福島県に中高一貫校開校 152人の子どもたちが新たな1歩踏み出す
フジテレビ系(FNN) 4月9日(木)0時35分配信
8日、福島県に、新たに中高一貫校が開校した。その場所は、福島第1原発から、およそ30kmの場所にある双葉郡広野町。
実は、4年前の原発事故の影響で、双葉郡にあった5つの高校が、全て別の地域に移って、生徒数自体も大幅に減ってしまった。
さらに、これらの学校は、今の高校2年生が卒業するタイミングで休校になってしまう。
そうした中、それぞれの高校を受け継ぐ形で、8日、「ふたば未来学園高校」が開校となった。
桜に積もった4月の雪。
その中を、真新しい制服に身を包んだ生徒たちが、続々と校舎に入っていった。
ふたば未来学園の1期生は「1期生として、わたしたち自身で、伝統とかを築いていきたいと思っています」と話した。
8日、152人の新入生を迎えて、福島県立ふたば未来学園高校の開校式と入学式が行われた。
入学式には、福島県出身のクリエーティブディレクターの箭内道彦(やない・みちひこ)さんのほか、予備校講師の林 修さん、小泉 進次郎復興政務官なども出席した。
小泉復興政務官は「『ようやく始まった』という、1つの感慨深いものが込み上げてくる。一過性ではない、これからずっと、継続的に取り組んでいかないといけない」と述べた。
この高校は、文部科学省が、国際社会で活躍する人材育成を目指す、スーパーグローバルハイスクールに指定されていて、建築家の安藤忠雄さんや俳優の西田敏行さんなど、17人の著名人が、年間100時間ほど設定されている特別授業を行う。
制服は、AKB48の衣装を担当する茅野 しのぶさんがデザイン。
さらに校歌は、秋元 康さんがプロデュースし、詩人の谷川 俊太郎さんが作詞した。
その学校に、8日、1期生として入学した佐藤勇樹さん。
「みんなのニュース」が、佐藤さんと出会ったのは、2014年11月の学校見学会だった。
富岡町出身の佐藤さんは、原発事故後、茨城・鹿嶋市に避難していた。
高校進学を機に、福島に戻ることを決めたのは、一時帰宅がきっかけだった。
「故郷のために、何かできることはないか」と考えていた時、双葉郡に新たに開校する高校を知った。
仲間の存在も、ふたば未来学園を選んだ大きな理由だった。
2つ年下の妹も、ふたば未来学園への進学を希望していて、そのときには、家族も県内に戻る予定。
佐藤さんは「ふたば未来学園ができたことをきっかけにして、ほかの人たちも戻ってきてくれればいいな。戻ってくるきっかけになる学校になっていけたらいいなと思います」と話した。
入学式の最中は、緊張しているようにも見えた佐藤さんだが、その後のレセプションなど笑顔も見られた。
被災地の未来を担う、学びや。
152人の福島の子どもたちが、新たな1歩を踏み出した。
最終更新:4月9日(木)2時20分
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