XT660R HID グレア対策加工 その2
以前から、当ブログへの検索ワードで HID グレア対策 というワードでたどり着く人がかなりの数に上っている。
みんな似たような話に興味が強いらしい。
支那HIDグレア対策加工の前回記事はこちら。
その後、グレア光と光軸のことを考えつつ、イタリアから新品のリフレクターを入手することができたのでHIDを外してしまった。
新品リフレクタの光量に満足し、それからしばらくHIDのことはすっかり忘れてしまっていた。
せっかくなのでもう一度取り付けてみようかなと。
支那HIDだからというより、H4の後付汎用HIDというのは厄介なもので要調整前提の品であると思う。
そこでシェード加工などを考案しつつ使うわけだが。
何度か自作追加シェードを作ってみてはトライしてみたが、結局妥協できるものは出来なかった。
なんとなくシェード加工の次策を思いついたので作業してみる。
前回までの加工では、以下のような光軸が発生しているという想定で改造シェードを作っていた。

これに対して、シェード前方に円筒型のシェードを追加することにより上向きに伸びる光を遮断してしまおうという考えであった。

改めて考えると、前回のこの案はダメだというこ考えに至る。
アルミ円筒により直視できる発光点から伸びる光は遮られるが、これでは単純に発光点を隠して光を弱めているに過ぎない。
上向きの光軸がでているということは、シェード下部のハイビーム用のスリットから光が伸びているのが原因ではないかと考えた。
本来ならハイビームにバーナーがスライドして、シェード下部のスリットから発光点が露出し、リフレクター下部に反射し上向きの光軸がでるというものだ。
しかし、このスリットの幅の問題なのか、バーナーのスライド幅の問題なのか、LowなのにHi向きに伸びてしまう拡散光の大半は、このスリットから光が漏れているからだと思う。
そして、この仮説を元に以下の対策を施す。

前回作業で取り付けた円筒型のシェードを取り外し、0.5mmアルミ板でスリットをふさぐ。

街中を走るHID装着車や、大手メーカーのHID製品のシェード形状などを色々と見ると、特にバイク用として売っているものにはシェードにスリットなぞ存在しないものが結構あるようだ。

厳密には光量が落ちるのかもしれないが、色々な社外品を参考にするとあまり関係ないと思う。
下向きの拡散光の影響が無視できれば、あとはシェードのキャップの深さの調整のみで、大手HIDと似たような程度まではやれるはず。
それでも合わない光軸は、リフレクターの形状のせいという事になるのではないか。


撮影すると光が強く露出が下がってしまうので見えづらいが、正面から見るとリフレクター下部には光が当たっていないことが分る。
街中で見るHID装着車はだいたいこんなふうに見えるんだよね。
夜になるのを待って近所で実験。

おお、すばらしい。キッチリ上が切れてるのがわかるだろうか。
以前と違ってHiとLowの光軸もメリハリがある。こりゃ凄い。
これならバッチリ使えます。
これ、このまま車検通るんじゃないか?
せっかくだしテスター屋で光軸見てもらおうかな。
うーむ、すばらしい。
こんな簡単な加工でここまで改善されるなんて、何でもっと早く思いつかなかったんだろうか。
しかし元々あのスリットはなんなんだ?まぁいいや。
汎用のH4 HIDキットの光軸調整について総括すると以下のようだと思う。
1、発光点の位置がハロゲンバルブと同じなら、根本的に光軸が合わないのはシェードの形状のせいかもしれない。
2、グレア光の発生は、車体のリフレクターによって個体差があると思う。
マルチリフレクタータイプのレンズ、リフレクター形状、そもそものリフレクターの大きさなど。
3、 上記2については、1の問題がクリアされていれば妥協して良いのではないか。
たぶん、この手の話で グレア光 という呼称で表現されてる上向きの光の正体は、実際のところはスリットから漏れてる光といった事じゃないかな?
もちろん、本当にグレアと呼ぶべき漏れた光というのはあると思うけど、そこらへんはハロゲン前提リフレクターの配光設計からしてどうしようもないのではないか。
実際にそのようなグレア光は、常時前方の車にハイビーム浴びせているような事ではないので、そこまで大きな問題じゃないと思う。
結論としては、安物の支那HIDも、光軸については改造前提なら悪くない。
もちろん初期不良率は覚悟の上だ。それを補えるだけの安さがある。
バラストの品質についてはまったくの別問題なので、やっぱりPIAAとかの信頼できる製品が一番だけど。
評判の悪くない国産HIDを買える金額で、支那HIDが5個ぐらいは買える。
余程運が悪くなければ、予備だと思って2個買えばそれなりに使えるのではないか。
しかし自分のは1個だけ買ってたまたま当たりだっただけなので、支那朝鮮の安いHIDを2個買っても即日アボンというのは当然ありえる。
手を出される人は、人柱としての覚悟を持ち挑むべし。
これらについては、実験と呼ぶには稚拙なお遊びによる個人的な感想に過ぎないので、真似をして何かトラブルや不具合や不都合などがあっても私の知ったことではない。
何かの参考にでもしようかと思った方は、その点はよく留意されたい。
とりあえず、自分は安物支那HIDで満足なレベルに達したので、本件に関する追求は終了とする。
みんな似たような話に興味が強いらしい。
支那HIDグレア対策加工の前回記事はこちら。
その後、グレア光と光軸のことを考えつつ、イタリアから新品のリフレクターを入手することができたのでHIDを外してしまった。
新品リフレクタの光量に満足し、それからしばらくHIDのことはすっかり忘れてしまっていた。
せっかくなのでもう一度取り付けてみようかなと。
支那HIDだからというより、H4の後付汎用HIDというのは厄介なもので要調整前提の品であると思う。
そこでシェード加工などを考案しつつ使うわけだが。
何度か自作追加シェードを作ってみてはトライしてみたが、結局妥協できるものは出来なかった。
なんとなくシェード加工の次策を思いついたので作業してみる。
前回までの加工では、以下のような光軸が発生しているという想定で改造シェードを作っていた。
これに対して、シェード前方に円筒型のシェードを追加することにより上向きに伸びる光を遮断してしまおうという考えであった。
改めて考えると、前回のこの案はダメだというこ考えに至る。
アルミ円筒により直視できる発光点から伸びる光は遮られるが、これでは単純に発光点を隠して光を弱めているに過ぎない。
上向きの光軸がでているということは、シェード下部のハイビーム用のスリットから光が伸びているのが原因ではないかと考えた。
本来ならハイビームにバーナーがスライドして、シェード下部のスリットから発光点が露出し、リフレクター下部に反射し上向きの光軸がでるというものだ。
しかし、このスリットの幅の問題なのか、バーナーのスライド幅の問題なのか、LowなのにHi向きに伸びてしまう拡散光の大半は、このスリットから光が漏れているからだと思う。
そして、この仮説を元に以下の対策を施す。
前回作業で取り付けた円筒型のシェードを取り外し、0.5mmアルミ板でスリットをふさぐ。
街中を走るHID装着車や、大手メーカーのHID製品のシェード形状などを色々と見ると、特にバイク用として売っているものにはシェードにスリットなぞ存在しないものが結構あるようだ。
厳密には光量が落ちるのかもしれないが、色々な社外品を参考にするとあまり関係ないと思う。
下向きの拡散光の影響が無視できれば、あとはシェードのキャップの深さの調整のみで、大手HIDと似たような程度まではやれるはず。
それでも合わない光軸は、リフレクターの形状のせいという事になるのではないか。
撮影すると光が強く露出が下がってしまうので見えづらいが、正面から見るとリフレクター下部には光が当たっていないことが分る。
街中で見るHID装着車はだいたいこんなふうに見えるんだよね。
夜になるのを待って近所で実験。
おお、すばらしい。キッチリ上が切れてるのがわかるだろうか。
以前と違ってHiとLowの光軸もメリハリがある。こりゃ凄い。
これならバッチリ使えます。
これ、このまま車検通るんじゃないか?
せっかくだしテスター屋で光軸見てもらおうかな。
うーむ、すばらしい。
こんな簡単な加工でここまで改善されるなんて、何でもっと早く思いつかなかったんだろうか。
しかし元々あのスリットはなんなんだ?まぁいいや。
汎用のH4 HIDキットの光軸調整について総括すると以下のようだと思う。
1、発光点の位置がハロゲンバルブと同じなら、根本的に光軸が合わないのはシェードの形状のせいかもしれない。
2、グレア光の発生は、車体のリフレクターによって個体差があると思う。
マルチリフレクタータイプのレンズ、リフレクター形状、そもそものリフレクターの大きさなど。
3、 上記2については、1の問題がクリアされていれば妥協して良いのではないか。
たぶん、この手の話で グレア光 という呼称で表現されてる上向きの光の正体は、実際のところはスリットから漏れてる光といった事じゃないかな?
もちろん、本当にグレアと呼ぶべき漏れた光というのはあると思うけど、そこらへんはハロゲン前提リフレクターの配光設計からしてどうしようもないのではないか。
実際にそのようなグレア光は、常時前方の車にハイビーム浴びせているような事ではないので、そこまで大きな問題じゃないと思う。
結論としては、安物の支那HIDも、光軸については改造前提なら悪くない。
もちろん初期不良率は覚悟の上だ。それを補えるだけの安さがある。
バラストの品質についてはまったくの別問題なので、やっぱりPIAAとかの信頼できる製品が一番だけど。
評判の悪くない国産HIDを買える金額で、支那HIDが5個ぐらいは買える。
余程運が悪くなければ、予備だと思って2個買えばそれなりに使えるのではないか。
しかし自分のは1個だけ買ってたまたま当たりだっただけなので、支那朝鮮の安いHIDを2個買っても即日アボンというのは当然ありえる。
手を出される人は、人柱としての覚悟を持ち挑むべし。
これらについては、実験と呼ぶには稚拙なお遊びによる個人的な感想に過ぎないので、真似をして何かトラブルや不具合や不都合などがあっても私の知ったことではない。
何かの参考にでもしようかと思った方は、その点はよく留意されたい。
とりあえず、自分は安物支那HIDで満足なレベルに達したので、本件に関する追求は終了とする。
コメント
いやいやいや・・・(笑)
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単純なんですよねぇ
作今あいもかわらずあちゃらさんは!
いまだかつて競技車両開発が全く聞かないのが何よりの証拠でしょうか・・・ねぇ(笑)