我が子の障がいを受け入れる、受け止めるということは
誰しも時間がかかり、そこに至るまでには
多大の苦悩と涙があるのだと思います。
私の場合、この「受け入れる」が意味することは
少し特殊かもしれません。
しおんの障がいが特殊なので、必然的に・・・
我が子が、「自閉症です」「ADHDです」
そんな診断を受け入れるのも、きっと本当に辛い経験なのでしょう。
でも、しおんの場合はそうではありませんでした。
3歳を過ぎても言葉が出ないことで発覚したしおんの障がい。
あれから2年3ヶ月。
私はずっとずっと奔走してきました。
何のための奔走か・・・
しおんの言葉が出ない理由が知りたかったのです。
夜な夜な検索して、あらゆる項目をチェックし続けた日々。
行ける範囲のすべての病院をしらみつぶしに調べ続けた日々。
自閉症、ADHD、聴覚障害、失語症、
ありとあらゆる病名を当てはめようと模索した日々。
結局、2年3ヶ月奔走した今、結論は何も変わりませんでした。
「原因不明」 です。
「原因不明」 これが私を2年以上も苦しめてきました。
原因不明って何よ?
今の医学では解明できないってこと?
新種の障がいってこと?
どこの病院へ行っても言われる言葉。
「ちょっと特殊な例ですね」
リアルな環境でも、ブロ友さんでも、
自閉症のお子さんを持つお母さんのお友だちが多いです。
自閉ちゃん特有の特性のために苦労しておられるのを見聞きし、
私にはないその苦労に、本当に大変だなあと思います。
でも、言葉の面で言えば、しおんよりも言語障がいの酷い子には
ほとんどお目にかかったことがありません。
たま~に、メッセージやコメントで
「うちはママも言えません」とか「単語も出ません」
しおんの「てぃあび~~」などの奇妙な宇宙語について、
「うちは○○○~といつも言ってます」などとおっしゃる方がおられて
「お!!」と思うのですが、(人の不幸を喜んでいるわけではありません)
実情は、お子さんは2歳だったり3歳だったりするのです。
しおん、5歳3ヶ月。
重度の言語障がい、その原因は不明。
果たして発達障がいなのかどうかもわからない。
二語文、一度も出たことなし。
不明瞭な単語をいくつか言えるのみ。
そのうちのほとんどは私にしか聞き取れない。
自分特有の奇妙なジャーゴン多発。
自閉傾向、ADHD傾向、なし。
私、受け入れようと決めました。
つい最近、ある瞬間に自然にそう思ったんです。
「原因不明」を受け入れようと。
理由を探り続ける日々はもうおしまいにしようと決めました。
原因不明の言語障がい、それがしおんの現状であるのならば
それをそのまま受け入れようと・・・
「受け入れる」「受け止める」というのは、
その子のありのままを認めて、現状を見つめること。
だとしたら、私は「原因不明」というありのままを認めようと。
そして、現段階では5歳3ヶ月でこの言語状態だと
それは「知的障がい」と判断されることも認めています。
しかも軽度ではない・・・
将来的に、しおんが本当に知的障がいなのかどうかは
今の段階では誰にもわかりません。
知的障がいと診断するには、行動や身辺自立が
ごく普通の成長に近いからです。
でも、1年前、2年前と比較して、ほとんど言語状態が
進歩していないのも事実です。
これが何を意味するのかは、今はまだわかりません。
もう病院のハシゴはやめようと決めました。
理由を探り続ける日々はもうおしまいにしようと。
しおんに今必要なのは、言語訓練を根気強く続けていくことと
しおんに良い影響を与える環境の中に入れてやること。
理由がわからなくても、我が子のために
自分の出来る最大限を尽くすことには何ら変わりありません。
「原因不明の言語障がい」 これがしおんの現状なら
私はありのままを受け止めて、今自分にできる
すべてのことをこれからもしていこう、
そんな風に思っています。
スーパー直毛クンの寝癖はものすごいです
こうなると、もう一種の個性的なヘアスタイルよね~
毎朝、直すのが大変です