びつかなかった。
FAで常勝軍団に入ったが、その重圧を吹き飛ばした。背番号33は、監督時代の長嶋終身名誉監督、現役時代の江藤智(現2軍打撃コーチ)らがつけていた。3月18日、古巣・DeNAとのオープン戦で中畑監督にあいさつした際に「どうだ33番は?」と問われ「重いです」とこぼしていた。
試合前から緊張感を漂わせていた。近寄ってきた報道陣を手で制した。それでも、最後は三塁ベンチ裏にある選手ロッカーの入り口で、右手で握り拳をつくって「頑張ります」と力強く宣言。静かに闘志を燃やしていた。
原監督は「3出塁だった。非常に元気のいい、良さが出たと思うね」とたたえた。今年7月で39歳。頼れる大ベテランがチームに加わった。(中村 大悟)