カメラ窃盗事件で3回目の公判 より鮮明な防犯カメラ映像を上映

04/09 18:04
大会中にカメラを盗んだ罪に問われている競泳の冨田尚弥選手(25)が、3回目の公判に出廷した。その法廷では、検察側が犯行の瞬間とする、より鮮明な防犯カメラ映像を流した。
犯行現場を映したとされる焦点の防犯カメラの映像の上映は、開廷後、しばらくして始まった。
9日に上映されたのは、プール斜めの位置から記者席を映した元の素材、それから、映像に解析を加えて見やすくした素材、そして、その警察で調べを受けた時の元素材の順番で、場面の要所を絞って映し出され、物体を取り出し、現場をあとにする様子が見て取れた。
冨田選手は、法廷の右側に座っていたが、中央の見やすい位置に席を移して、じっと映像を見入り、途中、検察側の説明に「あれは、代表チームのユニホームとなぜ言えるのですか」などと、疑問の声を上げる場面もあった。
映像の再生にあたっては、裁判長が要所要所で、整理して、最初の元素材については、「第3者が周辺にはいなかったと確認できた」、そして、映像を解析を加えてクリアにした映像については、「何者かがかばんを開いて黒い物体を入れる様子が確認できた」と認め、映っている人物が冨田選手と特定できるかについては、今後の審理に委ねている。
その後、証人尋問では、カメラを盗まれた被害者のカメラマンが証言台に立った。
「事件直後に、警察で冨田選手と会った際、『なぜ、持って行ったのか』と聞いたところ、『欲しくて』と短く答えた。数日後にも、謝罪があった」と証言した。
問題の画像については、はっきり決着がついたとはいえない状況だが、検察側は、映像解析をもとに、冨田選手以外にこのような行為ができる人物がいなかったと立証する方針とみられる。

みんなの意見を見る

公式Facebook 番組からのメッセージ

FNN
FNNスピーク
みんなのニュース
あしたのニュース