トンネルの中はいつ崩落してもおかしくない、危険な状況 ⒸShawn Baldwin/Corbis
最後に紹介するのが、パキスタン北部で見つかったビンラディンの隠れ家。中心の建物は3階建てで、少なくとも8つの寝室があり、建築面積は約 3500平方メートル。最終的にこの場所が怪しいと判断されたのは、電話やネット回線が引かれず、周囲の人とも全く交わらなかったことによる。社会が可視 化されていくことには、不可視化された領域を見つけやすくするという効能もあったのだ。
近所の子供たちが間違えてクリケットのボールを入れてしまったこともある。代金は払ってもらえたがボールは返してもらえなかったという ⒸPikaia
パキスタンの情報機関は、イスラム過激派の聖地とされることを恐れて、後に取り壊されることになってしまう。このように非公開区域が多くの人の知られるところとなった場合、聖地化されることのリスクと天秤に掛けられ、運命が定まっていくことが多い。
この他にも本書では、コカ・コーラのレシピ保管庫、Googleのデータセンター、中国サイバー部隊からソマリアの海賊の町までと、幅広く紹介されている。
- 世界地図のいろいろ『オン・ザ・マップ』 (2015.01.11)
- 『明治維新と幕臣 「ノンキャリア」の底力』 (2015.01.10)
- 『知のトップランナー149人の美しいセオリー 』 あなたの知らない美しい世界 (2015.01.07)
- 『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある (2015.01.06)
- 『友達の数で寿命は決まる』新刊超速レビュー (2015.01.06)
-
スポーツ[アイランドリーグ] 香川・伊藤秀範コーチ「NPB1軍クラスの新外国人右腕ネイラー」 (2015.04.09)
-
伊藤博敏「ニュースの深層」元防衛庁長官に降りかかった愛人スキャンダルと横領事件 (2015.04.09)
-
高橋亮平の「社会を変えるための仕組み」最も女性が少ない議会はどこか? 女性政治家比率 都道府県ランキング (2015.04.09)
-
-
ITトレンド・セレクト米DARPAが副操縦士の代わりになるロボット開発に着手 (2015.04.09)