SNSのDAU率推移を1年間分析して分かった伸びているSNSとは

今回は、以前好評だった 12のメジャーなSNSのアクティブ率を比較してみた に引き続きSNS特集です。前回の記事ではMAU(Monthly Active Users)率を比較したのですが、今回はDAU(Daily Active Users)率を比較していきたいと思います。

この調査では各SNSのDAU率(1日に1回以上アプリを利用している人の割合)がわかるので、よりリアルタイムでの広告掲載に活用できるのではないでしょうか。今回の調査対象のSNSは前回同様、以下の12です。

  • Ameba
  • Facebook
  • Google+
  • GREE
  • Instagram
  • LINE
  • mixi
  • Mobage
  • Pinterest
  • pixiv
  • Tumblr
  • Twitter

それでは、早速DAU率ランキングの発表です。

SNSのDAU率比較グラフ

Note

  • [データ元: App Ape Report 2015年2月版(国内約3万台のAndroid端末を分析)]
  • DAU率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、1日に1回以上起動しているユーザーの割合

LINEは圧倒的なDAU率で1位に、2位はMobage

1位は85.7%のLINEでした。LINEは前回のMAU率ランキングでも1位です。 2位は53.9%のMobageです。こちらはDAU率が51.2%のInstagramと僅差で2位となりました。 DAU率は1日にアプリを利用している人の割合なのでLINEは約85%の方が毎日1回以上起動しているということになるので頻繁に利用されているSNSであるということが伺えます。 また、今回の調査で1位、2位と3位のInstgramの相違点を発見しました。それは各SNSのMAU率からDAU率に着目した時の数値の変化です。

SNSのDAU率比較グラフ

Note

  • [データ元: App Ape Report 2015年2月版(国内約3万台のAndroid端末を分析)]
  • DAU率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、1日に1回以上起動しているユーザーの割合

前回の記事であるMAU率ランキングに基づいて詳しく見てみるとよるとLINE、Mobage、InstgramのMAU率はそれぞれ

LINE 90.6% Mobage 61% Instgram 76.7%

でした。それぞれMAU率からDAU率に着目するとInstgramは25.5%減少するのに対して、LINEとMobageは4.9%、7.1%の減少、 どちらも10%以下となりました。 この結果からInstgramは定期的なイベントの思い出を残すという目的自分のライフスタイルのシェアで利用されているのに対し、2つのSNSは連絡やゲームなどのコミュニケーション用に頻繁になおかつ継続的に利用されているものであると言えるでしょう。

Twitterは41.3%、Facebookは33.7%、Google+は2.9%

情報収集系SNSのTwitterとFacebookはそれぞれ41.3%、33.7%でした。 ランキング4位のTwitterは登録に関して Facebookと違いがありFacebookは基本的に実名で登録するのに対して、Twitterはハンドルネームでの利用が可能です。 なので、 Twitterの気軽につぶやき投稿ができるという特徴がランキングに影響したのではないでしょうか。

Ameba37.1%、mixiは27.1%

コミュニティ系SNSのAmebaとmixiはそれぞれ37.1%と27.1%の中々のDAU率となりました。Google playに記載されているAmebaアプリ情報によるとAmebaのインストール数は100万〜500万なのでDAU率が3割ほどでも実際は、Ameba を利用しているユーザー数の規模はかなり大きいことが伺えます。

最後に、2014年2月〜2015年2月までのDAU率変化を追ってグラフにしました。ご覧ください。

SNSのDAU率比較グラフ

Note

  • [データ元: App Ape Report 2014年2月版〜2015年2月版(国内約3万台のAndroid端末を分析)]
  • DAU率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、1日に1回以上起動しているユーザーの割合

上昇傾向にあるのは、「Instagram」、「Ameba」 、「Pinterest」

上のグラフより、Instagram、Ameba 、PinterestがDAU率を伸ばしてきています。 特にInstagramのDAU率の伸びは昨年比+12%と特筆すべき上昇率でしょう。 また、Pinterestは徐々にDAU率のベースが上がってきていることが把握できます。 Pinterestは、1年で国内アクティブユーザー3倍にとなり、日本市場向け開発チームを新設 と発表するなど今後の更なるユーザー数・アクティブ率増加が期待できます。

おわりに

情報発信において重要な役割を担っているSNS。今回、取り上げたSNSはユーザー規模の大きいものが多いのでDAU率が高いほど、情報の質、情報が行き交うスピードが上昇していくことが予想できるのはないでしょうか。 各SNSのDAU率を考慮して、広告を掲載していく際に是非参考にしていただければと思います。

なお、弊社の App Ape Analytics では今回取り上げた12のSNS以外のアプリも男女・年代比率等を調査可能です。先日α版より大幅パワーアップしたEnterprise版をリリースしました。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!

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また詳細なデータにご興味がある場合は、お気軽にご連絡ください。 service@appa.pe