今日の主人公はライオン。
泣く子も黙る「百獣の王」です。
ライオンの強さを支えているのは家族のチームワーク。
大きな獲物でも家族で力を合わせればしとめることができます。
(雷鳴)ところがライオンのメスには家族の力を頼りにできない試練の時があります。
出産直後の2か月母親はたった1頭で子育てをするんです。
母と子どもだけの暮らしはハプニングの連続です。
ある時は巨大なカバが急接近。
またある時はお母さんの命が狙われます。
さらに子どもたちが行方不明に。
母と子は無事再会できるんでしょうか?危険がいっぱい。
ライオン母子の知られざる2か月のドラマです。
(テーマ音楽)アフリカ南部ザンビアを流れる大河ルアングワ川。
川のほとりには手つかずの自然が広がります。
たくさんの動物たちが暮らす野生の王国です。
うわ!大きな口。
季節は乾季。
乾燥が進みカバたちが続々と川に集まってきています。
この辺りの岸辺を縄張りにしているライオンの家族がいます。
大人のオス1頭と血のつながりのあるメスが5頭。
そして1年前に生まれたその子どもたちです。
狩りをするのは主に大人のメスたち。
まずは少し離れた場所から相手の動きを見定めます。
狙いをつけたのは体重200キロを超えるウシの仲間クーズーです。
他のメスたちも動きだしました。
おや?くぼみの中へと入っていきます。
中に入れば相手から姿は見えません。
一方こちらの1頭はくぼみに入らずそのまま近づいていきます。
動物たちが一斉に逃げ出しました。
クーズー目がけてジャンプ!でも届きません。
するとその時。
くぼみの中で待ち伏せしていた1頭がキャッチ。
これこそライオンお得意の作戦なんです。
メスたちはまずくぼみや茂みなど相手から見えにくい場所に移動。
狩りの態勢を調えます。
そして反対側に回り込んだ1頭が獲物を追います。
驚いて逃げ出した相手を待ち伏せしていた仲間が捕らえるというわけです。
ライオンが生きていくにはこうした家族のチームワークが欠かせないんです。
ところが大人のメスには家族の力に頼ることのできない時期があるといいます。
こちらのメスは岸辺に縄張りを持つ家族のうちの1頭。
でも今は子どもたちだけと暮らしています。
子どもたちは生後ひとつき。
オスとメスの双子です。
お母さんは出産の直前から家族のもとを離れています。
赤ちゃんと一緒では家族の足手まといになってしまうため出産から2か月ほどはひとりで子育てをしなければならないんです。
このお母さんを「ニーナ」と名付け見守ることにしました。
大きなカバがニーナたちに近づいてきました。
警戒するニーナ。
子どもたちを連れ慌てて逃げ出します。
実は乾季の今カバはとっても危険な相手なんです。
川には水を求めて辺り一帯のカバたちが集まり過密状態。
皆とっても気が立っています。
うわっ!激しい戦いが始まりました。
時には命を落とすものさえいるほどです。
ライオンにとってもひと事じゃありません。
興奮状態のカバは大人のライオンにさえ戦いを挑んできます。
こんな危険な相手に囲まれながらニーナはひとりぼっちで子育てしなければいけないんです。
川岸から少し離れた所にニーナがやってきました。
小型の草食動物プークーを狙います。
あっ逃げられてしまいました。
家族のチームワークに頼れない今ひとりきりの狩りは困難を極めます。
別のある日。
ニーナがうまく獲物をしとめ食べ始めました。
その脇で子どもたちが無邪気に遊び始めます。
双子のきょうだいとっても仲がいいんですね。
何かが近づいてきました。
ニーナの家族ではありません。
縄張りに侵入してきたよそ者です。
うわ!いきなりニーナの獲物に食らいつきました。
子どもたちはどうしたらいいのか分かりません。
力ずくで獲物を横取りしようとするよそ者。
必死に耐えるニーナ。
子どもたちはついに逃げ出してしまいました。
すると…あっニーナも離れていきます。
幼い子どもたちを放っておくわけにはいきません。
狩りはまた一からやり直しです。
バッファローの大群が水を求めて川べりにやってきました。
その対岸に群れているのはニーナの家族です。
またとない狩りのチャンス。
家族は一斉に川を渡り始めます。
しかし川の中にはあの恐ろしいカバの群れ。
いつ襲われるかも分かりません。
怖いのはカバだけではありません。
ワニもいます。
こちらのメスは以前尻尾の先端をワニにかみちぎられてしまいました。
慎重に渡ります。
あっライオンに気付いたのかバッファローが一斉に逃げ出します。
狩りは失敗?と思いきやぬかるみにはまった1頭が取り残されています。
幸運にも大物を手に入れました。
家族でわざわざ川を渡ったかいがありましたね。
一方こちらは相変わらず腹ぺこのニーナ。
子どもたちを茂みの中に隠しました。
離れた場所に狩りに行く時はこうして子どもたちを隠して出かけるんです。
川岸にやってきました。
ハゲワシが飛んでいます。
近くに獲物があるしるしです。
対岸にニーナの家族がいました。
バッファローを食べ終えた後のようです。
ニーナも辺りを警戒しながら川を渡ります。
久しぶりの家族との再会。
出産の直前に別れてからひとつき以上たっています。
挨拶もそこそこに獲物のもとへと急ぐニーナ。
ところが…既にハゲワシに食べ尽くされた後でした。
一足遅かったんです。
ちょっと待った!おっヒゲじい随分怒ってますね。
そりゃそうですよ。
ニーナがあんまりじゃないですか。
これじゃ母子で共倒れしちゃいますよ。
う〜ん確かに心配ですよね。
さっき足手まといになるって言ってましたが死んじゃったら元も子もないでしょ。
こういう時こそ家族が支えてあげるべきじゃないですかねぇ。
ヒゲじいそれができないのは獲物を捕まえないと生きていけないライオンの宿命なんです。
どういうこと?ライオンの家族は獲物を求めて毎日何キロも縄張りの中を歩き回っています。
こんなふうに危険な川を渡ることだってありましたよね。
あ〜そうでしたね。
でも生まれたばかりの子どもはヨチヨチ歩きができるまで2〜3週間。
大人と同じペースで歩けるようになるまでは2か月ほどかかります。
だからこの2か月だけはどうしても家族と一緒に行動することができないんです。
う〜んそうなんだ。
でもお母さんひとりで子どもたちを本当に守りきれるんですか?さっき茂みの中に隠していましたがあんな場所で大丈夫なんですかね?う〜んヒゲじいの心配はごもっともです。
例えば…。
ハイエナです。
ライオンとはライバル関係にあります。
もし子どもが見つかったら容赦なく殺されてしまいます。
あ〜恐ろしい。
だからお母さんも子どもたちを守るため精いっぱいのことをしているんですよ。
こちらは別の場所で撮影された映像。
この茂みの中にお母さんと子どもが隠れているというんですが分かりますか?え?全然分かりませんなぁ。
じゃ長い棒にカメラをつけて上からのぞいてみると…。
アハハ!いたいた!かわいいですなぁ。
はい。
子どもたちを隠す茂みは奥が深く中にじっと潜んでいれば簡単には見つかりません。
ふむふむ。
しかもお母さんは縄張りの中にこんな隠れがを何か所も持っています。
子どもたちを数日ごとに移動させているんです。
はあ〜なるほどね。
お母さんは精いっぱい工夫して一番危険な2か月をなんとか乗り切っているんですよ。
う〜ん百獣の王ライオンにこんな試練の時があったなんてしれんかったです。
お母さんはえライオン!第2章ではニーナがオスライオンに囲まれて絶体絶命のピンチ!さらに子どもたちが行方不明に。
母と子の運命やいかに?突然ですがここで「ダーウィンNEWS」です。
冬のある日路地裏にノラネコが集まっています。
今は恋の季節。
このネコたちの恋に大発見がありました!白ネコが動くと他のネコたちがついていきます。
走ればみんな猛ダッシュ。
メスの白ネコをオスたちが追いかけているんです。
オスたちの位置にご注目。
メスに最も近いのは黒いオス。
2番目はキジシロと呼ばれる毛色。
3番目はクリーム色です。
ここでも黒キジシロクリーム色。
順番は変わりません。
こうして強いオスほどメスの近くに陣取りたくさんの子どもを残すと考えられていました。
でここからが本題。
産まれてきた子ネコのDNAを調べた山根明弘さん。
驚くべき事実を明らかにしました!父親はメスを囲むオスたちではなく力比べに参加しない「よそ者」であることが圧倒的に多かったんです。
一体どういうことでしょうか?あっ強引に迫る黒いオスにメスがネコパンチ!さらに求愛するオスを振り切り逃げ出します。
向かった先は…。
茶トラ模様の「よそ者」です。
メスはゴロゴロ転がって茶トラを誘います。
こうしてよそ者と結ばれるんです。
この行動メスにとってメリットがあるといいます。
…というふうな目的の行動というふうに考えております。
身近なネコにもまだまだ秘密があったんですニャー。
家族のもとを離れたった1頭で子育てに励む母ライオンニーナ。
茂みの中ではおなかをすかせた子どもたちがニーナの帰りを待っています。
しかし家族が捕らえた獲物はハゲワシに食べ尽くされもう残っていませんでした。
獲物を探すニーナ。
この日は川岸から数キロも先までやってきました。
インパラです。
やりました。
久しぶりの獲物です。
これで子どもたちに十分な食べ物を与えられます。
ところがその様子を見つめるオスのライオンがいました。
この縄張りのあるじです。
ニーナはよその縄張りで狩りをしてしまったんです。
うわこれはまずい。
相手は2頭。
ニーナに勝ち目はありません。
隙をついて逃げ出すニーナ。
なんとか川に逃げ込みました。
オスたちも川の中までは追ってこないようです。
しかし安心したのもつかの間巨大なワニが待ち構えていました。
猛スピードで迫るワニ。
危ない!ギリギリのところで助かりました。
もう踏んだり蹴ったりです。
結局獲物が取れないまま茂みに戻ってきたニーナ。
子どもたちを鳴き声で呼び寄せます。
(鳴き声)しかし返事がありません。
中はもぬけの殻だったんです。
茂みの近くを歩き回って必死に子どもたちを探すニーナ。
(鳴き声)ニーナの声だけがむなしく響きます。
(鳴き声)ただ時間だけが過ぎていきました。
(ハイエナの鳴き声)獲物を探すハイエナたちの声が辺りにこだまします。
(ハイエナの鳴き声)夜通し探し続けたニーナ。
しかし子どもたちは見つかりません。
その時です。
(鳴き声)この声は?子どもです。
(子どもの鳴き声)よかった〜!双子のうちのメスの子どもです。
しかしもう1頭の姿はありません。
(鳴き声)結局オスの子どもが見つかることはありませんでした。
母親が1頭で子育てするこの2か月の間に子どもたちの多くが命を落としてしまうといいます。
これが百獣の王ライオンの厳しい現実なのです。
(鳴き声)それからしばらくたったある朝のことです。
家族の中にニーナと子どもの姿がありました。
2頭はついに家族のもとに戻ったんです。
小さな子どもは初めて出会う家族に挨拶をして回ります。
ニーナの子どもに牙を見せる大人。
これはライオンの愛情表現。
小さな仲間を歓迎しているんです。
おや?今度は年上の子どもについていきます。
大人たちは休憩中。
どうやら子どもたちだけで遊びに出かけるようです。
ニーナの子どもにとっては大冒険です。
ゾウの群れのそばで一休み。
さすがはライオンの子ども。
巨大なゾウを怖がる様子はありません。
あらあら眠ってしまいました。
数時間後。
(鳴き声)年上の子どもが鳴いています。
(鳴き声)家族を呼ぶ声です。
しかし返事がありません。
いつの間にか獲物を追って移動してしまったようです。
その時です。
大きなカバが近づいてきました。
警戒して立ち上がる年上の子ども。
しかしカバはお構いなし。
どんどん近づいてきます。
(鳴き声)不安そうなニーナの子ども。
次の瞬間年上の子どもがカバに向かっていきます。
なんとか追い払うことができました。
でも子どもたちだけでは危険です。
2頭は家族のいた川岸で待つことにしました。
(雷鳴)暗くなってきました。
家族はまだ戻ってきません。
(鳴き声)現れたのは縄張りを持たない若いオス。
縄張りを奪うため子どもを殺すこともある恐ろしい相手です。
突然カバが突進。
これにはオスたちも驚いたようです。
カバに気を取られたオスたち。
子どもたちに気付くことなく川岸から立ち去っていきました。
カバのおかげで危険な目に遭わずに済みました。
翌朝。
(鳴き声)子どもたちが何かに気付きました。
(鳴き声)1頭のライオンが近づいてきます。
警戒する子どもたち。
現れたのはニーナでした。
不安な夜を過ごした子どもたち。
我先にニーナに駆け寄ります。
よかったですね〜。
しばらくするとニーナは2頭を連れて家族のもとへと戻っていきました。
家族と合流しても幼い子を持つ母親の苦労は尽きないんですね。
今回初めてかいま見ることのできたライオンの子育て。
誰の助けも借りられず食べることすらままならない厳しい日々。
母親はたった1頭で幼い子どもを守り育てます。
百獣の王ライオンのもう一つの強さを知りました。
(雲浜)久坂殿は藩命に背き処罰を覚悟で京に参った。
2015/04/05(日) 19:30〜20:00
NHK総合1・神戸
ダーウィンが来た!「ライオン母子の危険な2か月」[字]
ライオンの母親は出産直後に群れを離れ、2か月間たった1頭で子育てする。母と子だけの暮らしは危険だらけ。狩りも失敗続きで母子は大ピンチ!知られざる2か月のドラマ。
詳細情報
番組内容
百獣の王ライオン。その強さを支えているのは、家族のチームワーク。大きな獲物も家族で協力してしとめる。ところが、メスには家族の力に頼れない「試練の時」がある。出産直後の2か月間、母親はたった1頭で子育てをするのだ。母と子だけの暮らしは危険だらけ。巨大なカバが突進してきたり、他のライオンに命を狙われたり。肝心の狩りも1頭では失敗の連続。まさに波乱万丈!ライオン母子の知られざる2か月に密着。歌:平原綾香
出演者
【語り】近田雄一,龍田直樹,豊嶋真千子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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