模擬面接をしておきましょう。
他者を前に実際に話す事で…こんにちは中江有里です。
今日のテーマは「メディアを分析する」です。
メディアという言葉はよく聞く言葉ですが具体的にどんなものを思い浮かべますか?う〜んテレビとかラジオとか新聞とかもですかね。
大声メディア?声?あ〜そうですね。
新聞とかテレビっていうのはマスメディアって呼ばれてますよね。
そうですね。
マスメディアではないメディアは何ですか?私たちの頭の中では考えただけではそれを他人に伝える事はできませんよね。
声に出したり文章に書かなければなりません。
その際に自分の考えを伝えるために用いるものをメディアというんです。
(槙尾)へえ〜。
大声も。
そうなのかなあ。
そっか。
じゃあ誰かとコミュニケーションを取ってる時には必ず何かしらのメディアを使っているっていう事なんですね。
そうですね。
私たちはこのメディアを使って情報を発信してると同時にメディアを通して膨大な情報を受け取っています。
情報に振り回されずにうまく他人とコミュニケーションを作っていくためにどうすればいいのか。
本日はそれを勉強しましょう。
映像音声そして文字。
メディアは使い方や組み合わせによって与える印象が変わります。
それぞれのメディアの特性をつかみ利用する力メディア・リテラシーを身につけましょう。
まずはその1画像の効果です。
こちらのイラストをご覧下さい。
(槙尾)何かたそがれてますね。
宏紀君どんな印象をお持ちですか?
(宏紀)「今日も長い一日が終わった」みたいな。
「あああの子もこのきれいな夕日を見てるんだろうか」。
何かちょっと切ない気持ち。
(槙尾)ちょっと寂しい感じもするよね。
じゃあこの同じ画面をもう少し引いて見てみましょう。
はい。
かなみんどんな印象ですか?
(佳波)「明日も頑張るぞ!」みたいな青春って感じですね。
さっきの切なさっていうよりもむしろちょっと元気な…。
(佳波)明るい感じ。
(岩崎)希望がある感じですよね。
画像の切り取り方でイメージが全く変わるんですよね。
そうですね。
私もかわいく見える角度とか結構研究してたりするんです。
(岩崎)あ〜別に興味ないですけど。
何よ!ちょっとだから見せてあげるわ。
(岩崎)えっいいよいいよ。
用意されてる。
椅子を用意してもらってますから。
じゃあカメラさんまずは正面から撮ってみて下さい。
あっアハハハ。
研究してるだけあって…。
これは正面でしょ。
じゃあ今度上から撮ってみてもらっていいですか?あら!ちょっと目が大きくてかわいい。
(岩崎)ああでか目効果。
そう。
じゃあ今度下から撮ってもらってもいいですか?何につきあわされてんだ?だから角度によって印象が変わるでしょっていう話。
優津季どう?
(優津季)えっ…私ですか?動揺してる動揺してる。
何か下から撮るとちょっと意地悪そうな…。
上から目線的な感じ。
(岩崎)何かちょっと威圧感があるね。
上からだったらどうだった?上からだったらかわいい感じでした。
そうよね。
そうだから自撮りとかする時はよく上から撮る…。
上から撮ってるね。
同じものを写していても撮影する角度を変える事で与える印象が変わるんですね。
次は映像の編集の効果を見てみましょう。
これから岩崎さんが2回登場します。
岩崎さんがそれぞれどんな事を考えているのか考えてみて下さい。
(肉の焼ける音)さあ岩崎さんは何を考えていたでしょう。
Aでは「おいしそう。
おなかすいた」。
Bでは「このテスト難しそう」。
AとBでそれぞれ違う事を考えているように見えます。
しかし岩崎さんの表情はどちらも同じ。
同じ素材でも…写真とか映像っていうのは常に撮影編集した人の意図が入っているんですよね。
ですからその意図が何なのかを考えながらメディアの情報というのを受け止める事が大切ですね。
明日までに10枚…。
「自腹を切る」。
うわっあ…痛い。
財布が痛い。
撮影や編集によって与える印象が変わる事を学んだところで次は映像に音や文字を組み合わせてコマーシャルを作ってみましょう。
ここからは講師の坂口先生にも登場して頂きます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
コマーシャルというのはこの商品を売りたいという意図がはっきりと示されたメディアですよね。
短い時間でメッセージを伝えるためにどんな工夫をしてるのか発信者の立場に立って考えてみて下さい。
はい。
ではどんなコマーシャルを作るのか。
こちらをご覧下さい。
(槙尾)今回のコマーシャルのねらいはまず1番目…2番目は…そして3番目は……という事がねらいとなります。
今回は2つのチームに分かれて別々のアピールポイントを持ったコマーシャルを作ってもらいます。
私はそのアピールポイント何なのか知りません。
皆さんが何をアピールしてるのかそれが伝わるコマーシャルを作って下さいね。
でも中江さん。
あの〜こいつらたった今メディアについて知ったばっかりなのにいきなり動画でコマーシャル撮るってちょっとまだ未成年だし…。
(一同の笑い声)でも皆さんコマーシャルはねふだん見てると思います。
コマーシャルに使う映像や音はねこちらで用意していますのでちょっとそれも見てみましょうか。
はいどうでしょう。
(槙尾)はあ〜なるほど。
パソコンを使って編集していくんですね。
そうですね。
(槙尾)あ〜いろんな素材がありますね。
同じカレーでもちょっとずつ違った映像があります。
あれっ槙尾さん何かちょっと違う槙尾さんが…。
知らない青年が…。
知らない槙尾さんが映ってます。
レアな槙尾さんも入ってるという事でほかにも音楽やテロップなどもありますのでこれも使って下さい。
大丈夫か?みんな。
(槙尾)大丈夫よね。
(生徒たち)はい。
それでは用意…
(生徒たちの笑い声)動画の編集に取りかかる前にまずはどんなコマーシャルにするか情報を整理しましょう。
…などをメモをとりながら話し合います。
情報が整理できたらいよいよ編集作業です。
でもさこれのあとにこれ使うよりもこれのあとにこれ使った方がよさそうだよね。
(圭祐)これのあとにこれ使ってこのあとに…
(理乃)いいねいいね。
映像の順番を考えたり同じ映像を繰り返し使ったり再生するスピードを変えたりすると印象が変わります。
いろいろ試してみましょう。
あれこれは何?今。
文字を入れてるの?はい文字の色と…。
(槙尾)ああテロップ。
はい。
(槙尾)へえ〜。
あっこれよくない?駄目?
(理乃瑞生)あっいい!文字の書体や色を変える事でも印象が変わります。
読みやすさも意識しましょうね。
両チームのコマーシャルさてどんな違いが生まれるか。
お楽しみに。
言葉の…。
(一同)言葉のプロに聞いてみよう。
デビュー作「桐島、部活やめるってよ」は映画や漫画ドラマにも展開。
今最も注目されている若手作家の一人です。
あの「桐島、部活やめるってよ」が映画化されましたけどご自身の作品が映像化されてそれをご覧になって何か感じる事っておありになりますか?やっぱりこう…何て言うんでしょう。
成り立つ要素そのものが違うじゃないですか。
小説は音もないし光もないし何もない…中で成り立つ話を映像にする意味みたいなものが「桐島」の場合は映像を作るスタッフの方々が意味を見つけて下さったのでとてもいい形になったんですけれどもやっぱりわざわざ……っていう事は思いましたしあと小説ってやっぱりモノローグで割と成り立ってしまうところが多いので映画だとせりふにならないと観客の方々には伝わらないっていうところがあって…。
だから僕の書くものは映像には向いてないんだなって事をすごい感じましたね。
あの〜今モノローグっておっしゃいましたけども…「ことばで表す醍醐味」う〜んそうですね…。
やっぱりたまにこう…。
熱いやかんを触ったら手がよけるみたいな瞬間ってあるじゃないですか。
ありますね。
その感覚で頭を通らずに何か神経から出てきた文章みたいなものは1冊大体12万字とかから15万字ぐらいあるんですけどその中の30文字ぐらいあるんですよね。
たまにそういう事が。
「今何か生まれた」みたいな。
それがやっぱりその本の中で自分の中でも一番好きで一番何かを貫いてるような…。
そういう事が生まれる瞬間が私はちょっと病みつきというかそれなしではいられない体になってしまったみたいなところが若干あります。
カレーのコマーシャル作りに挑戦する今日の演習。
それぞれのチームのアピールポイントは中江さんやかもめんたるの2人にうまく伝わるのでしょうか。
それではみんなのコマーシャルを発表してもらいましょう。
まずはAチームのコマーシャルです。
あなたはいつまで耐えられるか。
ハハハハ。
へえ〜面白いですね。
何かすごくスパイシー辛いっていうそんなポイント感じましたけど。
そうですね。
音楽もいい感じでエスニックっていうんですか?はい。
あの感じでいくとだいぶ中華寄りの辛さな気がしましたね。
細かいなあ。
厳密に言ったらそうだったのかな。
挑戦者をね募ってるとこはいいですよね。
そんなに辛いんだってね。
作ってみてどうだった?宏紀。
はい。
最初は辛さだけをすごいアピールしようと思ってたら一番大事な「かもめんたるレストラン」っていうの忘れててどこの店か分からないねっていって…。
なのでただ自分の売りを動画に載せてるだけだと自己満足になっちゃうんでそこをどうターゲットに分かりやすく伝えるかが難しいなと思いましたね。
(岩崎)あと僕が出てなかった。
そうですよね。
私も思ったんです。
岩崎さんが出てないなと思って。
駄目出しが出ました。
おい!先生いかがでしたか?大変よかったと思います。
トウガラシの画のあとに槙尾さんがいかにも辛そうに食べている様子があったので本当にこれは辛いんだなという事とあとはカレーをだんだんかけていく感じでどんどん辛さが増していくというようなそういった動きも感じられましたしあと辛いっていう言葉を使わずに「挑戦者求む」というふうなメッセージにした事でここに来たらそれが味わえるんだというふうな部分もうまく伝わっていてとってもよかったと思います。
ありがとうございます。
カレーの辛さをアピールしようとしたAチーム。
トウガラシの映像やキャッチコピーを効果的に使う事でうまく伝わったようです。
続いてBチーム。
かもめんたるレストラン。
あれっ足りない。
止まらない食欲。
なくならないカレー。
かもめんたるレストランの…岩崎さん今回登場されてました。
ちゃんと使って頂いてありがとうございます。
私アピールポイントどこだったのかよく分からないんですけど大盛りってところですか?
(3人)はい。
やっぱりそうだったんだ。
「なくならないカレー」とか言ってたのも無限に食べていいって事?そうです。
(槙尾)あ〜そうか。
たくさん御飯があっていくらでも食べられるって事?量がいっぱいよっていう事。
カレーより御飯の方を結構アピールしてるな…って感じしたんですけどどうでしょう。
(瑞生)そうなっちゃいますね。
そうなっちゃいますか。
アハハ。
大盛りをアピールしようとしたのですが中江さんにはうまく伝わらなかったようです。
例えば映像に文字で解説を付けたりキャッチコピーを工夫する事でもっとはっきりと伝わったかもしれないですね。
でも限られた素材であそこまでやってるっちゅうのはすごくよかったですよね。
いいですね。
作ってみてどうだった?とりあえずはかもめんたるさんを起用してるんでかもめんたるさんをたくさん使おうって思いました。
すばらしい。
すばらしい。
顔がすごくおなかいっぱいそうに見えたのでいい表情だなと思って使わせて頂きました。
あれは実は辛いともおなかいっぱいとも両方取れる表情してたんですよ。
そうなんですよね確かに。
でも2チームとも同じ素材を使ってこれだけ違うものが作れるんですね。
そうですね。
メディアっていうのはその使い方つまり制作者の意図によっていくらでも異なる印象やメッセージを伝える事ができます。
メディアからの情報をうのみにするのではなくてどんな意図があるのかを批判的に見る目というのを養ってほしいですね。
かもめんたるの2人いかがでしたか?本当に編集のしかたで伝わり方が違うんだなと思いました。
特に最後作ったコマーシャルだったらAチームのはカレーたらすところが本当にあれが辛そうなカレーに見えたしBチームはあれで大盛り感を表してたしあの〜批判的な目で見るって事もそうですけど逆に……って勉強になりました。
やっぱりみんなの中に共通の何か認識があるからああいう形で見せられた時に伝わるんだなっていうのでふだん意識してないけどみんなの中で共通の辛さに対するイメージとか大盛りに対するイメージがあるんだなって改めて思ったんで多分この未成年たちもこれからコマーシャル見る目も変わってくるんじゃないかなと。
確かにね。
うん。
では岩崎さん例のものお願い致します。
あぁこの流れでか…。
いきましょう。
ひああはは〜。
これでみんなもメディアの達人じゃ〜。
カレーで〜。
じゃ〜。
バイバ〜イ。
(生徒たち)バイバ〜イ。
情報の切り取り方や組み合わせによって異なる印象を与える事になります。
2015/04/06(月) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 国語表現「メディアを分析する」[字]
読む、書く、聞く、話す。あらゆる教科で必要な表現の基礎力を養います。ユニークな演習や様々な分野で活躍する表現の達人へのインタビューで、表現のコツを学びます。
詳細情報
番組内容
映像や音声は、切り取り方や編集によって与える印象が大きく変化する。一枚の写真を悲しげに見せることも楽しげに見せることも可能である。メディアに接するときには常に作り手の意図が反映していることを意識することが大切である。メディアの効果とメディアリテラシーについて学ぶ。【出演】中江有里、かもめんたる、坂口陽子(富士見丘中学高等学校)【ゲスト】朝井リョウ(作家)
出演者
【講師】富士見丘中学校・高等学校教諭…坂口陽子,【ゲスト】作家…朝井リョウ,【司会】中江有里,【出演】かもめんたる,中嶋理乃,大野瑞生,佐奈宏紀,佐藤優津季,斉藤圭祐,薗佳波,【語り】田中杏沙
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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