ワシントン=五十嵐大介
2015年4月9日00時12分
米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ前議長と、一時はFRB議長候補に名前が挙がったサマーズ元財務長官が、ブログで論戦を繰り広げている。テーマはサマーズ氏が主張する「長期停滞論」。「世界で最も重要で、尊敬されるブログ論争」(米メディア)として、ネット上で話題になっている。
長期停滞論(secular stagnation)は、1938年に米国の経済学者アルビン・ハンセン氏が指摘。サマーズ氏が2013年の講演で触れ、注目を集めた。先進国では高齢化などで人々が消費をせずにお金を貯蓄に回し、需要が不足する構造的な問題に陥っていると指摘。バブルを起こさない限り満足な回復ができないとして、インフラ投資などの財政刺激を主張している。
バーナンキ氏は、長期停滞論には「懐疑的だ」と批判した。名目金利から物価上昇率を引いた「実質金利」がマイナスの状況が続くなら、「ロッキー山脈を平らにする事業ですら利益が出る」と指摘。金融緩和などで低金利が続けばやがて投資が回復するとして、最近の低成長は一時的な「向かい風」だと主張した。財政刺激についても「政府の借金は歴史的にみてすでにとても大きく、長期的には満足な政策といえない」と指摘した。
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