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衆院憲法審査会 審議の行方見通せず4月3日 4時42分
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衆議院憲法審査会が今の国会では初めて2日開かれ、自民党は、憲法改正の最初の発議項目を絞り込む議論を活発化させたい考えなのに対し、民主党は、安倍政権が主導する憲法改正論議には慎重な構えで、今後の審議の行方は見通せない状況です。
衆議院憲法審査会は、今の国会では初めて2日開かれ、自民党の保岡興治会長は、「憲法の議論は、政権や政策を巡る対立から距離を置き、大局的な見地に立って、深化させていくべきだ」と述べ、各党の協調を重視して、丁寧に憲法改正原案の作成に取り組む考えを示しました。
こうした保岡会長の考えも踏まえて、自民党は今後の審議で、各党が比較的、賛同しやすいとみている、大規模な災害などに対応する「緊急事態」の条項や「環境権」の創設などを念頭に、憲法改正の最初の発議項目を絞り込む議論を活発化させたい考えで、2年以内に最初の発議を実現したいという意見もあります。
ただ、与党の公明党からは、「憲法改正への国民の理解はまだ十分ではなく、スケジュールありきの話ではない」という指摘が出ています。
また、野党のうち、維新の党は、憲法改正に前向きな一方、民主党は、「安倍総理大臣とは憲法観が相いれない」などとして、安倍政権が主導する憲法改正論議には慎重な構えで、今後の審議では、憲法の役割や地方分権、それに人権擁護など、幅広いテーマを取り上げ時間をかけて議論すべきだとしています。
さらに、共産党は、改憲を阻止するとして、議論そのものに反対しています。
このように、憲法改正論議を巡る各党の思惑はさまざまで、衆議院憲法審査会での今後の審議の行方は見通せない状況です。
こうした保岡会長の考えも踏まえて、自民党は今後の審議で、各党が比較的、賛同しやすいとみている、大規模な災害などに対応する「緊急事態」の条項や「環境権」の創設などを念頭に、憲法改正の最初の発議項目を絞り込む議論を活発化させたい考えで、2年以内に最初の発議を実現したいという意見もあります。
ただ、与党の公明党からは、「憲法改正への国民の理解はまだ十分ではなく、スケジュールありきの話ではない」という指摘が出ています。
また、野党のうち、維新の党は、憲法改正に前向きな一方、民主党は、「安倍総理大臣とは憲法観が相いれない」などとして、安倍政権が主導する憲法改正論議には慎重な構えで、今後の審議では、憲法の役割や地方分権、それに人権擁護など、幅広いテーマを取り上げ時間をかけて議論すべきだとしています。
さらに、共産党は、改憲を阻止するとして、議論そのものに反対しています。
このように、憲法改正論議を巡る各党の思惑はさまざまで、衆議院憲法審査会での今後の審議の行方は見通せない状況です。