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カイロでの首相演説めぐり、民主・小川氏「イスラム国に口実与える言葉控えて」 民主拍手に首相あぜん

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カイロでの首相演説めぐり、民主・小川氏「イスラム国に口実与える言葉控えて」 民主拍手に首相あぜん

参院予算委員会で民主党の小川敏夫氏の質問を聞いて笑顔を見せる安倍晋三首相=8日午後、国会・参院第1委員会室(酒巻俊介撮影)

 安倍晋三首相と民主党の小川敏夫元法相が8日の参院予算委員会で、「イスラム国」に対峙(たいじ)する周辺国への人道支援を表明したエジプト・カイロでの1月の首相演説をめぐり論戦を繰り広げた。主なやりとりは次の通り。

 小川氏「イスラム国、テロ組織として決して容認できない。各国が協調して対処するのは当然だ。援助することに何の異論もない。ただ、人質がとられているのであれば、人質の生命、身体に危害が加えられないような配慮をすべきではないか」

 小川氏「カイロの発言では、支援をするのは『ISIL(イスラム国)がもたらす脅威を少しでも食い止めるためです』と。また、『地道な人材開発、インフラ整備を含めISILと戦う周辺各国に…』と表現している。これは、ISILを刺激する言葉ではないか。現実に首相の発言があった後に、あの悲惨な非道な殺害が起こった」

 首相「中東世界で注目されるスピーチだった。日本は世界の課題にどう立ち向かっていくのかメッセージを出していく必要があると考えた。ISILこそイスラムの人々にとって大きな脅威になっている。人々を平気で殺し、お金をまきあげ、生活を塗炭の苦しみにつき落としているのはISILだ」

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