(テーマ音楽)青い海に面してそびえ立つこの山大分・高崎山です。
といえば。
サル。
そうここは日本有数の野生のニホンザルが見られる一大観光地。
高崎山に暮らすサルは1,500頭にもなるんです。
我先にと走り出したサル。
その訳は…。
サツマイモに殺到するサルの大群は高崎山の名物です。
押し合いへし合い。
うわぁすごい。
こりゃすごい勢いだ。
激しい競争を生き抜くサルに魅せられ通い詰める人も多いんです。
サルに魅せられまるでアイドルを見るかのようにサルを追いかける人たち。
サル好きの聖地高崎山に集う人たちはサルのどこに引かれ何を求めてやって来るのでしょうか。
いや〜今日も高崎山にはたくさんの人が集まってますね。
ここでは野生のサルをまさにかぶりつきで見られます。
あっサルが股の間を通ってる!サルが股をくぐると幸運が訪れると言われているんです。
ふだんは高崎山の山頂付近で過ごすサルたち。
実は2つの群れに分かれて暮らしています。
群れの大きさはそれぞれ800頭と700頭。
いわば高崎山には2つのサル村があるんです。
2つの群れはケンカをしないように午前と午後時間を分け合ってエサがまかれる麓に下りてきます。
エサの時間はサル同士の関係が最もあらわになる瞬間です。
群れの中の一頭が切り株をテーブル代わりにエサを独占しています。
これが群れの序列ナンバーワン。
いわゆる「ボスザル」です。
この切り株の近くでエサを食べられるのは序列が高いサル。
遠くにいるのは序列が低いサル。
サルの上下関係は厳しいんです。
では群れで最も序列が低いサルはどうしているのかというと…。
いたいたいた。
あんな遠くでエサを拾っています。
オスのハトムギ。
人間なら40歳の男盛りですが今は下積みの立場にいるんです。
自分よりずっと若いメスにも追い払われる屈辱に耐えています。
実はハトムギは去年は群れのNo.2。
我が物顔でエサを頬張る存在でした。
他のサルに対して「おい邪魔だ!どけ!」。
横暴な嫌われ者だったんです。
去年6月そんなハトムギに転機が訪れました。
群れを離れイバラの道を歩む決心をしたんです。
サルの社会は厳格な年功序列。
自分が生まれた群れに長くいればたとえ統率力がなくても出世して序列が上がっていきます。
でもオスは一度は生まれた群れを離れるのが一般的。
別の群れに移ると一番下からやり直しです。
こうした経験を重ね一回り成長していくんです。
乱暴者だったハトムギは群れの先輩に毛繕いをして敬意を表すまでになりました。
懐の深さを身につけたんですね。
まあそうですね。
そうですね。
おサルさん。
おサルさん。
「サルの波乱万丈の物語」に引かれ高崎山に通う一人木村清美さんです。
爪の先にはサルの顔。
木村さんには会いたいと思うお目当てのサルがいます。
そのサルはふだん隅っこに隠れているんです。
いつの間に来とったんか。
メスのサヤカです。
いつも二本足で歩いています。
サヤカは生まれた時から手が不自由でした。
そんなサヤカが子育てをしているとニュースで知った木村さんは高崎山に足しげく通うようになりました。
以来9年間にわたってサヤカが3頭の子供を育て上げるのを木村さんは見続けてきました。
12年前に離婚した木村さんも2人の子供を1人で育ててきました。
家のローンの返済や大学の学費。
木村さんは仕事を掛け持ちして働きづめの毎日を送ってきました。
「なぜ自分だけが大変な思いをしなくてはならないんだろう」。
時にはそんな思いに駆られる事もありました。
自分の境遇を嘆いてばかりいた木村さんを変えてくれたのがサヤカでした。
サヤカの日常は闘いの連続です。
木の根や岩を越えていくのも一苦労です。
少し歩いては一休み。
群れから離れると外敵に襲われるため必死についていきます。
高崎山名物のサツマイモをめぐる争奪戦。
サヤカも果敢に飛び込んでいきます。
あんな中に入って大丈夫かなあ。
戻ってきたサヤカ。
どうにかサツマイモを取る事ができたみたい。
「運命を嘆くよりまず走ろう!」。
サヤカの背中が語っています。
サヤカの小さな背中。
木村さんはずっと見ていくんだろうな。
冬。
高崎山は恋の季節。
う〜ん。
あっちこっちで熱〜い恋模様が繰り広げられます。
そんな中メスにアタックする事30回以上。
ふられてばかりというオスがいました。
群れのNo.2マクレーンです。
気に入ったメスを見つけてちらりと視線を送ると…。
返ってきたのはこの表情。
「あ〜あ。
またふられちゃった」。
そんなマクレーンに助けを求めるメスが現れました。
群れ一番の暴れん坊ゴエモンがしつこく迫ってきたのです。
飛びかかるマクレーン。
メスを助け強さを見せつけました。
すると助けられたメスがマクレーンを見つめてきました。
「これはひょっとしてオレの強さにほれたんじゃないか?」。
よし行け行くしかないぞマクレーン!早速メスに優しく毛繕い。
猛烈にアタックをかけます。
おっメスもまんざらではない表情。
ついに連戦連敗のマクレーンに彼女ができるのか?と思ったら!最後の最後で逃げられてしまいました。
ふられてばかりのさえない男マクレーン。
でもそんなマクレーンに熱い視線を送る人がいるんです。
マクレーンの彼女になりたいと手を挙げた上川たみえさん。
休みの日には2時間かけてマクレーンのもとに通っています。
バッグにはマクレーンの写真。
入れ込み方が違います。
高崎山に通ううち一頭一頭を見分けその性格までも分かるようになった上川さん。
マクレーンには他のサルにはない魅力があるんだそうです。
子ザルをおんぶするマクレーン。
オスには珍しく子ザルにやさしいいわば「イクメン」なんです。
そして子ザルをかばうこの行動。
弱いものを助ける男気にもあふれていると上川さんは言います。
上川さんが高崎山に通うようになったのは10年前。
離婚を考え将来に希望を持てなくなっていた頃でした。
離婚した上川さんは小さな工場で働いています。
おはようございます。
社員4人の金属加工の会社です。
扱う金属の性質や工作機械の事図面の引き方など必要な知識は一から勉強して身につけました。
働き始めてからのこの10年一人で生きていくために必死だったと言います。
仕事一筋の生活に唯一潤いを与えてくれる存在がマクレーンです。
離婚してから上川さんは人を好きになる感情をつい遠ざけてしまうようになりました。
慎重になってるんですかね。
どうなんだろう…。
あ〜マクレーンって。
待ってって。
好きなのって。
かっこいいとか…サルが相手だからこそ安心して夢中になれるという上川さん。
この日は気合いを入れて勝負服でやって来ました。
ちょっとでも無理だろうね。
赤はサルにとって「求愛」のサインです。
さて赤い服の効果はどうでしょう?あっマクレーンが近づいてくる。
上川さんの気持ちを知ってか知らずかマクレーンはこの日もメスに恋してはふられ恋してはふられの繰り返し。
そんなマクレーンがあるメスとちょっといい雰囲気になりました。
上川さんは何だか不安げな表情。
そしてついに!連戦連敗のさえない男マクレーンが念願の彼女をゲットしました。
上川さんの気持ちマクレーンには届かなかったけどドキドキしたりときめいたりそんな気持ちが長い人生では大切だって事改めて感じたんじゃないかなあ。
高崎山に集う人たちの目の前で繰り広げられるサル一頭一頭の物語。
あなたもお気に入りの一頭を見つけてみませんか?もしかしたらそのサルがあなたの人生をより豊かにしてくれるかもしれません。
我々今日はですね石川県にやってきたんですけども村井美樹ちゃんといえば鉄道がね好きということで。
2015/04/07(火) 16:05〜16:25
NHK総合1・神戸
ドキュメント20min.「サルが教えてくれること〜大分 高崎山〜」[字][再]
1500頭の野生のニホンザルが暮らす大分県の高崎山。個性豊かなサルたちが展開する“波乱万丈の物語”に心ひかれて高崎山に通い、明日への励みとする人々を見つめる。
詳細情報
番組内容
1500頭の野生のニホンザルが暮らす大分県の高崎山は、激しい生存競争や厳格な上下関係など、サルの生態を間近に見られる全国屈指の観光スポット。暴れん坊のサルが新たな群れで再出発したり、権力があるのにメスにはもてないオスがいたり、まるで人間社会のようなドラマが繰り広げられている。個性豊かなサルたちが展開する“波乱万丈の物語”に心ひかれて高崎山に通い、明日への励みとする人々を見つめる。
出演者
【語り】八嶋智人,猫背椿
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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