ヤクルト新垣 ファンの罵声を見返す1年8か月ぶり勝利
2015年04月10日 10時58分
ヤクルト・新垣渚投手(34)が9日の中日戦(神宮)で今季初登板。5回8安打2失点の粘投でソフトバンク時代の2013年8月20日・オリックス戦(ヤフオク)以来、約1年8か月ぶりとなる白星をつかんだ。
2回以降は走者を毎回得点圏に進める苦しい展開。5回に2点を与えたものの大崩れはせず、変化球主体の投球術で移籍後初勝利を手にした。
試合後は笑顔を見せつつ「勝てたのはチームの皆のおかげ。今後はもっと楽に勝てるようにボクが頑張っていいピッチングをしなければいけない」と反省の弁。それでも真中監督からは「ストライク先行で(ピンチにも)臆することなく、いいリズムで投げていた。心強かった」と称賛された。
昨年7月20日にソフトバンクからトレードでチームに加わるも3試合(先発2試合)の登板で0勝2敗、防御率7・88と本領を発揮できず、ファンから“お荷物”扱いされたこともあった。
「昨年はまったく勝てなかったから、スタンドの心ない一部のファンから『福岡へ帰れ!』と散々罵声を浴びせられていた。見ていたこっちも思わず気の毒になるぐらい…。本人も『見返したい』と言っていたし、そういう状況を見ていた他の選手たちも『新垣さんに何とか勝たせたい』という思いを募らせていた」(球団関係者)
この日は本拠地で多くのツバメ党から勝利を祝福された新垣。好調・ヤクルトの貴重な戦力となりそうな気配だ。
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