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中国経済は脆弱な状態、政府は人民元安に耐えられない

2015年01月13日 13時51分
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ユーロ安と円安が続いている。複数のアナリストは「この流れが続いていく」と予測し、ユーロ相場は1ユーロ=1ドルとなる予想もある。東アジアの状況もほぼ同じだ。日本銀行は円安に向けて輸出を促進し、追加の金融緩和策を決めた。

 

だが中国の人民元は流れに逆らい、ドル相場より強気だ。為替レートの上昇すると、本国の製品の価格が相対的に高くなり、競争力が弱まることを懸念して、通常は主要経済国の通貨が切り下がれば、隣国も追随する。

 

現在、中国には人民元の切り下げをする理由がある。中国の経済が脆弱な状態となっているからだ。だが中国は人民元相場の安定を維持する。コンサルティング機関の竜洲経済のアナリストは「この動きは意味深い。政府も人民元の強気な相場を維持するメリットを認めた」という。

 

欧州と日本に対し、人民元安は資金の流出を加速させる。中国はこの状況に耐えられず、特に中国の金融分野は脆弱状態となり、多くの国有企業や地方政府は山ほど負債を抱えている。不動産価格も下落しており、地下銀行の規模が大きい。

 

中国の輸出は依然として強気であり、人民元安を通じて輸出を促す必要はない。しかも、中国は数年間後に世界最大の経済体になり、中国は人民元をドルのような備蓄通貨とすることを検討している。

 

この目標の達成のため、中国の指導者は向こう10年で対外投資額が1兆2500億ドルに達すると発表した。一部の資金は4兆規模の外貨準備からだ。うちの大多数はドル建て資産だ。人民元で決算する対外貿易がますます多くなる。これにより、人民元は国際貿易パートナーの信頼を取得する必要があり、人民元の為替レートの安定化を維持しなければならない。竜洲経訊のアナリストは「中国の指導者は必ず成功する」と確信している。

 

(翻訳 王秋)

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