2015年04月04日

動員をかける候補か、かけない候補か しがらみのある候補か、しがらみのない候補か

テーマ:自由の価値

埼玉県議会議員選挙が始まりました。

今回、ある候補の大規模な駅頭集会を拝見して、ああ、公共関係の業者の皆さんは気の毒だな、お気の毒様、と思いました。

道路工事用の照明器具と発電機が使用され、集会の人員も多くが市内の業者を中心とした動員組でした(すみません、顔を存じ上げているもので…)



実は、市内の業者の声として、和光市長が私になってからの任期において、私からこのような動員が一切ないことに対する感謝の声がありました(交通安全や防犯、消防などの市の公式行事には任意でご協力いただき、本当に感謝しています。私からの政治的な動員は一切ないかわりに、このような分野では引き続き、よろしくお願いいたします。そして、社会貢献は数値化して、一部の入札には反映されていますね)

また、県内でもそうで、上田きよし知事になって、県内のある建設事業者は「変な動員やカンパがなくなった」と心から喜んでいました。



一方で、このような選挙で業者の方々はいろいろな計算をされます。今回、動員をかけた陣営が県議選に勝ち、そして、(私がもう一度市長選に出馬するかどうかは決めていませんし、当面、一切明らかにしませんが)2年後の市長選で同じ陣営が勝った場合、動員に応じなかった業者は干される、と計算することでしょう。

一方で、今回の動員に応じても、和光市長は特定の業者を干すようなことは絶対にないと業者の皆さんは知っているので、この場合、「動員に応じるのが合理的な選択」ということになります。



ここで仮に、(あり得ないことですが)私や私の関係者が市内の公共事業に携わる業者の方々に動員をかけた場合、業者の方々は別の計算をします。つまり、


この市長は選挙で次も勝ちそうなのか、

動員に応ずるメリットは何か、


等々。おそらく、最終的には二つの陣営にそれぞれ顔を出し、労力や動員を提供することでしょう。つまり、私が動員すると、業者の方々の負担は倍になるわけです。まあ、このような事例は選挙では多々あり、お気の毒にもほどがあるのですが、そういうことは私の任期中はという限定が付きますが、未来永劫ないので関係各位はご安心ください



私は政治的な動きによって人を差別したり、人を干したりはしません。それが行政では徹底されているはずです。だからこそ、その陣営は前述のような判断の合理性を背景にこういう選挙が可能になるわけです。

私は地域でそのような手法も含めて政治活動が活発に行われることは非常にいいことだと思っています。政治活動の活発化は投票者を増やし、政治的な議論もそれにより、成熟するからです。

一方で、動員をかけない、しがらみのない選挙が動員型のしがらみの選挙に敗北すると、まさにそれが骨の髄まで浸透した政治風土の地域になってしまいます。



ぜひ、しがらみのない、業者に借りを作らない、そんな候補の意義について、ご理解いただければと思います。




ちなみに、これは団体推薦でも同じことです。団体との政策協定は政治家としての正常な判断を奪います。また、政策協定が表に出ることは少ないため、政治の透明性をも奪います。

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コメント

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1 ■思い切った意見表明、驚くとともに感心しました。

自治体首長がこれほど明確に文書で自身の信条を表明されたこと、素晴らしいことと思います。和光市に拠点を置くさまざまな公共事業関連業者は勿論、選挙権を有する一般市民も市長の姿勢、このBlogを読み大歓迎していると拝察いたします。

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