今朝、なぜかいきなり5時半に起きたしおん。
いつもは8時少し前に、私が無理矢理布団を畳み始めるまで
起きてきません
夕食後の後片付けをしていた8時頃、
しおんが「ねんね~」と言ってきました。
いつもは8時半過ぎに寝室に行きます。
驚いて、思わずしおんをガン見してしまいました。
「ねんね」という単語は以前から言えます。
でも、眠いから寝る、なんてことを自分から要求したことなど
一度もなかったのです。
体が勝手に撃沈するに任せていたのが今まででした。
朝早く起きた → 眠い → 早く寝よう
こんなごく普通の流れを要求されたことが
私には涙が出るほど嬉しかったんです。
きっといつか、目の前にあるから食べるのではなく
お腹が空いたから食べる、お腹がいっぱいだからいらない、
この感覚も覚えてくれる、そう思えてきました。
スイミングでは最近、ガラス越しに見学している私に向かって
何度も手を振ってくれます。
園バスに乗り込んでも、車内から私に手を振ります。
道路挟んで向こう側(バス通りなので結構幅はあります)に
Tクンママを見つけると、手を振ります。
こんな普通のことが、しおんはずっとずっとできませんでした。
自分のすぐ目の前にある空間しか認知できなかったんです。
我が子がガラス越しに手を振ってくれる、
こんなごく普通のことが、こんなに嬉しいなんて
外出する時には、私より先に玄関で靴をはいて待っています。
最近、その時に私の靴も出して準備しておいてくれるのです。
特に教えてはいません。
ママと出かけるんだ → じゃあママの靴も出しておこう
こんなごく普通の思考をしおんが出来るようになった、
驚きと嬉しさで涙が出ました。
もちろん靴は何足か持っていますから、
今日はちょっとその靴は・・・っていう時もあります。
そんな時は、「今日はコッチの靴がいいな」と指差すと
ちゃんと交換して出してくれます。
会話が成り立つという経験はいまだしたことがありませんが、
こうして意思がちゃんと伝わるって、こんなにも嬉しいものなのね。
幼稚園から週末に持って帰ってくる物の中にクレヨンがあります。
減っているものは、紙を剥いてまた月曜日に持たせるのです。
18色入りのクレヨンです。
年少の時は、減っているのは肌色と黒、そして赤だけでした。
なぜこの3色か・・・
しおんは自分から描こうとはしませんでしたから、
人の顔を描く時に先生が持たせて、手を添えて書く、
この時に使うのがこの3色だったんです。
顔の肌色、髪の毛の黒、唇の赤、です。
年中になって、時折自分から描こうとする姿も見られてきました。
しかも、色を満遍なく使うようにもなってきたんです。
以前は殴り書きをしたとしても単色でした。
最近、自分でチョクチョク色を替えながら描いているんです。
しかも、18色の中でほとんど減っていない色が2色。
黄土色とねずみ色(グレー)です。
美的感覚や好みも、ごく普通なんだって思うと
こんな些細なことがすごく嬉しかったんです。
普通っていう表現を使うと、こんなことを言われたこともありました。
「普通なんて人それぞれ」
きっと、普通であることがどれだけありがたいことなのか
経験したことがない人なんだろうなあって思っちゃいます。
私が望む普通とは、周囲の5歳児と同じであることです。
子どもには個性があり、それぞれに性格があります。
でもそれと、成長とは別問題です。
我が子に、周囲と同じ成長を望まない親なんているの?
悩んで苦しんで受け入れるわけであって、
「うちの子は周囲と違う成長で構わないの~」なんて
心から笑って言える親なんているの?
一番身近にいる、「普通の5歳児」であるTクン。
Tクンは5歳児の中でも特に利発で賢い子だと思います。
数字やひらがななんて、もうお手の物です。
しおんにも同じになって欲しいなんて全然思っていません。
でもTクンの賢い部分ではなく、
Tクンが生活の中でごくごく普通に行っていることを
しおんも同じように出来る。
これが私にとっての「普通」なんです。
しおんはあと1週間で5歳半になります。
発語のレベルはいまだに1歳そこそこです。
でも、私が待ち望んできた「普通のこと」を少しずつ少しずつ
出来るようになっているしおん。
言語以外の部分では、「普通の成長」の嬉しさを
私も少しずつ味わえるようになりました。
待って待って待った今だから、
そのありがたみ、嬉しさを涙ながらに噛み締めています。
まだまだ、それでも到底周囲の成長には及びません。
でも一向に芽が出ない鉢を見つめていた長い期間を思うと、
ちょこっと芽を出し始めた今が、
本当に本当に嬉しく感じられるのです。
芽が出てきたのを見ていれば、きっとこの芽は育つ
そう信じる気持ちも、強く持てるようになるんです。
特別な成長、才能なんてこれっぽちも望んでいません。
ただただ普通に成長してくれること、
そのありがたみを知っている私は
もしかしたら、ものすごく幸せな親なのかもしれません。
一手間を惜しまずに、風呂上りにドライヤーをかけた昨晩。
やはり朝のセットは非常に楽でした~
今後は夜の5分を惜しまずに、ドライヤーをかけようと思います。