(未来)父が不安そうな顔して言うんです。
「俺はどこに帰ればいいんだ?」って。
父はどこか具合悪いんじゃないでしょうか?
(和子)離婚します私。
(香織・智恵子)えっ!?残りの人生思いっ切り生きるの。
骨まで溶けるようなテキーラみたいなキスをするの。
ユーミンの歌みたいに。
(美咲)私知ってるんですよ。
伊佐山さんと母昔付き合ってたんでしょ?
(晃司)えっ?
(森山)この場所は世界に通じてるんです。
あなたの世界はこんなちっぽけな場所だけじゃない。
あなたは自分を変えるべきです。
いや。
ホントは変えたいと思ってる。
(香織)うわー。
(香織)あのう。
すいません。
(香織)あのう。
森山さん。
(香織)森山さん。
森山さん。
森山さん。
(香織)どうも。
(森山)おっ。
わっ。
(香織)えっ!?あっ。
あっ。
すいません。
(森山)ああ…。
(香織)すいません。
(森山)すいません。
(香織)ごめんなさい。
(森山)おはようございます。
(香織)あっ。
ああ…。
(香織)おはようございます。
おはようございます。
・「骨まで溶けるようなテキーラみたいなキスをして」
(翔也)《いらっしゃいませ》《どうも》
(翔也)《失礼します》《和子さんでしたよね?》《覚えてくれたのね?名前》
(翔也)《もちろんですよ》《どうぞ》《ありがとう》
(翔也)《あっ》《えっ?》
(翔也)《指》《あっ》《奇麗ですね》《えっ?》《マジで奇麗です》《そんな。
嘘》嘘。
(吾郎)指切ったのか?
(せきばらい)
(吾郎のせきばらい)
(吾郎)あのう。
昨日も帰り遅かったけどどこ行ってたんだ?由美のところ。
(医師)それでは速水さん。
検査を開始します。
(森山)ホント大丈夫ですから。
後で自分でやりますから。
駄目なんですよ。
私こういうの見ちゃうとほっとけなくって。
いや。
でも伊佐山さんにこんなことしてもらうの俺…。
キャー!あっ。
ゴキブリ!おっ。
ごめんなさい。
ああ…。
ごめんなさい。
すいません。
ごめんなさい。
すいません。
(医師)これから言う数字を反対に言ってください。
(純一)はい。
(医師)9・2・3。
(純一)3・2・9。
(医師)はい。
18・22・62。
(純一)えーと。
62・22・18。
(医師)覚えてください。
(医師)これが最後になります。
(医師)何が描いてありましたか?
(純一)あれ?待てよ。
自動車。
(医師)はい。
(純一)ウサギ。
あっ。
リンゴだ。
(医師)そうですね。
ああ。
そこは自分がやりますから。
大丈夫ですよ。
いや。
でも…。
これ終わったら洗濯しますからね。
ホント平気ですから。
平気じゃないですよ。
私民生委員やってるでしょ?一人暮らしのお年寄りの世話をすることもあるんでねこういうのは慣れてるんです。
それよりホントに僕の設計でいいんですか?ええ。
でも伊佐山さんが希望していたような台所じゃありませんよ。
ええ。
古いところかなり残した設計だし。
それにはもちろん不満ありますけど。
じゃあどうして?森山さんうちの家に愛情持ってくださってるから。
そういう方にお願いした方がいいと思ったんです。
引き受けていただけますか?分かりました。
この前お見せした設計をベースにもう一度設計し直します。
どんな台所がいいかもう少し話し合いましょう。
えっ?ああ。
すいません。
あっ。
ごめんなさい。
ごめんなさいね。
これも。
ごめんなさい。
あっ。
そうでした。
・「骨まで溶けるようなテキーラみたいなキスをして」
(メールの着信音)えっ?
(純一)はい。
乾杯。
(智恵子)乾杯。
あーっ。
(智恵子)あー。
おいしい。
ハハハ。
(純一)だから言ったでしょ?えっ?
(純一)そんな心配するようなことじゃないって。
だって純ちゃん物忘れ激しいし誰だって心配するわよ。
(純一)チーちゃん。
考え過ぎ。
えっ?
(純一)お医者さんも言ってたでしょ?俺ぐらいの年になると…。
ねっ?多少は脳が萎縮するんだって。
それに過労や極度のストレスがあるとついぼんやりしちゃうのよ。
そこよ。
純ちゃんには過労もストレスもないでしょ?こう見えてもあるの。
色々と。
ああよかった。
何もなくてほっとした。
これからもじゃんじゃん遊びますよ?でも油断は禁物よ。
もう年なんだから気を付けてよ。
(純一)はい。
ああよかった。
何でもなくてホントによかった。
(純一)また言ってる。
だってホントに心配してたんだもの。
純ちゃんぼけちゃったんじゃないかともう考えちゃったよ。
はいはい。
私ね待合室で待ってる間ずっと考えてたんだ。
(純一)何を?私たちの老後のこと。
おお。
純ちゃんぼけちゃったらこれから2人でどうやって生きていこうかって考えちゃったのよ。
ふーん。
私たち子供いないでしょ?だから誰にも頼れないわけだし。
いても頼れませんよ。
いや。
そりゃそうだけど。
(純一)あれだよあれ。
えっ?
(純一)ほら。
何よ?あれって。
(純一)えーと…。
ケ・セラ・セラ。
・「ケ・セラ・セラ」?・「なるようになる」だよ。
もう。
もう。
(純一)ハハハ。
はいはいはい。
もしもし。
お世話になっております。
あっ。
すいません。
先日ご注文いただいた…。
なるようになるさ。
納期をどういたしましょうか?ピンクタワー?
(翔也)ドンペリのピンクでタワーつくるんです。
10本。
幾ら?ああ…。
1本8万だけど70万でいいです。
いいわ。
(翔也)ドンペリピンク。
タワーで注文いただきました!
(従業員たち)ありがとうございます!
(従業員たち)・「それそれわっしょいわっしょい」・「わっしょいわっしょいシャンパンシャンパンシャンパンシャンパン」・「さあさあさあさあ飲めそれ飲めそれ」・「飲めそりゃわっしょいシャンパンシャンパンシャンパンシャンパン」・「さあさあさあさあ吐けそれ吐けそれ」えーっ。
(従業員たち)・「わっしょい…」
(翔也)ありがとうございます。
楽しかったわ。
(翔也)あのう。
えっ?今度からカズって呼んでもいい?カズ?うん。
いいわよ。
(晃司)アルツハイマー?
(純一)うん。
ちょっと物忘れしただけなのにさ。
(晃司)ああ。
でも違ってたんだからよかったじゃない。
(純一)うん。
(晃司)ねえ?
(純一)思い込み激し過ぎるんだよねチーちゃんは。
(純一)この前だってさ俺の娘のこと俺の彼女と思ってたんだから。
(晃司)えっ?娘?
(純一)ほら。
お宅に泊めてもらったでしょ?俺に怒ってプチ家出したとき。
(晃司)ああ。
あのとき。
あれ娘をこれと勘違いしてたの。
(晃司)そうだったんだ?まあ娘とは時々会ってたんだけどね。
チーちゃんに気ぃ使って内緒にしてたの。
(晃司)うーん。
だったら勘違いするでしょ。
(晃司)チーちゃん本気で怒ってたぞ。
(純一)そりゃ若い子好きだよ俺。
でもさ一緒に遊んで楽しいだけですよ。
本気になるわけないじゃないの。
相手が娘の年じゃ。
こっち還暦よ?
(晃司)うん。
まあね。
あれ?何か引っ掛かるな。
今の「まあね」は。
(晃司)えっ?
(純一)えっ?何かあった?いや。
な…ないよ。
(純一)何?何?何?
(晃司)いや…。
(純一)何?会っちゃったんだよ。
学生時代同棲していたときの彼女の娘と。
娘?あっ?
(晃司)えっ?いやいや。
違う違う。
俺の娘じゃないよ。
(純一)びっくりした。
だよね?いくら何でもそんなわけないよね?晃司さんに限って。
(晃司)あのね。
それがねそっくりなんだ。
うり二つ。
彼女と。
(純一)えっ?もうその子と会ってるとね昔に帰ったみたいな何かこう変な気持ちになっちゃうんだ。
一緒にいると。
もうそれまさに男の憧れだね。
相手若いときのまんまなんだから。
(晃司)ああ。
まあね。
(純一)あれ?もしかして自慢してる?晃司さん。
(晃司)えっ?いや…。
まさか。
(純一)いや。
だってそんな話晃司さんが切り出すの珍しいもん。
(晃司)いや。
そんなことないよ。
あっ。
ほれちゃったんだ?その子に。
(晃司)いやいや。
違うよ。
昔を懐かしんでるだけだよ。
本気になっちゃ駄目だよ。
晃司さん。
ねっ?当然だよ。
そんなんじゃないんだから。
ほんとにもう。
・
(ドアの開く音)
(純一)あっ。
(吾郎)ああ。
どうも。
(晃司)どうぞ。
(吾郎)いや…。
(純一)どうしたんですか?
(吾郎)あのう。
うちの女房来てないかなと思って。
(純一)奥さん。
どうかしたんですか?ああ…。
あれからあのう。
ずっと朝帰りが続いてまして。
(晃司)えっ?今日もですか?
(吾郎)ええ。
(晃司)聞いたんでしょ?どこ行ったか。
(吾郎)答えてくれません。
(純一)お宅も大変ですね。
お宅も?
(晃司)いやいや。
だからそんなんじゃないって。
・
(エリ)ハーイ。
純一。
(純一)おお。
はいはいはい…。
何?何?どうしたの?波に乗ってきたの?
(エリ)そう。
(純一)そうか。
友達いるからまたね。
後でね。
フフフ。
(晃司)あのさ知り合い?
(純一)海岸通りのサーフショップの子。
最近いい感じなんだ。
(吾郎)ドッグカフェの子じゃないんですか?
(純一)あの子とは終わりました。
(吾郎)そういうのどうなんですかね?
(純一)そういうのって?
(吾郎)手当たり次第に。
つまりですよ…。
(純一)大人の付き合いですから。
岩村さんだってあるでしょ?そういうこと。
(吾郎)ありませんよ。
そんなこと。
(純一)またまた。
(吾郎)相手に子供ができたりして養育費とかそれから慰謝料とか請求されて裁判にでもなったら私の人生計画台無しになるじゃないですか。
そうですよね?伊佐山さん。
(晃司)あっ。
はあ…。
(純一)で今の事態は計画どおりなんですか?
(吾郎)はっ…。
(純一)奥さんどこ行ったんですかね?
(吾郎)あっ。
すいません。
痛っ。
痛っ。
失礼します。
あ痛っ。
(晃司)気を付けて。
ここにガスレンジと水回りですか?
(森山)ええ。
でこっちが収納食器棚?そうすればその壁と床板を壊さずにリフォームできます。
ああ。
ガスレンジ。
水回り。
うーん。
ガスレンジと水回りの位置がどうも。
使いにくいです。
多少使いにくい方がいいんじゃありませんか?どうしてですか?頭を使うからです。
便利過ぎると人間は頭を使わなくなる。
多少不便なくらいの方が人間は成長できます。
いまさらこの年で成長なんて。
そうやって自分を枠にはめるのはよくないですよ。
あなたには無限の可能性があるんだから。
そんな話を聞くために来てもらってるんじゃないんです。
この台所。
私が使いやすくどう改築できるのかを相談してるんです。
分かってます。
分かってないです。
私は毎日この台所へ立って朝から食事をつくってるんですよ?私がいかに快適にここで仕事ができるのか。
そのことだけを考えてもらいたいんです。
(森山)あっ。
お邪魔してます。
(時枝)あっ。
どうも。
お母さん。
お茶ですか?
(時枝)ううん。
違うの。
台所がどんなふうになるのか知りたくて。
(森山)ああ。
こんな感じはどうかと思ってます。
(時枝)ガスレンジと水回りはここ?
(森山)はい。
使いにくいですよね?
(時枝)そうね。
足が悪いからレンジがここだと楽ね。
それにここにあるとまひしてない方の手が使いやすくなってるの。
これだとお料理しやすいわ。
でも私がここ使うことないから。
駄目ですよ。
そんなこと言っちゃ。
お母さんにもここ使ってもらいたいんです。
リハビリのつもりで。
ねっ?奥さん。
はい。
はい…。
(時枝)迷惑じゃない?香織さん。
何言ってるんですか?お母さん。
私もお手伝いしますから。
よろしくお願いいたします。
(時枝)たまにはやってみようかな。
その調子です。
(時枝)フフフ。
(純一)うん。
カッコ良かった。
(エリ)教え方が上手なんです。
(純一)いやいやいや。
うまいね。
(小泉)はい。
集中して。
軸をしっかり取りましょう。
でもよかったわね。
純ちゃん。
何でもなくて。
うん…。
どうしたの?ちょっと色々考えちゃったんだ。
今度のことで。
何よ?色々って。
純ちゃんには純ちゃんの世界があるんだなって。
この年になっていまさらなんだけどね。
私ずっとあの人と一緒に生きていくもんだと思い込んでただけなのかもしれないって。
どうしたの?いつものチーちゃんらしくないわよ。
今回一緒に病院に行ったでしょ?うん。
で私彼が診察受けてる間ずっと一人で待ってたんだ。
待ちながらこれからの人生のこと考えてたの。
そしたら何だか急に純ちゃんがずっと遠くに行ってしまうような気がして。
チーちゃん。
これから2人でどれだけ生きられるのか分からないんだけど。
これからの人生…。
残りの人生純ちゃん私と一緒にいて幸せなのかなって。
うまく言えないんだけどさ。
純ちゃんって風に乗って空を舞ってるたこみたいな人なのね。
で私はそのたこを揚げてる人で1本の糸でつながってるの。
でも純ちゃんいっつも空の上にいて絶対私の手元に戻ってこない。
今まではずっとそれでいいと思ってたのよ。
だけど今度のことで何かその糸がぷつんって切れちゃいそうな気がして。
・
(ノック)
(森山)はい。
ああ。
突然ごめんなさい。
いえ。
どうぞ。
これお母さんがぶり大根煮たんですよ。
どうしても森山さんに食べてほしいって。
ありがとうございます。
あっ。
ちょうど…。
すみません。
そんなことまでしていただいて。
あのう。
何か手伝いましょうか?じゃあご飯よそってください。
あっ。
はい。
はい。
はい。
すいません。
どうぞ。
うまそう。
いただきます。
どうぞ。
うまい!よかった。
病気で倒れる前まではよくつくってくれたんですよ。
このぶり大根。
こんな晩飯久しぶりです。
森山さんが帰った後もうお母さんがぜんやる気出しちゃって。
最高です。
このぶり大根。
お恥ずかしいんですけどお母さんがあんなうれしそうな顔見るの初めてなんです。
台所のことお母さんに勝手なこと言ってすみませんでした。
謝るのはこっちです。
森山さんはお母さんの体のことを考えて設計してくださったのにそんなことも気付かずに。
私わがまま言っちゃって。
そんなことないです。
私間違ってました。
台所は私の城だなんて勝手に決めて。
お母さんのこと考えてなかったんです。
森山さんにお任せしますのでよろしくお願いいたします。
ああ。
はい。
お代わりしましょうか?あっ。
はい。
お願いします。
はい。
はい。
すいません。
あともう少し。
はいどうぞ。
ありがとうございます。
はい。
いいですか?はい。
はい。
すいません。
2015/04/06(月) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #06[字][デ]【出演:池上季実子 宮崎美子 榊原郁恵】
香織(榊原郁恵)が台所のリフォームを依頼した建築家の事務所を訪ねると…。一方、和子(宮崎美子)は、智恵子(池上季実子)と遊びに行ったホストクラブに1人で出かけ…
詳細情報
番組内容
香織(榊原郁恵)はある日の朝、森山(谷田歩)の事務所を訪ねる。事務所は森山の自宅を兼ねているようで、散らかり放題。自分で片付けるからと森山に止められるのを振り切り、香織はせっせと事務所の片付けを始める。
その頃、和子(宮崎美子)は自分の指をうっとりした表情で見つめていた。前夜、智恵子(池上季実子)と行ったホストクラブに一人で遊びに出かけ、印象の良かったホスト・翔也(小林豊)を指名。
番組内容2
現れた翔也に「指がきれいですね」とささやかれ、夢見心地になっていたのだ。
智恵子はと言うと、最近物忘れの激しい夫の純一(春田純一)を心配して病院に連れて行く。診察の結果は、智恵子の心配しているようなものではなかったが…。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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