「私はエンジェルじゃない」プラスサイズモデルが主張するランジェリー広告が米で話題

LANE BRYANT公式ページより
LANE BRYANT公式ページより

 アパレルブランド「レーンブライアント(Lane Bryant)」がランジェリーライン「Cacique Intimates」の新マーケティングキャンペーンの動画とビジュアルを公開し、話題を集めてる。キャンペーンには8人のプラスサイズモデルが登場し、早くも「今年一番セクシーな広告」との呼び声が高い。

 「レーンブライアント」は全米で約800の店舗を持つ、プラスサイズの服を扱うアパレルブランド。「#ImNoAngel」(=私は天使じゃない)キャンペーン動画では、モデル達がランジェリーを身にまとって登場し、「みんな同じじゃつまらないでしょ」「私はエンジェルじゃない」などのナレーションとともに、モデルたちが自身に満ちたポージングを披露する様子が収められている。同じくランジェリーブランドの「ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's secret)」のショーは豪華なステージとスーパーモデルの共演で毎年メディアからの注目が高く、モデル達は大きな羽を背負いウォーキングを披露し「エンジェル」と呼ばれている。「#ImNoAngel」は完璧なボディを持つ「エンジェル」たちを意識していることも話題を呼び、世の女性を取り込んだマーケティングキャンペーンとなっている。ツイッターやインスタグラム上では多くの自撮りとハッシュタグの投稿が相次いでおり、この盛り上がりをアメリカの各メディアが報じている。

 昨今、大きめのサイズを「プラスサイズ」と呼ぶことに嫌悪を示す女性達が、ハッシュタグ「#DropThePlus」を付けSNS上に拡散するなど、既存の「美」ついて疑問を投げかける投稿がSNS上で活発になり、トレンドトピックになっている。先日、フランスでは痩せ過ぎモデルの起用が禁止する法案が可決されるなど、モデルを取り巻く環境が変化しつつある。