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 フランスの右翼・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首は、第2次大戦期のガス室によるユダヤ人虐殺を「ささいなこと」と発言した父ジャンマリ・ルペン氏を年末の地域圏議会選挙の筆頭候補から外す意向を表明した。「極右」から「ふつうの政党」へのイメージ転換で党勢を伸ばしたマリーヌ氏にとって、「父との戦いの始まり」(ルモンド紙)だ。

 ジャンマリ氏はFNを1972年に結党し、現在は名誉党首。2日のテレビ番組で質問に答え、「ささいなことというのが真実だと思うし、後悔したこともない」と語った。検察当局は、人種差別やユダヤ人差別を禁じる法律に触れる可能性があるとして、予備的な捜査に乗り出した。過去にも同様の発言をし、有罪判決を受けてきた。

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