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首相、菅長官、中谷防衛相 米国防長官に「負担軽減」要請 「沖縄に寄り添う心」アピール
8日に行われたカーター米国防長官との一連の会談で、安倍晋三首相、菅義偉(すが・よしひで)官房長官、中谷元(げん)防衛相の3人は、そろって沖縄の負担軽減を求めることで足並みをそろえた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古移設をめぐって翁長雄志(おなが・たけし)知事との対立が続く中で、負担軽減を求めることで「沖縄に寄り添う心」を県民にアピールする戦略だ。
「あんなに細かいことを防衛相が持ち出すことは異例だ」
防衛省関係者は8日の中谷、カーター両氏の会談をこう振り返った。
中谷氏は会談で、在沖縄米軍のF15戦闘機や垂直離着陸機MV22オスプレイの部品落下事故が相次いでいることを指摘し、米側に改善を求めるとともに、騒音が増す低空飛行にも注文をつけた。しかも、中谷氏がこの問題を持ち出したことで会談時間は予定を超える約80分に及び、同席者は「大臣の気迫を感じた」という。