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評論家の最下位予想に反骨!強竜7連勝 大野は完封で今季初勝利

大野(右から2人目)らはマウンド付近で勝利の儀式(撮影・塩浦孝明)

大野(右から2人目)らはマウンド付近で勝利の儀式(撮影・塩浦孝明)【拡大】

 こん身のガッツポーズが、7安打完封ショーのフィナーレだった。大野が強力なヤクルト打線に三塁も踏ませず、チームの連勝を7に伸ばして、今季初勝利。一回から緊張感漂うマウンドだったが、最後、畠山から空振り三振を奪うと、全身で喜びを爆発させた。

 「1-0の試合で、最後まで投げられたことがメチャクチャうれしいです。去年の10-0とは中身が違いますね」

 自身2度目の完封。ただ、昨年7月25日の巨人戦(○10-0、ナゴヤドーム)での“初体験”は大差の展開。今回は、投手なら一度は夢見る「1-0」。竜の左腕エースへの階段を、また一段、上がった。

 一回、先頭の荒木から直球で空振り三振を奪って自信がついた。球速は140キロ台前半だが、抜群の制球にシュート、フォークが加われば、そうは打たれない。

 大嫌いだった神宮も克服だ。昨年4月26日。自己ワーストとなる1回5失点KO。試合中に名古屋へ強制送還された。今の大野は、技術もハートも成長している。

 チームが開幕3連敗で迎えた3月31日。巨人相手に7回1失点。勝ち星こそ付かなかったが、そこから竜の進撃が始まった。連勝を、止めるわけにはいかない。7連勝は2010年8月12日-19日以来、5年ぶりだ。

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