『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある

2015年01月06日(火)
upperline
トンネルの中はいつ崩落してもおかしくない、危険な状況 ⒸShawn Baldwin/Corbis

最後に紹介するのが、パキスタン北部で見つかったビンラディンの隠れ家。中心の建物は3階建てで、少なくとも8つの寝室があり、建築面積は約 3500平方メートル。最終的にこの場所が怪しいと判断されたのは、電話やネット回線が引かれず、周囲の人とも全く交わらなかったことによる。社会が可視 化されていくことには、不可視化された領域を見つけやすくするという効能もあったのだ。

近所の子供たちが間違えてクリケットのボールを入れてしまったこともある。代金は払ってもらえたがボールは返してもらえなかったという ⒸPikaia

パキスタンの情報機関は、イスラム過激派の聖地とされることを恐れて、後に取り壊されることになってしまう。このように非公開区域が多くの人の知られるところとなった場合、聖地化されることのリスクと天秤に掛けられ、運命が定まっていくことが多い。

この他にも本書では、コカ・コーラのレシピ保管庫、Googleのデータセンター、中国サイバー部隊からソマリアの海賊の町までと、幅広く紹介されている。

previous page
5
nextpage



underline
アクセスランキング
昨日のランキング
直近1時間のランキング
編集部お薦め記事
最新記事