生字幕放送でお伝えします
茨城県の山の中にこの大きな穴!ものすごく深くて迫力満点なんですよね。
神殿みたいですよね。
深さが70mあるんですよ。
野球場が入りそうなぐらいの大きさで、そこにそびえ立つのがこの石の壁!
なんと120年かけて人の手で切り出したものなんです。
勝俣さん!この迫力いかがですか?
海外の映像みたいで格好いいですよ!
ここ日本ですからね。
きょう来てるのは茨城ですよ。
異空間ですよ。
神殿みたいですよね。
実はここは、採石場なんです。
ここで最高級の石材が採れるんですよ。
ここは茨城県笠間市の稲田採石場です。
働く大人たちでいっぱいです!
きょうは、私たちはヘルメットも借りて特別に入れていただいております。
壮大で気持ちいいですよ。
この宮殿で採れるのが…。
稲田御影石でございます。
これ、特徴が、この白さと非常に硬いこと。
恐らく勝俣さんの石頭も比ではないと。
勝俣さん、採石する場所って全国、たくさんあるんですけどやっぱり、白い美しさ。
そして丈夫さで稲田白御影といわれるブランドの石材なんですね。
実は、ご存じの有名な建築物にも使われております。
こちら、ずばり東京・日本橋でございます。
これ、全部稲田の御影石だそうですよ。
さらに…。
こちらは東京駅の新しい丸の内の駅舎の窓枠。
皆さん赤の印象が強いと思いますが赤を引き立てる、この白は稲田の御影石なんですね。
ばっちり活躍してます。
日本の近代建築を支えてきた土地でもあるんですがもう、明治からここの石が使われております。
ちょっと勝俣さんこの壁の一番上、見てますか?あそこ見てください。
ゴツゴツしている、あそこは明治時代からあそこから採ってたんですね。
神様がいそうですもんね。
確かにオーラも感じますよ。
下も見ていただくとだんだん、割れ目がきれいになっていってるの分かりますか。
これ、昭和に入ってから掘り出したところはきれいなんですよ。
機材と技術が上がって掘るスピードも上がったんですね。
ひと山、実は120年かけてこの底まで掘って。
まだ下はあるそうです。
これだけ、建築材料として石材として人気があったというのがお分かりになりますでしょうか。
これ、人間の手が削ってたんですもんね。
でも人気があったのには理由がある。
御影石の中でも、とりわけスペシャルな品種です。
それが模様なんですね。
稲田御影石には3つの柄が入っておりまして白、黒、グレーの3色。
3種類、鉱物なんですけど美しさの白の部分っていうのが一番多いんですけど長石というものでこれが6割ぐらいを占めています。
これが、白さの秘密なんですけれども。
この白さを引き立てるのが黒。
黒雲母といいます。
そして、グレーの部分もあるんですがこれが石英というんですけどもこれがきょうみたいな日ざしだとキラキラと輝くんです。
本当にきれいでこの3色の絶妙なバランスがまさにスペシャル!
その光が反射してあきえちゃんがいつもよりきれいに見えますよ。
御影石で3割増しですか。
勝俣さん、最高に美しい模様っていうのは実は切り出したすべての石のおよそ3割ほどだそうなんです。
だから、これは最高級。
本当、切り出してみないと分からないそうなんですね。
だからこそ効率よく大きな石を切り出すことがとっても大事なんです。
こちらも、明治時代から100年かけて山を切り出した採石場です。
大きな石を切り出すには2週間もかかるんです。
かつては主にドリルの付いた掘削機を使っていました。
細かい筋が見えますよね。
こうしてドリルで一本ずつ削っていくので2か月もかかったんだそうですよ。
そこで2年前に導入したのがこちら。
ワイヤーで切り出すニューマシン。
直径1cmのワイヤーに硬い人工ダイヤモンドのチップを埋め込んだもの。
これを高速で回転させて切断していくんです。
スピードはドリルの4倍。
短時間で、より大きな石を切り出せるのです。
こうして切り出した石は300トンという巨大なもの。
ここから使いやすいサイズにしていくんです。
切り出した石がこちらでございます。
およそ13トンありましてこんなに大きいのにVTRの石の23分の1の大きさなんですよ。
ここからさらに加工しやすいサイズに切り分けていくんですね。
ただ、稲田御影石は非常に硬いので切り分けるには熟練の技が必要となってくるわけですよ。
どう切るかといいますとこの長さ5cmのくさびというんですけどこのくさびを一直線に並べるんです。
これをハンマーで打ち込んでいって割るんですね。
これが、くさびを打つっていうものなんですね。
短いくさびですので硬い石を割るにはくさびを並べる向きが非常に重要になってきます。
きれいに割れるには石の目という筋のようなものを見極めて、しっかりと位置を調節して置いてるんです。
職人技ですね。
石の目を間違えるといびつに割れてひびが入ったりボコボコになっちゃったり商品価値が下がってしまうということで適当には並べられておりません。
きょうは石のプロをお呼びいたしました。
職人歴30年の篠田さんです。
篠田さんミスター石でございますよ。
この石の目っていうのは見極めは職人さんだからこそできることなんですか?
これは、多くの経験とやっぱり職人の技でないとちょっと見分けはできませんね。
さすがベテランさん。
きょうは実際に切るところ、見せていただきたいと思います。
どういうふうに切るんでしょうか。
実際に石の上に乗って…。
相当、強く打たないと入っていかないもんね。
また、この音もいいですね。
地道な仕事だね…。
(くさびを打つ音)
これ、結構高い音が響くんですね。
最初は高い音でだんだん割れていくと鈍い音になっていきます。
音の変化も石素人でも分かりますかね。
まだ音が高いから割れないね。
まだですね。
生放送中に割り切れるのかという疑問もありますけど。
だんだんひびが入ってきたんで。
ひびが出てきた!すごい!
こんなふうに、ひびがどんどん出てくるんですね。
音も変わってきたかも…。
ひびが太くなってきました。
これは職人がくさびを外しておりますね。
もう割れたんでくさびは外して。
だんだん、くさびが中に入っていって…。
割れたところが抜けるんだね。
ひびが深くなるとくさびもするっと抜けて。
くさび、ラスト1本です。
すごい!今、大きな音が出て割れました!きれいです!
くさびの跡ありますよ上のほうに。
そして、勝俣さんめちゃめちゃひんやりしてます。
冷蔵庫に入れてたかのような冷たさがありますよ。
初めて外気に触れたんですもんね。
何千年と時を経て、やっと…。
格好いい!
石の上にも篠田さんですね。
やっぱりベテランの技だからこそ割れるわけですね。
ここからは稲田御影石多彩な表情を見せているんですよ。
勝俣さん!私、採石場の上の広場に来ました。
ここ、稲田御影石の魅力が集まってる場所なんですよ。
先ほどの篠田さんのああいった原石を磨くとこんな、すてきな表面になるんですね。
映りこみもすごいんですよ。
桜の木とか。
磨けば磨くほどこういう輝きになるんです。
手を加えると多彩に変わります。
こちらは、石を採掘する職人さんとデザイナーがコラボレーションした作品が置いてある広場なんですけれども非常に魅力がよく表れている作品があります。
このオブジェのようなもの鳥がモチーフになってますね。
これ、みんな模様が違うように見えるんですが全部、一つの石を磨きとか加工を変えてこうやって出てるんです。
そのストライプとかになるんですか…。
例えば黒っぽくつやつやしたところがあってここはザラザラして白を多めにしてますよね。
それを交互にすればしま模様になります。
さらに、この下はつやがちょっとない感じでこんなに、いろんな引き出しがあるんですよね。
芸術です。
それをもっと生かしたおもしろいものが勝俣さん、この子!
骸骨ですか!
これ、大きな石をすべてつながっている一つの石をくりぬいて作ったんですけれどもまさに白い御影石の特徴だからこそこの骸骨、ユーモアも出てるわけですよ。
夜、行ったら驚くでしょうね。
きょうは日の光でとりわけきれいに見えますね。
これを作った方ご紹介しましょう。
骸骨を手がけてくださいました石の加工職人田守勝さんでございます。
すごいってスタジオの勝俣さんも。
私でも、ここまで細くしたのはなかなか、ないですね。
硬い石ですもんね。
やっぱ白が引き出しますね。
きょうみたいな明るい日はキラキラ輝いてねこの凹凸の部分が。
きれいな骸骨ですね。
田守さんの手にかかりますと…。
いろんな表情を引き出してますよね。
削ったり、磨いたりものすごく変わるんです。
田守さんにサンプルを作っていただきました。
こちら見てください勝俣さん。
これ、粗く削ったものになっています。
建物の柵とか門柱にちょっと見たことあると思うんですけど。
こういうゴツゴツした荒々しい感じが出ます。
さらに、こちらいきますとこれ、表面を平らに削ったものでございます。
ゴツゴツしたものを削るとまた、ちょっと違う表情になる。
これ、先ほど見ていただいた東京駅の窓枠に使われているものです。
これ、きれいな白がいつでも見られると。
天気に関係なく。
そして、さらに磨いたんですが…。
つやを出さずに磨いたもの。
マットな感じ。
これを磨くと…。
ピカピカに磨いたらこうなります。
だけど、いずれにしてもこれだけ磨いても、どんな色にしても白が際立つのが稲田御影石のブランド力なんです。
きょうは田守さんに白を引き出す技を見せていただきたいと思います。
勝俣さん、これ磨いたものです。
ピカピカのものなんですがこれも白いですよね。
でも、さらに白を増やす技があるのでこの道具で、見せていただきます。
音がうるさいので私たち、黙りますけども…。
黒い部分を削るのかな…。
グレーの部分が減るのかな?おー白くなりましたね。
削って白くなりましたでしょ。
白の部分、増えましたね。
石英の部分が白くなったんですかね。
さすが、勝俣さん石英の部分が白くなった。
石英の部分がグレーなんですけどここを田守さんは打つというか。
潰すことで白くなるんですね。
手の入れ方でいろんな表情を…。
表面をむいちゃうので凸凹するので温かみもあるようなそういう加工をですね。
これ、白とグレーと黒があるからこそ少し手を加えることで…。
いろんな表情が出せると。
だからいろんな注文をいただければそれに合わせた加工法を提案して仕上げることができると。
これが石のおもしろさですよね。
さらに、勝俣さん、稲田御影石が生み出す、笠間市の名産品というのがあるんです。
笠間焼とお酒でございます。
石と笠間の名産品は長くて深い関係があるんですよ。
江戸時代から作られてきた笠間焼。
今も市内には多くの工房があります。
材料の粘土。
実は、稲田御影石からできているんです。
地下深くで溶岩が固まってできた石が長い年月を経て地表に顔を出します。
それが風化し、細かい粒となって川に流れ込んでさらに長い時間がたつと…。
焼き物に適したきめの細かい粘土になるんです。
焼き上がったものをたたいてみると…。
(焼き物をたたく音)
固く締まった丈夫な焼き物になります。
笠間の日本酒にも稲田御影石が深く関わっています。
市内には酒蔵が4軒。
笠間のお酒はすっきりとした口当たりのよさが評判です。
その味を決めるのが地下から、くみ上げたまろやかな軟水。
雨水などが地下の風化した御影石の層を通ると余分なミネラルや鉄分などがきれいに、ろ過されて…。
すっきりした飲み口のお酒を造る軟水になるんです。
こちらには稲田御影石のテーブルにコースターもありますし笠間焼の酒器ですね。
そして、笠間のお酒とそろい踏みしました。
勝俣さん。
御影石でつながる物語いかがですか?
いいですね。
また季節がいいからお酒でお花見がいいですね。
今、茨城のほう東京よりも桜、遅いですからまだ楽しめますね。
でも、これが、この土地の暮らしを、いかに支えているかってことが分かりますよね。
だから、稲田御影石を味わうのがこれがフルセットですよ。
極上のぜいたくですよね。
テーブルの上で、このおちょこ。
非常に軽いですし…。
ここにお酒を入れて…。
まろやかな水ですよ。
ちょっと、失礼しまして稲田御影石に…。
乾杯!
くー!これ飲みやすくておいしいですよ。
ちゃんと帰ってきてくださいよ。
飲みすぎないで。
ちょっと滞在したいですね。
御影石のありがたさがよく分かります。
本当にね。
稲田の石で、皆さんも勝俣さんもよかったら。
ぜひ、探しに来てくださいよ。
きれい!
ひょっとしたら皆さんのご近所でも石材として使われているかもしれないのでぜひ探してみてくださいね。
(希)それなら私ケーキ作る人になる!2015/04/06(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「輝いて、魅惑の“みかげ石”〜茨城・笠間市(かさまし)〜」[字]
白地に黒い点々模様が独特の「みかげ石」。茨城の笠間市でとれる高級みかげ石をご紹介!石を自在に割る職人技から美しい石のアートまで。みかげ石の魅力を再発見します
詳細情報
番組内容
【ゲスト】鈴木あきえ,【コメンテーター】勝俣州和,【司会】藤崎弘士 〜茨城県・笠間市(かさまし)から中継〜
出演者
【ゲスト】鈴木あきえ,【コメンテーター】勝俣州和,【司会】藤崎弘士
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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