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 東京電力は9日、福島第一原発1号機のボイラー室にたまった汚染水の水位が、周辺の地下水位を超えたと発表した。東電は「外部への流出はないと考えている」と説明している。

 東電によると、汚染水の放射性物質濃度は放射性セシウムが1リットルあたり4100万ベクレル、ベータ線を出す核種が同3500万ベクレル。

 東電は、原子炉冷却後に建屋内にたまる高濃度汚染水が外に漏れないよう、建屋の水位を地下水位より低く保っている。だが、地下水位を下げる「地下水バイパス」の効果や、最近の降水量の少なさのため、周辺の水位が下がり、ボイラー室の水位の方が高くなってしまったという。