イベントの片付けは準備の3倍大変

初夏の彩りも日々濃くなりつつある今日この頃
お嬢様、お坊ちゃま、如何お過ごしでしょうか?
奈良崎で御座います

さて、私がお休みをいただいて薄暗い自室にて
日課に勤しんでおりますとチャイムが鳴りました
やっと牧村君がゴルフクラブを取りに来てくれたのかな?
と思いドアを開けると
尋ねてきたのは三谷でした
三谷「鯉のぼりを片付けたいのだけど手伝ってもらえますか?」
奈良崎「はい。では今の用事が終わりましたら伺いますね」
三谷「じゃあ、ショベルカーで待っているよ」
奈良崎「ショベルカー・・・?」
さて、自身の用事を済ませ一時間ほど遅れて行ってみますと
三谷、真嶋、茅ヶ崎、服部、が先に来ておりました
天を仰ぐ四人の視線の先にはショベルカーがあるではありませんか・・・
そして天高く腕を振り上げたショベルカーの先には・・・巨大な鯉のぼり
奈良崎「どうしてこうなりました?」
三谷「折角の鯉のぼりだから・・・なるべく高く上げようとして・・・」
茅ヶ崎「そのまま壊れたと」
三谷「まぁ・・・」
苦笑いする三谷と本気で笑う茅ヶ崎
服部「とりあえず降ろしますか」
真嶋「それが・・・降ろしたくても降ろせないんですよ」
茅ヶ崎「ポンコツとかウケる」
三谷「ポンコツとか言うな!」
真嶋「燃料が無いうえに、壊れているんですよね」
服部「どうしましょうか?」
見上げて黙り込む私たち
奈良崎「諦めますか?」
声「でも時間が経つと風化して無残ですよ」
服部「登って取るとか?」
声「危険ですし、落ちて怪我したら迷惑かけますよ」
三谷「棒で叩き落とすとか?」
声「棒で落とすには高すぎますね」
茅ヶ崎「ショベルカーごと燃やしましょう」
声「手段のために目的が無くなっていますね」
真嶋「ショベルカーの下を掘って取れる高さまで掘り下げるのは?」
声「ちょっと仕組みがよくわかりません」
我々の後ろに立つ人間から的確なダメ出しが次々と出されます
三谷「ちょっ!誰?さっきからムリムリ言っているの」
三谷が振り向くと
十和田「皆さんお揃いで」
三谷「十和田執事、今日はお休みのはずでは?」
十和田「散歩するのも楽しいですし、今日は何やら楽しそうな匂いがしまして」
奈良崎「ハイエナみたいな嗅覚ですね・・・」
にっこり笑う十和田執事
十和田「しかし・・・どうしてこうなりました?」
~中略~
十和田「なるほど・・・ショベルカーが直れば問題は無いですね」
真嶋「それが出来れば問題は無いんですけどね・・・」
十和田「では、この問題は私に預けてもらえますか?一晩あれば解決してみせますよ」
服部「一晩ですか?」
十和田「一晩です!お礼は缶コーヒーで構いませんよ♪」
半信半疑でそれぞれの部屋に帰る我々・・・そして次の朝
見事に鯉のぼりが外されて・・・車庫に格納されているショベルカー
塗装も塗りなおされ故障箇所の整備も完璧
見事に洗濯されている鯉のぼり
先日、瀬戸と戯れに掘った落とし穴も見事に塞がれておりました
最後のは・・・関係ないですね
そして缶コーヒーを片手に十和田執事を訪ねる我々に・・・
十和田「ふっふっふ・・・年の功ですよ」
茅ヶ崎「全部を十和田執事一人でやったんですか?」
十和田「まさか、ちょっとお願いをしただけですよ」
三谷「誰にお願いをしたのですか?」
十和田「詳しくは言えませんが・・・昔のコネクションは大事って事です」
我々「・・・・」
ショベルカーの修理と鯉のぼりの片付けの両方が解決しましたが
十和田執事の謎が深まりました
ショベルカーが直った三谷は心なしか機嫌がいいようです
先日も鼻歌まじりでお嬢様方にと花の種をショベルカーで埋めておりました


さて・・・それとは別のお話 少し前ではございますが、
去り行く春と忍び寄る初夏の狭間を感じるべく
ゴールデンウィークにお休みをいただき
瀬戸、常盤、服部と共に御殿場、箱根へ小旅行の続きで御座います
御殿場のアウトレットではロイヤルコペンハーゲンへ
私には弟にプレゼントを買うという目的があるのです
しかし弟は大のコーヒー&牛乳党
なのに紅茶は飲みません
なので買うのはマグカップ
探してプレゼントした時の弟の顔が目に浮かぶようです
使いやすい大きさのマグカップを三人に見られないよう購入いたしました

温泉への道は酷い渋滞
車は全く進みません
助手席の服部と後部座席(左)の常盤は疲れて熟睡
運転席の瀬戸と後部座席(右)の私は「しりとり」を・・・
調子に乗って「る」攻めをしてしまいました
楽しかったのは私だけかもしれません

瀬戸先輩ごめんなさい
温泉に着いたら日もとっぷり暮れて夜の露天風呂
皆で「次はどこへ旅行に行こうか?」などと企んでおりました
またお話をする種になれば・・・と密かに思っております
奈良崎で御座いました。

カテゴリー: 奈良崎 — Swallowtail 21:52