ガイアの夜明け【世界では無名…どう“ブランド化”するか?】 2015.04.07


「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
去年9月この町のあるホテルでテレビコマーシャルの撮影が行われていました。
現れたのは…。
私の睡眠はエアウィーヴ。
ウィーヴで閉じちゃうな。
エアウィーヴエアウィーヴ。
バスローブ姿での撮影も。
新しい自分を感じるって爽やかです。
睡眠も寝起きは爽やかがいいですね
このマットレスパッドとピロー好きなんですよね。
撮っていたのはマットレスパッドのエアウィーヴという商品のCMでした。
浅田さんとモニターをチェックしているのは…。
商品の開発者で会社の会長です。
実は浅田さんこの商品が有名になる前からの愛用者でした。
遠征にも持っていっていたそうです。
それを知った高岡さんが…。
ここに平均して月200枚を売り上げるエアウィーヴの売り場があります。
客が寝心地を試しにきていました。
この商品はマットレスの上に敷くタイプの新しい機能を持ったパッドです。
中には合成繊維が絡まったものが入っています。
押してもなかなかへこみません。
低反発のウレタンとこの素材を比べてみます。
同じボールを落としてみるとこの素材のほうがボールが高く跳ね返りました。
ああいいわやっぱり。
反発力が高いので体が沈み込まず寝返りが打ちやすいといいます。
価格は標準的なタイプで6万8,000円と高めですが売れています。
去年の売り上げはなんと3年前の10倍。
急成長を続けています。
売り上げが順調であるにもかかわらず会長の高岡さんは渋い顔。
ある危機感を持っていました。
高岡さん類似商品が海外に出回る前に世界市場へ打って出なければと考えていたのです。
しかし寝心地を聞いてみると…。
アメリカでの1年間の売れ行きはどうなのか?世界では無名の商品を買ってもらうためにはどうすればいいのか?さまざまな挑戦を追った。
いかにユニークな商品であるかをどういう方法で伝えていくか。
あの手この手。
驚きのブランド戦略。
藍染め職人が作ったメード・イン・ジャパンのジーンズ。
立ちはだかるヨーロッパブランドの壁。
シャラポワに錦織圭。
トップ選手を生み出した養成所に通い詰める男。
今続々と海外市場を狙って日本企業が世界へと進出しています。
しかしいくら機能や品質がよくても海外での認知度やブランド力がないとなかなか売り上げを伸ばすのは難しいようです。
そうしたなか今までにない新たな方法で商品を海外にPRする企業が現れはじめています。
例えばこちらは愛媛の今治タオルです。
去年ロンドンの展示会に出展したのですがそこでこのような神社で参拝者が手を洗うような場所をわざわざ作りました。
手を洗ってもらって今治タオルで濡れた手を拭いてもらう。
そんなデモンストレーションを行ったということです。
実はこれ今治タオルの吸水性のよさをアピールする作戦。
これをきっかけにヨーロッパの会社から一緒に商品を開発したいという話が持ち上がったそうです。
そしてこちらはシヤチハタのスタンプです。
オフィスなどでよく見かけますがこのように朱肉がなくてもハンコがおすことができます。
50年前にシヤチハタが開発した画期的な商品です。
しかしハンコというものになじみの少ない海外でどう特性を伝えていくか。
そこでPR用にこんな商品を作りました。
これをこのように重ねていきます。
するとですね…。
もう一ついってみましょう。
そしてもう一つ。
まだまだあります。
なんと浮世絵が完成しました。
実はベトナムのイベント会場でシヤチハタはこのようなブースを作り重ねおしスタンプラリーを実施したそうです。
スタンプをおすだけでどんどん色が重ねられていくという楽しさをPRし大きな話題になったといいます。
『ガイアの夜明け』今回は世界的には無名の会社がどうやってブランド力を上げていくか。
独自の新たな方法で海外市場に挑戦する日本のものづくり企業を追いました。
ここで50年以上操業している工場があります。
作っていたのはあのエアウィーヴのマットレスパッド。
ここはもともと高岡さんの叔父が経営していた機械を作る町工場でした。
当時作っていたのは…。
しかし漁業の衰退とともに受注が減少。
そのときなんとか経営を引き継いでほしいと…。
アメリカ・スタンフォード大学の大学院で経営を学んだ点が買われたのです。
このまま機械製造を続けていても先がないと思った高岡さん。
あることに気づきます。
これは釣り糸を作る技術。
水に触れると固まり反発力が出るこの素材はマットレスパッドに使えるのではないかと高岡さんは閃きました。
その後繊維の絡ませ方など試行錯誤を重ねあの高反発マットレスパッドを完成させたのです。
そこには企業秘密の製法が詰まっているといいます。
その反響のよさに「これはいける」と考えた高岡さん。
その直後からクチコミで浅田さんなどのスポーツ選手が商品を使ってくれるようになっていきました。
その後ユーザーであった錦織選手や高梨選手なども広告に起用。
こうした戦略が功を奏しわずか7年で115億円を売り上げる会社に成長しました。
そして去年アメリカに進出。
この日は担当者たちが市場調査のため人気の寝具店にやってきました。
この店ではマットレスの上に敷くトッパーといわれる敷布団をセットで販売していました。
触ってみると…。
次に寝てみます。
すると…。
荒町さん持参したエアウィーヴを試してもらえないか店員に聞いてみます。
寝てもらうと…。
アメリカでは高反発のパッドは不評でした。
ネット販売でもまったく売れていない状況だったのです。
その頃アメリカ南東部にある常夏のフロリダ。
そこに高岡さんの姿が。
苦戦するアメリカでなんとしても突破口を見つけなければ。
そのために高岡さんは何年も前から布石を打っていました。
訪ねたのは…。
ここはテニスのマリア・シャラポワ選手やゴルフのポーラ・クリーマー選手などが鍛えられた施設です。
更には13歳であの錦織圭選手が留学し訓練を積んだ場所としても知られています。
IMGアカデミーはプロスポーツ選手を目指す子供たちが世界中から集まってくる養成所です。
優秀なコーチ陣がおよそ1,000人の子供たちを指導しています。
テニスやゴルフの他にもサッカー陸上そしてバスケットボールなどの8種目のコースがあります。
その部屋を訪ねてみると…。
ベッドに敷いてあったのはあのマットレスパッド。
あの錦織選手もここで寮生活を送っていたのです。
そして今も30人以上の日本人がいます。
この少年はサッカー選手を目指して留学中です。
名前何ていうの?キジマです。
キジマ君ありがとう頑張って!未来のアスリートたちに早いうちから自社の製品を体験してもらう戦略なのです。
しかしこの施設に商品を無料で提供したのにはもう一つ重要な狙いがありました。
早朝6時高岡さんが向かった場所では…。
全速力で走る生徒が。
こちらは幅跳び。
なぜこんな朝早くに?実はここの生徒およそ60人に…。
半年間かけて出た結果がこちら。
向かって左ブルーがエアウィーヴで寝た後の平均値。
右がエアウィーヴなしで寝た後の平均値です。
幅跳びでは1.3センチ遠くに飛べました。
一方40m走ではエアウィーヴで寝たほうが0.1秒速いという結果が出ました。
わずかな差ですがアスリートにとっては大きな違いです。
高岡さんアメリカ市場を開拓するための更なる一手に向けて動いていました。
やってきた場所にあったのはオリンピックのマーク。
選手の選出や育成にあたる団体です。
高岡さんの名刺にもオリンピックのマークが。
その費用は年間2億円以上ともいわれています。
アメリカのオリンピック選手が使ってくれればアメリカでの販売に追い風になるという計算です。
そしてこれらの実績をもって向かったのはニューヨークのど真ん中にある今話題の高級ホテルでした。
高反発マットレスパッドを開発した高岡さん。
アメリカでブランド戦略に動いていました。
やってきたのはニューヨークのど真ん中5番街にある高級ホテル。
こちらは去年日本でオープンした…。
その中に入ったのがアンダーズでした。
数ある5つ星ホテルの中で高岡さんが狙いを定めたのがここアンダーズでした。
このホテルが導入してくれたらブランド価値が大きく高まるはず。
高岡さんいつになく緊張した面持ち。
ホテルの部屋に通されました。
思わずベッドの硬さをチェックします。
そこへやってきたのは…。
早速商品を売り込みます。
どうやら今の寝具を変える気はなさそうです。
そこで…。
IMGアカデミ−で得た実験結果を説明。
更に…。
オリンピックチームのスポンサーであることもアピールします。
すると総支配人の表情がにわかに変わりました。
試験的に導入し客の評判がよければ正式に買ってくれるといいます。
高岡さんやりました。
それから半年後。
高岡さんの姿が。
そこにはエアウィーヴの看板。
実はこのオシャレな街にいよいよアメリカ1号店を出すことにしたのです。
客が気軽に入れて商品を体験できる場所を作ろうと考えました。
目立つ場所に高岡さんが飾ったのは…。
IMGアカデミ−との長年の関係と実験結果の紹介。
他にもアメリカのトップアスリートがエアウィーヴを使っていることをアピールすることに。
オープン後早速客が来店です。
現地の社員がこれまでの実績もアピールします。
近いうちにまた来店してくれることになりました。
店のオープン後アメリカで何枚売れたのか。
最新のデータが届きました。
これまでは月に4〜5枚程度だった売れ行きが店のオープン1か月で22枚を販売。
大きく伸びていました。
一方藍染め歴およそ30年の職人が手間ひまかけて作った日本のこだわりジーンズ。
しかしヨーロッパで待っていたのは高い壁。
今日はですねヨーロッパ進出を狙っているある日本のジーンズメーカーがあるということでこちら青山に来ています。
このビルですね。
ちょっと行ってみましょう。
こちらのお店ですね桃太郎ジーンズって書いてあります。
数がありますねいろんなタイプが。
へぇ〜確かに日本のジーンズメーカーは最近はちょっと結構いいという話をよく聞きますよね。
生地もしっかりしてますね。
どうもよろしくお願いします。
こちらのジーンズは日本で作っている。
そうですね。
何か特徴なんていうのはあるんですか?こういう手染めでやってるジ−ンズも…。
そうですね。
これがそうなんですけども…。
これがそうなんですか。
懐かしい色してますねこれ。
そうなんですか。
どれくらいかかってるんですか?そういうのはなかなかビジネスにならないんですけども。
こういうものも作ってる。
もちろん普通のジーンズも…。
楽しみです。
そうですね。
海外では無名の日本ジーンズ。
どうやってブランド力をあげようとしているのだろうか…
日本産ジーンズの発祥の地として知られています。
商店街にはジーンズショップがそこかしこに。
あの桃太郎ジーンズを作っている会社はこの街にあります。
江口さんに説明してくれた…。
20代の頃は倉敷市役所の職員や庭師などを経験。
その後好きだった藍染め職人の道へと足を踏み入れました。
それをブランド名にしたのです。
デニム生地は古い機械でゆっくり織っていきます。
縦糸と横糸がしっかり打ち込まれることでかたくて丈夫な生地ができるといいます。
そのかたい生地を縫うことができるのはこの道40年のベテラン職人。
場所によって糸を使い分けながら丁寧に縫いあげていきます。
高価になりますが…。
しかしそのこだわった製法に根強いファンも多く品質は高く評価されています。
一方海外ではどうなのか…。
ここはパリで人気のジーンズショップ。
世界の有名ブランドを取り揃えています。
来店していた客に聞いてみると…。
桃太郎ジーンズを置いている店がありました。
しかもいちばん目立つ場所に。
しかし価格は関税や輸送料などが加わるため…。
外国人には桃太郎という名前はなじみがなく日本製のジーンズだということも伝わりにくかったのです。
眞鍋さんが訪れたのは…。
悩んだときによく訪れるといいます。
始めたのは藍染めの作業。
眞鍋さんは藍染め職人として青の色を長年追求してきました。
そこから世界にアピールできるメ−ド・イン・ジャパンの新しいブランド名を思いついたのです。
それがジャパンブルー。
去年10月思いきって社名までジャパンブルーに変えました。
この新しいブランドをどう海外にアピールしていくのか。
幹部やデザイナーを集めてアイデアを出し合います。
すると…。
ジャパンブルーをより強調すべきだという提案に眞鍋さん何か閃いたようです。
早速動き出しました。
まずは生地作り。
通常のデニム生地は青色の縦糸に白い横糸を編んで織っていきますが今回は横糸にも違う青色を使ってみます。
横糸が白いとデニムの裏生地は白くなりますが今回の新作は横糸を青くしたので裏生地も青。
とことんジャパンブルーにこだわりました。
一方で装飾を省いてコストを抑えヨーロッパでの価格設定を2万円台にしました。
新作ジーンズを売り込みにやってきました。
そこに誰もが知る有名ブランドの創業者が待っていました。
デニム産業が盛んでジーンズをはいている人が多い街です。
ジーンズメーカージャパンブルーの眞鍋さん。
息子で海外担当の徳仁さんとともに売り込みにやってきました。
訪れたのは有名なセレクトショップ。
世界の名だたるジーンズを取り揃える人気店です。
眞鍋さんたち早速商談。
まずはジャパンブルーというブランド名をアピールします。
次に新作ジーンズを見てもらいます。
店のオーナーが生地を念入りにチェックします。
ブランド名と珍しい裏生地が気に入ってもらえ商品を仕入れてもらえることになりました。
眞鍋さんこうした地道な営業の他にブランドを一気に広める方法も考えていました。
ずっとコンタクトをとってきたある人物の家を訪れました。
出迎えてくれたのは…。
老舗ブランドレノマの創業者の1人です。
レノマは幅広い商品を扱う世界的ブランド。
眞鍋さんはレノマとコラボ商品を作りたいと提案したのです。
実はこれまでにもいくつかのブランドとコラボしてきた実績があります。
例えばこれはタイのブランドと共同で作ったもの。
桃太郎のロゴが刻まれています。
大手ブランドの商品タグにジャパンブルーのブランド名が刻まれればその名を一気に広めることができます。
じっくりと商品を見ていたミッシェルさんですが…。
だんだん表情が曇ってきました。
そしてこのあと思いがけない言葉が…。
パリに来たジャパンブルーの眞鍋さん。
老舗ブランドレノマの創業者の1人ミッシェルさんにコラボ企画を持ちかけました。
早速ジーンズを見始めたミッシェルさん。
しかし徐々に表情が曇りだしました。
そして突然どこかへ行ってしまったのです。
持ってきたのは彼がデザインしたジーンズ。
ポケットが取り外せてジッパーで繋ぐとポーチになる不思議なジーンズです。
一緒にコラボ商品を作るのは難しそうです。
大手ブランドの厳しさを感じながら次に向かったのは…。
最近また人気が出てきている老舗ブランド…。
例えばこの服の値段は…。
対応してくれたのは4年前に社長に就任した…。
早速商談です。
すると…。
ジーンズには興味がなさそうな発言。
ここも難しいのか…。
眞鍋さん裏生地が青色のあの新作を見せます。
商品をじっくりチェックするフレデリックさん。
すると…。
実はクレージュフレデリックさんが社長になってからブランドのさまざまな見直しに取り組んでいました。
今回ジャパンブルーの品質を気に入りコラボ商品を作ることを決めてくれたのです。
いくら品質がよくてもそのよさを世界の消費者に伝えていくことはなかなか難しい。
過去にも世界市場から撤退を余儀なくされた高品質の日本製品がたくさんあるようです。
いかに日本企業が世界市場でのブランド力を高めていけるか。
今後日本の物づくり産業が躍進していくためにはその点が大きな鍵となっていくのではないでしょうか。
2015/04/07(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【世界では無名…どう“ブランド化”するか?】[字]

あの“浅田真央のCM”の会社…売上高が3年で10倍に!次なる標的はアメリカ!エアウィーヴが仕掛ける驚きの攻略作戦とは!?▽藍染め職人が作る!こだわりジーンズが欧州へ

詳細情報
番組内容
優れた商品でも世界的に社名・ブランド名が無名だと、商品の販売を拡大するのはなかなか難しい。一体、どうすれば世界でブランド価値を高めることができるのか?高反発のマットレスパッドを販売する会社「エアウィーヴ」と、生地から日本国内で作るジーンズとして定評がある「桃太郎ジーンズ」が、新たなブランド戦略で海外に打って出ようとしている。独自の方法でブランド力向上を図るニッポン企業…その知られざる戦いを追った。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
 「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
 「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
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