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新基幹ロケット 重量増強も費用半減に
4月9日 21時47分

新基幹ロケット 重量増強も費用半減に
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国が2020年度の打ち上げを目指して開発する新しい大型ロケットについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、全長を今のH2Aロケットより10メートル長い63メートルとし、搭載できる衛星の重量を7トンほどまで増強する方針を明らかにしました。
これは、9日開かれた文部科学省の宇宙開発利用部会でJAXAが報告したものです。
それによりますと、新しい基幹ロケットは、高度3万6000キロの軌道に投入することができる衛星の重量をおよそ7トンとし、現在の基幹ロケットH2Aの4トン余りから能力を増強させます。
また、ロケットの全長はH2Aより10メートル長い63メートルに大型化するとともに、直径も4メートルからおよそ5メートルへと太くします。
搭載する衛星の重さや投入する軌道に応じてエンジンの台数を変える方式で、打ち上げの費用はH2Aのおよそ半額の50億円に抑えるとしています。
この新しい基幹ロケットについて、国は5年後の2020年度の打ち上げを目指して開発を進める方針です。
現在の基幹ロケットH2Aは、これまで20機余りが連続して打ち上げに成功し、信頼性も高まっていますが、海外のロケットに比べてコストが高いため、新たな基幹ロケットには衛星の打ち上げビジネスでの国際競争力の向上が期待されています。

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