2015.4.10 05:06(2/4ページ)

怪物デビュー!清宮Jr.早実入学3日でV打/春季都大会

8回、左飛に倒れた早稲田実業・清宮幸太郎

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 「WASEDA」のユニホーム姿で初々しく躍動した。左打席の清宮がドキドキのデビュー戦で決勝打。六回一死満塁、駒大高の左腕・大山のスライダーを左前に弾き返し、4打数1安打1打点でチームの4回戦進出に貢献した。

 「何とか1本と思っていた。そこまで変化球に打ちとられていて、打ったのも“曲がるやつ”。憧れ(のユニホーム)だったので、試合前は緊張したけど、3番にもハイッといっただけです」

 早実中から高校の入学式に臨んだのは3日前の6日。その後、すぐにメンバーに追加登録された。背番号19での第1打席は一死三塁で一ゴロ、第2打席は一死満塁で遊ゴロ、第3打席で四球を選び、目を慣らした4打席目で結果を出した。

 大抜擢(ばってき)した和泉実監督(53)は、「もっと気楽な所(打順)とも思ったが、たくさん打たせたかった。チャンスが回るのも、厳しいマークの中で打つのも“持っている”から」と早実の“キーワード”に当てはめた。

 1メートル84、97キロの恵まれた体。ラグビー・トップリーグのヤマハ発動機・清宮監督の長男で、本人もラグビー好き。「でも、野球の方が勝負できる。(競技)人口が多いし…」と楕円(だえん)球ではなく白球を選び、リトルリーグの東京北砂では2012年に世界選手権を制した。だが、その後の調布リトルシニア時代は成長に伴う腰痛から最後の夏に出場した程度に終わった。痛みから解放され、気分も一新。一塁守備でも難しい送球を処理した。

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