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洋上風力発電の余剰電力で水素を製造 活用へ
4月6日 15時18分

洋上風力発電の余剰電力で水素を製造 活用へ
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再生可能エネルギーの普及に向けて環境省が長崎県の五島列島沖で行っている洋上風力発電の実証実験で、余った電力で水素を作り、二酸化炭素を排出しないエネルギーとして活用する取り組みが始まりました。
環境省は長崎県の五島列島の椛島沖で、おととしから海に浮かべた風車で発電する国内最大規模の洋上風力発電の実証実験を進めています。
発電能力は一般家庭のおよそ1800世帯分を賄える2000キロワットに上りますが、送電線の容量が小さく電力が余る状態となっています。
このため環境省は、余った電力を使って水から水素を作り、二酸化炭素を排出しないエネルギーとして活用する取り組みを始めました。
椛島にある水素の製造設備は洋上風力発電の電力で稼働していて、作られた水素は液体の化合物の状態にしてタンクに貯蔵されています。
6日、水素を入れた容器が搬出され、五島列島で最も大きい福江島に船で運ばれました。
水素は福江島で給湯設備の燃料として使われ、将来は水素を燃料とする自動車や船に活用することが検討されています。
環境省は、この取り組みが進むことで、離島など送電線の容量が小さい地域でも風力発電が普及する可能性が高まると期待しています。
環境省の委託で実証実験を行っている大手建設会社の担当者は、「離島などでの再生可能エネルギーの導入拡大につながるうえ、二酸化炭素の削減も期待できる」と話しています。

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