わり〜わり〜遅れちゃった。
ミキオなぜあなたはミキオなの?何やってるの?あなたはなぜミキオなの?親が名前付けたの。
それでミキオなの。
何やってるの?そういう事言ってるんじゃなくてお前知らないの?「ミキオとジュリエット」。
知らないよ。
それ「ロミオとジュリエット」でしょ。
「ロミオとジュリエット」?「ミキオとジュリエット」なんてもともと無いんだよ。
ずっと「ミキオとジュリエット」だと思ってた。
何だよそれ。
あっ分かった。
今回の未来塾のテーマが「演劇のチカラ」だからやってたんだ。
そういう事だよ。
そうなんだ。
お前がジュリエットだからさちょっと無理があるわ。
あそう。
それはいいんだけど演劇が復興にどう関わっていくのかね?それ分からないでやってたんだ。
今回の講師の劇作家の平田オリザさんは「演劇とかの芸術こそが東北再生の鍵となる」と言ってるんですよ。
何言ってるか分からない。
何だお前は。
という事だからお前も演劇を学んでさ復興について考えろ。
少し。
どうした?「Conte」って何?コントっていうのはフランス語で「短い劇」っていう意味なんだよ。
つまり演劇とコントはほとんど同じって事。
そうなんだ。
そんな事知らないの?知らなかったわ。
そんな事はどうだっていいんだよ。
さあ実はですね今回から新年度という事で未来塾のナレーターが変わります。
自己紹介して頂きましょう。
よろしくみ〜ちゃん。
4月からナレーションを担当させて頂く吉本実憂です。
未来塾の一員として全力で頑張りますのでよろしくお願いします。
「演劇のチカラ」は私もお芝居やらせて頂いてるのでとても楽しみです。
それではいきますよ。
「東北発☆未来塾」!今回の塾生たちが芝居の稽古場に集まるように言われてやって来ました。
「『演劇のチカラ』を学びたい」と名乗りを上げたのはこちらの10人。
俳優を目指す塾生もいれば演劇を見た事もないという塾生もいます。
リップクリームをしっかり塗って準備万端。
今回の講師です。
ちょっとおちゃめなオリザさんですが実は世界で活躍する超売れっ子の劇作家なんです。
これまで手がけてきた演劇はフランスベルギー韓国など世界15か国で公演されています。
(役者1)銀河ステーション。
銀河ステーション。
岩手の作家宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を原作にオリザさんは演劇を作・演出。
震災後東北各地で公演してまわりました。
(役者2)僕たちはいつもつながってる。
友人の死を受け入れていく少年の成長を丁寧に描き大震災で傷ついた人たちから多くの共感の声が上がりました。
おはようございます。
(塾生一同)こんにちは!元気いいですね。
まああの演技の経験とかあまり関係ないのでそれは気にせずのびのびやって頂ければと思います。
じゃあちょっとみんな立ってもらって。
「演劇って何だか難しそう」って思っている人も多いんじゃないですか?そこでオリザさん。
まずは塾生たちに簡単な演技に挑戦させます。
誰でもやった事のある大縄跳びです。
何の指導も受けていないのに塾生のみんなうまいですね。
本当に縄があるみたい。
はいはいはいちょっと引っかかったけど。
今すごい一生懸命跳ぼうとしたよね。
みんなね。
でも別に縄跳びを跳ぶ演技をうまくやろうとしたわけじゃないでしょ。
本当に跳ぼうと思ったんだよね。
で見てる側も跳べたら「あ跳べた」と思うしちょっと引っかかったらみんなニヤっとしたよね。
要するに演劇って…見る側も跳べるかなと思って見てくれるんですよ。
こういうものを私たちよく「イメージを共有する」というふうに言います。
でもう一回ちょっと回してください。
今一生懸命跳ぼうとしたよね。
もう今頭振ってるよね。
振ってるけど…無いからね。
これ通っても痛くもかゆくもないんだよね。
何ともならないね。
はいいいです。
ちょっと今むかついてる?
(笑い声)これも演劇を支えている大きな要素の一つです。
要するに…あと演劇のつらく悲しいところはこうやって通られちゃうと通った人よりも回してる人のほうが変に見える。
「何してるの?」って思うよね。
だから私たちは…恐らく演劇が今一番役に立つのは…演劇などの文化・芸術活動には人々のイメージやものの見方を一つにするチカラがある。
それが今の東北に必要なんだそうです。
え〜もともといた方。
それから避難してきた方。
それから復興のためのさまざまな事業に関わっている方。
それからまあ例えばみんなはあまり意識してないかもしれないけども当然そこに官公庁要するに行政の方も今までよりも人数が増えてるわけだよね。
復興しなきゃいけないから。
いろんな人がいっぺんに集まってきてしまった。
珍しい状況なんですよね。
こういう事自体がね。
でその時に…オリザさんは塾生をバスに乗せました。
文化活動が町の復興にとても役立つ具体例を見せようというのです。
石巻から40分。
やって来たのは宮城県女川町にある竹浦集落です。
まずは復興の中心人物を訪ねます。
こんにちは。
(塾生一同)こんにちは。
福島の学生たちです。
4年前高さ20メートル近くの津波が竹浦集落を襲いました。
64あった家のほとんどが流されました。
(鈴木)ここから我が家で。
(阿部)はいどうぞどうぞ。
早速復興になくてはならないものを見せようと阿部さんたちは町を見下ろす高台にある神社に案内してくれました。
(塾生たち)こんにちは。
(住民)ご苦労さまです。
そこに示し合わせたように老若男女たくさんの人たちがやって来ました。
(一同)こんにちは。
一体何が始まるんだろう?
(お囃子)この地方に古くから伝わる伝統芸能獅子舞です。
竹浦では「獅子振り」と呼ばれ正月や春のお祭りに披露されてきました。
獅子振りは竹浦集落の誇り。
職業や年齢を問わず100人余りいる住民のほとんど全員が笛や太鼓から踊りまで一とおりできるんですって。
でも復興とは何の関係もなさそうな獅子振りがどうしてなくてはならないものなんでしょう?獅子振りに思わぬスポットが当たったのは震災直後住民の半数が避難した秋田県での事でした。
(拍手)ふるさとから200キロメートルも離れた場所で避難生活を送っていた人々。
家も財産も突然失い将来への希望が持てない人。
家族を奪われ言葉も出ない人もいました。
避難生活が3週間たった頃一人の女性が座布団を獅子がしらに見立てて踊り始めました。
その後空き缶やスリッパを使ってそれっぽくなった座布団獅子がしらは人々の心を前向きにしていきました。
舞を踊るたび「ふるさとを復興させるぞ!」という強い思いが湧き上がってきたんです。
はい。
そこで私たちはまあ…震災から8か月後竹浦へ戻ってきた人々はまず何より先に獅子振りを復活させました。
他の地域に避難していた住民たちも獅子振りのもとに集まりふるさとを再生させようと決意を固めました。
しかし行政は集落の移転計画を発表。
あの復興の…それで女川から北のほうは…心が一つになっていた人たちは反対するだけでなく独自の復興計画を作成しました。
これが行政に採用され竹浦集落は高台移転へ向けいち早く動きだす事ができました。
獅子振りという文化活動が復興の原点となったのです。
うん。
そうかもしれないですね。
生まれ育った地元に行って…塾生の中でひときわ獅子振りの話に興味津々の女子がいました。
事故を起こした原発がある福島県大熊町の出身です。
原発からの放射線の影響で大熊町のほとんどは帰還困難区域に指定されています。
今も住民はバラバラに避難したままです。
(佐藤)さっき太鼓をたたいている姿を見てすごいかっこいいなあって思ったし自分が今ふるさとを離れて暮らしているので自分がふるさとを出た時に何かその思い出せるものがあるのってすごくいいなってとっても思いました。
すいません…。
すごくいいなって思いました。
だから今から……というふうに見ててすごく思いました。
ありがとうございました。
ほんとに。
(お囃子)「そんなに感動したんなら一緒に獅子振りやろうよ」という事でみんなで獅子振り体験しちゃいました。
復興のためにボランティアや行政担当者など外部の人たちがこの地域にたくさん入ってきています。
その人たちも巻き込んで現在獅子振り祭りは行われています。
みんなで楽しめるものがコミュニティーの再生には欠かせないんですね。
「東北だけでなく日本中で獅子振りのような文化活動の重要性が急速に増している」とオリザさんは言います。
どんな地方に住んでいる人でも安くていい製品をいつでも手に入れる事ができるようになりました。
でもねその…その失ってしまったものというのは…きょう女川で見てきたような…もともと日本は強い地縁血縁型の社会でした。
でもこれは戦後ほとんど崩れてしまいました。
でそれに代わったのが戦後は企業社会でした。
みんな社宅に住んで社員旅行を楽しみ社員運動会に出て企業年金に守られて生きてきました。
でも利益共同体が共同体の形をなさなくなってしまった。
あの90年代以降企業がグローバル化する中で企業は社員を守る必要がなくなっちゃった。
企業社会って壊れてしまった。
そうするとこの中間にこれを僕は「関心共同体」と呼んできたんですけれどもこういう新しいもう一つの共同体要するに自分の好みとか自分の関心に応じて出入り自由なもう一つ緩やかな共同体を想定しないと多分コミュニティーっていうのはうまくいかないんじゃないか。
これをきょう君たちは目の当たりにしたよね。
要するに…実は地縁血縁でも利益共同体でもなくてここによってつながっていた事を彼らは再発見した。
ああいう楽しい催しやそれをやる場所やそれを継承する人々がかつての東北にはいたにもかかわらずそれをみんな無くしてしまったんだよね。
それをどう考えていくかという事なんだと思う。
芸術が東北の復興に果たせる一番大きな役割だと僕は考えてる。
「演劇のチカラ」ゴールデンルール。
俺今回すげえ元気もらったわ。
どうした?だってさコントもみんなで楽しめるものでしょ。
はい。
関心共同体を作るのに俺たちも役に立ってるって事でしょ。
なるほどね。
少しでも役に立ってるといいですけどね。
頑張りましょうロミオ。
頑張ろうぜジュリエット。
(2人)イエイ。
さて次回はですね平田さんから塾生たちにある課題が出されます。
「福島が抱える復興の問題を取材して劇にしろ」と言うんだね。
それもね「シリアスでかつ観客を楽しませるもの」という条件です。
次回もいろんな事が起きる「東北発☆未来塾」。
(2人)お楽しみに!
(テーマ音楽)2015/04/06(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 演劇のチカラ「教えてオリザ先生!演劇と復興のすてきな関係」[解][字]
講師は劇作家・平田オリザさん。無駄に見えても復興に欠かせないものとは?座布団とスリッパと空き缶が人々を救う。新ナレーター吉本実憂さん登場!MCサンドウィッチマン
詳細情報
番組内容
世界的に活躍する劇作家・平田オリザさんが伝えたいのは、復興に欠かせない「演劇のチカラ」。その具体例を見せるために、塾生と宮城県女川町のとある集落を訪ねる。その集落では、ほとんど全ての家屋が大津波で流された。バラバラになりかけた人々の気持ちを一つにしたのは、一枚の座布団だった!?MCのサンドウィッチマンも大共感する「関心共同体」とは?今回から新ナレーターとして女優の吉本実憂さんが登場!顔出し挨拶も!
出演者
【出演】劇団青年団主宰・阪大院教授…平田オリザ,吉本実憂,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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