2015年4月10日11時53分
昨年の衆院解散後、自民党が、アベノミクスを取り上げたテレビ朝日の「報道ステーション」の報道に対し、「公平中立な番組作成」を要請する文書を出していたことが分かった。自民党は要請を「報道に対する圧力ではない」と説明している。
要請書は、自民党の福井照報道局長名で昨年11月26日付で出された。同月24日放送の番組について「アベノミクスの効果が大企業や富裕層のみに及び、それ以外の国民には及んでいないかのごとく断定する内容」と批判。意見が対立する問題は多角的に報じることを定める放送法4条に触れ、「同番組の編集及びスタジオの解説は十分な意を尽くしているとは言えない」として、公正中立な報道を求めている。テレビ朝日広報部は要請書を受けた事実を認めた上で「日ごろから公平公正を旨としており、特定の個人・団体の意見に左右されることはない」とコメントした。
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〈テレビ朝日広報部の話〉 去年11月、自民党から番組プロデューサー宛ての文書を受領したことは事実ですが、内容の詳細についてはお答えを控えさせていただきます。番組では日ごろから公平公正を旨としており、特定の個人・団体からの意見に左右されることはありません。
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